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第30節 vs鹿島「先制を許すも岩波、武藤のゴールで逆転勝利」

20日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 第30節、鹿島アントラーズ戦に臨んだ。

ACL圏内を争う両チームの直接対決。レッズは先制を許すも後半に3点をたたき込み、3-1で勝ち点3をつかみ取った。

オズワルド オリヴェイラ監督にとっては、2007年から2011年までの5シーズン指揮した古巣との対戦。U-19日本代表でチームを離れている橋岡のポジションにはケガから復帰した森脇を起用。2トップには、興梠と武藤が並んだ。

オープニングシュートは森脇。興梠の落としを中央に走りこみダイレクトで合わせるも、惜しくもシュートはゴールの上に逸れていった。レッズは前線からのプレッシングを強め、ボール奪取から素早いショートカウンターでゴールを脅かしていく。

試合が落ち着きだしてもレッズは主導権を譲らない。DFラインから丁寧にビルドアップを行いながら、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れると、複数人が関わりながら狭いエリアをコンビネーションで崩していく。武藤は切れ味鋭いドリブルで相手を翻弄しながら度々決定機を演出していった。

しかし、レッズは押し気味に試合を進めるも、38分、山本のクロスをファーサイドに走りこんだ西に押し込まれて先制を許してしまう。

1点ビハインドで迎えた後半、レッズは前半のいいリズムそのままに、鹿島のプレスをかいくぐって攻撃の形を生み出していく。

52分には柏木のアウトスイングのコーナーキックを岩波が頭で合わせ、同点弾をゴールネットに突き刺した。

さらに60分、相手ペナルティーエリア前中央で後方からボールを受けた武藤が、反転から豪快なミドルシュートを左足で突き刺し、逆転に成功した。

後半から降り出した雨が激しさを増していくのと同じく、試合はさらに白熱していく。

72分、オリヴェイラ監督は森脇に代えて柴戸をピッチに送り出すと、78分には長澤に代えて阿部を投入した。

人数を割いて厚みのある攻撃を仕掛けてくる鹿島に対し、レッズは全員が高い集中力を維持したまま相手の攻撃をはじき返していく。85分、興梠に代わって投入されたアンドリュー ナバウトも前線から激しいプレッシングを繰り返していった。

90+3分には、ハーフライン近辺から武藤がスピードに乗ったドリブルでボールを運び、複数のDFを交わして、そのままシュートを突き刺して3-1。46,893人収容した埼玉スタジアムで、上位を走る鹿島アントラーズとの直接対決を制し、貴重な勝ち点3をつかみ取った。

次戦は10月24日(水)19時3分から熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われる、天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 サガン鳥栖戦となる。

【武藤雄樹】
(今日の試合を振り返って)
「鹿島の我慢強さや、したたかさによって、いいゲームをしていても勝てなかったり、苦しんできました。今日、僕たちがそこで負けないように、粘り強く、我慢強くと話していました」

(うまくハマった感じだったのか?)
「攻撃面ではボールが動いていたと思いますし、前半からチャンスが作れていました。その中で、相手のワンチャンスで失点をしてしまったことが残念でしたが、それでもハーフタイムに必ず逆転できるということを監督が言っていましたし、そこを信じて攻め続けた結果が、こういうスコアになって良かったのです」

(後半に変えた部分は?)
「大きく何かを変えたことはありません。やり続けたことと、監督からは『絶対に得点が入るから落ち着け』と言われていました。ゴール前に人数をかけることが、最後に出たかなと思います」

(後半に逆転したが?)
「これまで負けてきたのも、1点を決められて、その後になかなかうまくいかず、ゴールを奪えずに負ける試合が多かったのですが、セットプレーから同点にできたことは、気持ち的にも大きく、その後につながったと思います。セットプレーは練習してきたので、1つ成果が出たかなと思います」

(2得点をしたが、決勝点となったゴールを振り返って)

