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ミシャ監督 ヴィッセル神戸戦試合後会見

明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第17節 vsヴィッセル神戸 試合後のコメント

「最終節をホームで戦うというのは、これまでの結果を見れば、チームにとって苦手な試合だったと思っていました。2年前もそうですし、昨年に関しては特に、我々にとって痛い敗戦だったと思います。最終節、リーグ優勝のチャンスがある中で、72分までは名古屋をリードしていました。ガンバが徳島と0-0で引き分けていたという結果を見れば、そのままいけば、優勝できたという試合でした。最終的には1-2で敗れ、非常に悔しい、残念な結果となりました。その過去を持っての、今日の試合でした。

今日の神戸戦を試合後に評価するのであれば、ハーフタイムで分けられた前半と後半というよりは、チームの評価は3つに分けられるのではないかと思います。

立ち上がりから最初の30分は、非常にいい出来でした。選手たちは強いモチベーションを持って試合に入ってくれたと思いますし、我々のいい部分が出た30分でした。その中で、3-0でリードすることができ、それ以外にも得点になってもおかしくないシーンは作れていたと思います。

その後、1点を返されて、チームが少し不安定な状態で、ゲームが進んでしまいました。後半に入っても、自分たちのいい部分が出せないまま時間が経過していく中で、ああいう形で失点し、3-2になってしまいました。

ただ、その後の残り30分は、再び自分たちのサッカーを取り戻して戦えたと思います。そう考えれば、今日の試合では60分、自分たちのいい部分が出た戦いだったと思います。ただ、間の30分は、決していい戦いではありませんでした。

今後の戦いを考えたとき、その真ん中の部分で、自分たちの戦い、しっかりとオーガナイズした戦い方ができないようでは困ると思います。

今日のスタジアムの雰囲気は、本当に素晴らしかったと思います。たくさんのサポーターが、最後まで我々のチームを後押ししてくれました。今日のゲームでは両チームを合わせて7点が入りましたが、得点以外にも、いい攻撃の形が見られた試合だったと思います。見に来てくれた方が、満足できる試合だったのではないでしょうか」

【質疑応答】
(年間王者になるためには後3試合あるが、それに向けて、今日の試合でプラスになったこと、修正しなければいけないことは?)
「今日のゲームに関しては、私は非常に、チームの戦いを評価しますし、ポジティブに捉えています。なぜなら、森脇選手、那須選手、興梠選手という非常に重要な選手がケガで出場できないということ、そして、西川選手、槙野選手、柏木選手、ズラタン選手と、代表から帰ってきてから、非常に短い時間で準備をしなければいけないという中での試合だったからです。

その中で、彼らが見せてくれたパフォーマンスは、非常に評価していいと思いますし、その中でもしっかり勝利できたことは、私自身はポジティブに捉えています。

今日のゲーム、もし我々のチームの全員がいいコンディションで臨めていれば、試合の中での交代で、今日の我々がうまくいかなかった30分も、うまく修正できていたと思います。

我々の早いテンポのサッカーは、久しぶりに出る選手にとっては、どれだけ持つか、という部分があります。私自身も、交代のカードを切るのが非常に難しい状況でした。1試合を通じて同じテンポで、自分たちのサッカーをやりきるのは、どこのチームでも難しいものです。ただ、自分たちがいい状態で試合に臨むことができれば、その時間は自分たちにとって長くできるでしょう。その意味でも、今後の戦いに向けて、いかに自分たちの状態を良くして臨んでいくか、ということだと思います」

(リーグの中で、レッズ、ガンバ、広島は、攻守にバランスが取れているチームであり、チャンピオンシップの試合はすごく高い次元で戦うことになると思うが?)
「3チームとも、非常にいいチームです。ただ、3チームのうち、私は1チームだけ、少し違うと思います。それは我々です。

