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「勝利に価するプレーができた」ミシャ監督

Jリーグ第5節 vs鹿島アントラーズ試合後 ミシャ監督コメント

「試合の方は非常にクレイジーな形で始まったと思います。最初の5分で3ゴール、入るという珍しい展開でした。1-0でリードされてから、すぐに同点、そして逆転したわけですが、立ち上がりの20分過ぎくらいまで、選手たちは非常にバタバタしていたと思いますし、怖がりながらプレーをしていたと感じました。ミスが非常に多かったと思います。
20分過ぎからは、リズムを取り戻して良い攻撃の形がいくつも出せたと思います。そのなかで我々は3点目を取ったわけですが、得点以外のシーンでも良い形の攻撃もたくさんあったと思います。ラストパスの精度であったり、走り込む選手が少し遅く入ってしまったりと、最後のところは合わなかったですが、前半の20分過ぎからは、非常に良い攻撃の形が出せたと思います。
後半に入ってからは鹿島の方がより、リスクを負ってきて、我々はそれに対して、速攻を仕掛けるという展開でした。五分な展開だったと思います。最終的には我々は3-1で勝利したわけですが、試合を通してみれば、我々は勝利に価するようなプレーができたゲームだったと思います。結果や、今の順位が見せるよりも、鹿島は良いチームであると私は思っています。そして良い内容のサッカーをしています。鹿島が今、必要なのは一つの勝利だと思います。必ずこのチームは上がってくるんじゃないかと思っていますし、そういった質のあるチームだと私は思っています」

【質疑応答】
(後半、2点のリードがあったが、さらに良い展開にするために選手はどうしたらよかったか?)
「選手たちがチャンスをものにして、もう1点、2点取っていれば試合の方はもっと楽に進んだと思います。そのチャンスを決められなかった選手は罰金に価します。これは冗談ですが(笑)。多くの日本のチームというのはリードをしてしまうと、守りに入ってしまう、あるいは受けに回ってしまう。相手がより、リスクを負ってくる中で、守って守ってという形になってしまう。そういった状況のときに、チャンスだと思って、もう1点、2点取りに行く姿勢が必要なのですが、日本ではなかなかそういうところが見受けられません」
(後半、濱田を入れた意図は?)
「もし我々が1-3でリードされていたとしたら、田中達也を入れて攻撃的に出たでしょう。3-1でリードしている中で、よりディフェンシブな選手を入れる。普通に考えて、そういう狙いを持って起用しました。もし我々が3-1のリードの中で、もう一人、攻撃的な選手を入れて、もっとゴールを決めて10-1で勝てるようなチームであれば、そうしますが(笑)、我々はまだそこまできていません」
(直接的に今日の試合とは関係ないのですが、ぜひ聞いてみたいことがあります。前田俊介のような選手についてです。このチームだったらこの間先発した矢島や、今日ベンチスタートした原口。ああいった才能のある選手たちが、日本の場合、とても伸びが足りないんじゃないか、伸びが遅い、なぜか、ボールがないところでしっかりプレーをしていないから。サボるプレーが本当に目だつと思うんですけど、それを一生懸命プレーさせるためにペトロヴィッチさんはいろいろ工夫をされていると思うけど、その中で一番大事なものを教えてくれませんか?)
「日本のサッカーの中でまず問題になるのは、若い選手が1試合、2試合起用される中で、メディアに載ることによって、その選手が現状で持っているものよりも高い評価を受けてしまうことです。
もう一つは攻撃的な選手であれば攻撃のみ、ストッパーの選手であればディフェンスをするのみ。ディフェンスの選手であれば、ボールを前に運んでいくとか、前に当てて自分が攻撃に参加していくこと。自分のポジションはこうだ、と決めつけがちだと私は思います。そしてボールのないところでもっともっと動くべきところで動いていない、そういったことが多く見受けられます。若い選手に特に学んでほしいことは、攻撃、守備の両方の方向でサッカーをしなければいけないということです。攻撃をしたら攻撃しっぱなし、ディフェンスだったらディフェンスだけ、それではまずいのです。攻撃から守備、守備から攻撃という両方向のサッカーというものをしっかりとやらなければいけません。我々のトレーニングではいかにボールのないところでスペースに走り出すか、いかにボールのないところで味方の選手に対して動き出してサポートするか、そういったところで、いろいろなバリエーションの練習をしていますが、サッカーというのはボールを持っている選手が大事なのではありません
。ボールを持っている選手以外の選手がいかに動くか、ということがサッカーでは大事です。
今日、我々の選手たちは鹿島のディフェンスラインに対して、危険に、裏に飛び出していました。例えばメディアに名前が載って注目される中で、特に若い選手だと勘違いしがちになってしまいます。『俺はもうサッカーのことは分かっている』と。『監督にいわれなくても分かっている』と。監督が言うことを聞かなくなってしまうと、伸びしろというのがあっても、うまく伸ばすことができなくなります。私自身は常に選手に対してダイレクトにものをいう人間なので、もちろんときとして選手とぶつかるときもあるでしょう。私が言うことを聞いて、実行しようとする選手は伸びていくだろうし、それをしなければ、いつまでもタレントのある選手、で終わってしまう。プロサッカーの世界は非常に厳しい世界です。日本のリーグはまだ若いので、そこの受け取り方というのはまだまだかなと思いますが、サッカー、特に選手というのは非常に厳しい仕事であるということは間違いないと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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