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タイトル奪取で新たなる歴史を

11月2日(土)、浦和レッズは国立競技場で柏レイソルとヤマザキナビスコカップの決勝戦を戦う。同じ柏との対戦となった先週末のJリーグ第30節を柏木の2得点で2-1と勝利したレッズは、週が明けた今週のトレーニングを12時20分から中心のスケジュールで行った。13時5分という決勝戦のキックオフ時刻を考慮して試合前のウオーミングアップ開始時刻に合わせるためのものであり、この一戦に対する並々ならぬ決意が感じられる。
ナビスコカップはレッズにとって忘れられないタイトルだ。2002年はクラブ史上初のタイトルに手が掛かった決勝で鹿島アントラーズに敗れ、筆舌にし難い悔しさを味わった。そして翌年、雨中の激闘となった試合で鹿島に4-0の完勝でリベンジを果たして初優勝。念願の初タイトルに歓喜が爆発した。翌年にも決勝の舞台を踏んだがFC東京にPK戦の末に敗れ、優勝の難しさを再度痛感した。
2011年、久しぶりに立ったナビスコカップ決勝の舞台では鹿島に延長戦の末に敗れた。試合途中で退場処分となった山田直輝は人目をはばからず涙を流し、ニューヒーロー賞を受賞した原口元気も悔しさに唇を噛んだ。『一昨年の忘れ物を取りに行く』という思いを胸に、チームはこの大会を勝ち抜いてきた。
3度味わった準優勝という結果を「負けるなら決勝に行かない方がいいと思うくらい悔しいこと」と鈴木啓太は表現した。「決勝に出ただけで満足していたらそれで終わり」とベテランGKの山岸範宏も気を引き締める。レッズの決勝戦すべてを知る2人の言葉には重みがある。
一方で、チームには新たな力も加わっている。今季加入してレッズで不動の1トップを務める興梠慎三は、一昨年の決勝では対戦相手の鹿島の一員だった選手だ。また、同じく今季加入の那須大亮は、異なるチームで日本の3大タイトルを制覇してきた『優勝請負人』である。ジュビロ磐田でのナビスコカップ制覇は、2010年にサンフレッチェ広島を相手に成し遂げたものだ。このとき、那須はコーナーキックにヘディングで合わせて2得点に絡んでいる。当時広島に在籍していた森脇良太と槙野智章は悔しさを味わった。2人にとってはそのときへのリベンジという意味合いもある決勝戦だ。
レッズで歴史を築いてきた選手、アカデミーから育ってきた選手、違った経験を積んできた選手たちがミシャ監督の下で1つに融合して今のレッズがある。選手たちは「今までやってきた自分たちのサッカーを出すだけ」と、自信に満ち溢れている。「この最高のメンバーと優勝したい」と那須は言った。今まさにチームは1つになっている。
あの瞬間をもう1度。それは、ファン・サポーターも含めたレッズに関わるすべての人の願いだ。那須は「絶対にみんなで一緒になって勝って、優勝カップを掲げましょう!」と呼びかけた。ここまで築き上げた自信を手に、胸を張って堂々と国立競技場へタイトルを奪いに行く。そしてそれが、新たな歴史の第一歩になる。その瞬間は、もうすぐそこだ。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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