「前半から相手を揺さぶれていたと思うので、その中で中央にくさびが入ってきたところを受けることができて、最近はあのあたりでのターンの感触が良かったので、チャレンジした部分と、思い切り足を振れたので、思い切って蹴り込めたのが良かったと思います」

(3点目はすばらしいゴールだったが?)
「そうですね。みんなで粘り強く守っていたので、カウンターで1発をずっと狙っていました。アンドリュー(ナバウト)が粘ってパスを出してくれたので、自分で行くことしか最後は考えていませんでした。本当にきれいな股抜きや、その後のドリブルで相手の前に入ることができ、イメージ通りにうまくいったので、最後にチームを助けることができて良かったなと思います」

(動きにキレがあったが?)
「しっかりとボールを受けることができていましたし、前を向けるシーンが多かったので、自分の中でも身体のコンディション的にも、イメージ的にも『いい感じだな』と思っていました。そこが最後の得点に出たと思いますし、その前にも外したシーンが何度もあったんですけど、そこで下を向かずにやりきれたことが良かったなと思います」

(何をやってもうまくいくような感じだったが?)
「僕の中では、細かいミスもたくさんあったと思っています。前を向いた後のパスも、カットされたシーンが前半は多かったです。ただ、イメージ的には身体が動いていました。3点目もアディショナルタイムでしたし、最後まで動き続けることができたのは、良かったと思います」

(2点ともスーパーゴールだったが、何かチームメートから言われたことは?)
「みんなからもベストゴールだと言ってもらったので、僕自身もこれまでのキャリアを振り返っても、なかなかあそこまでドリブルをして抜いてゴールというのはないですし、本当に気持ちのいいゴールで、それをこの大事な試合で出せたのが良かったと思います」

(暫定3位と勝ち点1差となったが?)
「3位になってACLに出場することを目的にしているので、その意味でも3位だった鹿島には必ず勝たないといけないと思っていましたし、今日の勝利は大きかったと思います。残り試合も上位チームとの対戦が続くので、自信を持ってプレーし、そこを蹴落として僕たちが上に上がっていけたらと思います」

(3点目について、柏木選手がメッシみたいだったと話していたが?)
「みんながメッシ、メッシと言ってくれたので、自分も気持ちよくなってメッシ系だと叫んだりしたんですけど、今日だけではなく、これからもああいうプレーをできればいいなと思いますし、ああいうゴールをすることで自信につながります。なかなかああいうゴールもないですが、自信を持ってこれからもプレーできたらなと思います」

【岩波拓也】
(今日の試合を振り返って)
「前半からたくさんのチャンスがありながら得点ができず、相手のワンチャンスで失点をしてしまって、鹿島の試合運びのうまさを前半は特に感じました。でも、後半に逆転できると思っていましたし、逆転するために、ハーフタイムにチームとして話し合って、早い時間で同点に追いつけました。逆転する時間も十分にありましたし、チームも勢いもレッズの方が上だったので、逆転できて良かったです」

(後半立ち上がりに同点弾を決めたが?)
「今シーズン1点しか決めていなかったので、得点したいなと思っていました。今日は本当に大事な試合で、負ければACL出場の可能性も低くなる状況だったので、絶対に勝たないといけない試合でした。それは選手全員が分かっていましたし、全員の気持ちが僕の同点ゴールを生んだと思います。あのゴールでチームとして勢いに乗れたので、良かったです」

(ゴール以外にも積極的なプレーが随所にあったが?)
「先週くらいから、レッズ対鹿島の試合の熱さが、普通の試合とは違うものがあると感じていましたし、それだけ大事な試合なんだとも感じていました。僕たちは順位的にも後がない状況なので、今日は積極的にプレーしました」

(その中で逆転に成功したが?)
「本当にみんなの負けたくないという気持ちと、逆転して守り切るという気持ちが、最後までつながりましたし、それが3点目にもつながったのかなと思います」

(天皇杯に向けて意気込みは?)
「天皇杯優勝を目標に戦ってきましたし、次は早いタイミングでの試合になりますが、しっかりと回復をしていい状態で臨んで、ベスト4に進めるようにがんばりたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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