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「チャンスを活かした結果の勝利」ミシャ監督

Jリーグ第13節 vs大宮アルディージャ 試合後のコメント

「同じ街にあるチーム同士の対戦ということで、非常に難しいゲームになりました。結果はどちらに転ぶか分からないゲームであったと思います。両チームともチャンスがあったと思いますし、我々はそのチャンスを活かし、幸運なことに勝利することができました」

【質疑応答】
(難しい連戦で4試合を3勝1分・無失点という結果については?)
「連戦だけでなく、ここまでの13試合のうち、12試合半くらいは、我々は常にいいプレーをできていたと思っています。甲府戦の前半は自分たちの戦いがあまり出せませんでしたが、それくらいではないでしょうか。

失点に関しても、昨年はだいぶ失点が多いことを指摘されましたが、我々はここまでリーグ最少失点に近い状況です。我々のこれまでの戦いでは、自分たちの狙いとしているところを出せていると思いますし、失点の部分でも昨年からの改善が充分に見られていると思っています。ただ、バイエルン・ミュンヘンのグアルディオラ監督は以前に「どんなにいい戦いをしたとしても、どれだけいい結果を残したとしても、観る人は常に何かを求めている。それがバイエルン・ミュンヘンだ」というコメントを残したことがありますが、それは我々も同じなのかなと思います。我々がどれだけいい戦いをし、いい結果を残しても、いまだにここが足りない、あそこが無いという観られ方をするというのは、我々の宿命なのかなと思います。

この2年半の間に、チームは非常に前進したのではないかと私は捉えています。私が率いる前より素晴らしい前進を遂げたと思います。我々と対戦するチームはほとんど、浦和に対して特別に守備的な戦術を練ってきます。その中で、我々はそういった相手の守備をかいくぐって得点し、勝利を挙げなくてはなりません。非常に難しい作業です。我々はチームとして、私は監督として、そして選手たちにとってもこれ以上何ができるのかということを感じなくもありません。

以前にコメントしたことがありますが、守備を作るよりも攻撃を作る方が難しいです。いかに自分たちの意図の元に攻撃を仕掛け、相手を崩していくかという組織を作る作業は、非常に難しく時間がかかるものです。守備は比較的短期間で構築できますが、攻撃は時間をかけてトレーニングを積んでいかなくては作ることができません。私がかつて率いていた広島もそういうチームでした。広島は私がまず攻撃の部分を構築し、私がいなくなってから守備の部分を整備していったと思います。私が監督をしている浦和での仕事についても、私はこの2年半の間でしっかりと攻撃の部分を作り、そのなかで昨シーズンの結果を踏まえ、今シーズンは守備を整備しました。その結果が、今シーズンの失点の少なさに繋がっていると思います。

我々がどういうサッカーをしているのか、どういう狙いを持っているのかというのは、よく見ないと分からないと思います。サッカーを専門に勉強されてきた方たち、あるいはしっかりと我々のサッカーを観察してきた方たちならば、我々がどういう意図、狙いを持ってサッカーをしているかが分かるのではないかと思います。もっと分析して観る必要があるのではないか、それは私が観る側の方に求めることです。

我々が最終的に何かしらの結果を得られるかどうかは分かりませんが、我々が見せているサッカーというのは、観る方たちが学ぶべきものが詰まっているのではないかと思っています」

(勝者のメンタリティをどのように理解しているか?)
「私は選手としてのキャリアをレッドスター(・ベオグラード)というチームで始めました。私がユースの時にプレーしたレッドスターは、トップでもユースでも常に勝利が求められるチームでした。そういう中で、選手たちは勝たなくてはいけないというプレッシャーの元で常に戦います。そういうものを経験して、勝利者のメンタリティを持った選手になるのだと思います。我々浦和も同じだと思います。浦和はサポーターの数から考えて、日本で最も応援されているチームです。これまでに獲ったタイトルの数はまだそれに見合ったものではありませんが、求められるものは勝利です。そういうものは育成年代の選手からトップチームの選手たちまでが、常に勝利を求められているということを思ってプレーしていかなくてはいけません。そうしたものは、育成の段階から積み上げていくものです。

我々は今日は勝利しましたが、次のセレッソ大阪戦に負けてしまえば、これまでの結果は誰も評価してくれません。セレッソ大阪に負けたことを批判されます。常に勝利を求められるプレッシャーの中で戦っていく、そういったメンタリティを持つということは、下の年代からしっかりと養っていくべきだと思います。

いかに勝利を求められるプレッシャーの中で戦っていけるか、そういう部分は今日明日ですぐに養えるものではありません。だからこそ私も浦和を率いる中でそういうものを選手に求めますし、そういうものを持っている選手を獲得します。その中でチームを作っていくことを考えています。

例えば、道路で遊びのミニゲームをやったとしても、私は絶対に負けたくありません。私はそういう気持ちを持って常に戦っていますし、選手たちにも、どんな勝負であっても負けないという気持ちを持ってプレーしてほしいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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