我々は常に、自分たちが主導権を握って攻撃を仕掛け、相手を打ち負かしていくという戦い方をしています。ただ、ガンバと広島は、まずは守備から入るチームです。しっかりと守って、カウンターを仕掛けていくのは、広島も、ガンバもそうだと思います。広島は非常に、我慢ができるチームで、そこからカウンターを狙ってきます。ガンバも守備から入り、奪ってから、パトリックの強さとスピードを生かしていく、守備からカウンターを狙うチームです。我々はその3チームの中では、違う種類のチームです。

過去の試合を振り返ってみれば、その2チームとの対戦において、我々は2点、3点、4点と取れていてもおかしくないシーンを充分に作れていました。ただ、チャンスを得点にできる割合が悪かったために、ロースコアのゲームとなり、相手に速攻で得点を許して、引き分け、負けという結果に終わったことが多かったのが、過去のゲームです。我々が試合の中で作れている決定機をしっかりとものにして、2点、3点、4点とリードできていれば、もちろん、試合の結果は違ったでしょう。

ただ、そういう形で負けてしまうと、相手は、『自分たちが狙い通りに守備からのカウンターで得点して勝った』と思うでしょう。しかし、我々がそれ以前にしっかりと相手のゲームプランを崩せていれば、我々が勝利できるゲームでした。それが過去の試合の分析です。

ガンバは非常に素晴らしいチームで、私も大きなリスペクトを持っています。ベテランと若手がうまくかみ合った、素晴らしい、まとまったチームです。

サッカーはやはり、運も必要なスポーツであるのは確かです。私は、ガンバは運のあるチームだと思います。

昨年ホームで、ガンバは我々に勝利し、次節に我々が鳥栖が94分で同点に追いつかれ、最終節でガンバは引き分けに終わりましたが、我々が名古屋に負けて、ガンバが優勝しました。我々にとっては、自分たちで結果が出せなかった最後の3試合でしたが、ガンバにとっては、我々が崩れたおかげで掴み取ったチャンピオンであるとすれば、ガンバは運があるという見方もできるでしょう。

今シーズンも、東京が鳥栖と引き分けたことで、ガンバは3位を勝ち取りました。この状況で、東京がホームで鳥栖と引き分けるというのは、私は少ない可能性だったと思います。

トラパットーニが『マティアス・ザマーが監督として成功するためには何が必要か』というメディアの質問に対してザマーに送った言葉には『1人の監督が成功するには、運も必要だ』ということがありました。

私は、ガンバには非常にリスペクトを持っていますが、恐れる気持ちはありません。恐れる気持ちがあるとすれば、その運の部分かもしれません。

運はときとして、どちらにつくか、わかりません。そろそろ、我々の方についてもおかしくない時期でしょう。私自身、昨年からの流れを分析していますし、みなさんも同じように、時間を追うごとに、いろんなことを見て、分析しながら進んでいると思います。

チャンピオンシップは非常に難しいゲームになると思います。ただ、過去には、いろんなチームがリーグ優勝をしたと思いますが、埼玉スタジアムで優勝する雰囲気は、埼玉スタジアムでしか作れないものがあるはずです。日本のどこを探しても、ここにしかない雰囲気があるはずです。その中で勝利するために、我々はとにかく、全力で戦います。この雰囲気を作り出す、浦和レッズのサポーターのために、我々は最後の力の一滴まで振り絞って、全力で戦わなければいけません。そして、我々のチームは、それを必ず実現させてくれるはずです。

これでクラブ史上、最もポイントを取ったシーズンと、同じポイントになりました。2006年、浦和レッズがリーグ優勝をした年が72ポイントだったと思いますが、今シーズンの我々も、72ポイントを取れました。今シーズン、4敗しかしなかったのは、選手たちが非常にがんばってくれたからだと思います。

ただ、今シーズンのルールを考えれば、残念ながら、ここまでの結果はここまでの結果でしかありません。今年のルールは、最終的にチャンピオンシップで勝ったチームがすべての称賛を得られるルールです。サッカーは非常に難しい仕事だと思いますが、今年のルールはそういうことであり、これからが本当の戦いです。ではまた、土曜日にお会いしましょう」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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