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ミシャ監督 川崎戦試合後会見

明治安田生命Jリーグ 1stステージ第5節 vs川崎フロンターレ 試合後のコメント

「皆さんもご承知のとおり、私自身、この等々力では一度も勝利したことがありません。試合前に選手にも言いましたが、等々力はリフォームして新しくなったので、この新しいスタジアムで我々の新しい歴史をスタートしようと話しました。

ここ等々力での我々の過去のゲームよりも、今日はかなり良いゲームができました。過去の対戦では、相手を内容で上回りながら、常に負けてきました。川崎に対して我々はボールを持って主導権を握りながら攻撃を仕掛け、前掛かりになったところでカウンターを受けて失点を重ねるのが過去の戦いでした。そういった教訓から、前からプレッシャーに行くのではなく、ハーフラインあたりまで前の選手をリトリートさせて、相手の攻撃を待つ形で、奪ってカウンターという狙いで入りました。前半、そういう形はあったと思います。

奪ってからの精度が上がれば、得点にできた場面もあったのではないでしょうか。相手に対して前半、カウンターでやられる形は作らせませんでしたし、レナト選手や大久保選手にスペースを与えませんでした。ただし、川崎の左サイドの車屋選手に右サイドを突破されて、先制を許してしまいました。後半は、負けているということで、前半よりも前からプレッシャーに行かなければいけない状況でしたし、アグレッシブに前から行こうと話しました。選手はそれを実行してくれたと思います。

私が監督として驚いたのは、7週間で10試合目ですが、選手たちは後半に運動量やアグレッシブさで上回り、相手にチャンスらしいチャンスを与えなかったのではないでしょうか。以前では前掛かりになってカウンターを受ける場面がありましたが、そういう意味ではコントロールしながらゲームを進められたと思います。選手たちは強い気持ちで戦い、それが同点ゴールにつながったと思います。

最終的な引き分けという結果は、両チームにとって勝ち点1という結果ですが、試合全体を通して見れば、我々の方が少し勝ち点3に近かったかなという印象の試合でした。昨シーズン、我々はいろいろな問題があり、日本で初めての無観客試合もありました。その後にもいろいろな問題がありました。その中で、山形戦、松本戦、北京戦とサポーターの後押しを感じます。素晴らしい雰囲気を作って選手を後押ししてくれると感じますし、チームの戦いを理解して我々の進む方向を後押ししてくれると感じています。今日も、選手たちを最後まで後押ししてくれました。そうしたサポーターに対して、感謝の言葉を述べたいと思います。ありがとうございました」

【質疑応答】
(球際の強さがシーズンの中で進歩して見えるが、ACLの影響があるのか?)
「球際の強さに関してですが、私が浦和の監督になってすでに4シーズン目です。就任当初から、球際のことは言ってきました。サッカーは、今日や明日ですぐに改善するものではありません。日々の積み重ねが表れていると思います。私はヨーロッパでも仕事をしてきましたが、球際でどのように激しくいかなくてはいけないか分かっていますし、日本人も同じように激しくいけると思っています。

その要求は、日々の練習で培ってきたものです。それが今、形になって表れているのだと思います。メディアに最近、日本人選手はフィジカルで劣っているとか、球際でいけていないと出ていますが、日本代表チームを見ればヨーロッパでプレーしている選手も多いですよね。それが日本人全体に言えることなのか、そうでないのかは、見極めて判断した方が良いのではないでしょうか。ヨーロッパでプレーしている選手は非常に多いですが、その選手たちが球際に強いのか弱いのかはしっかりと見た方が良いと思います。あるいは、日本のチームでプレーしている選手だけが弱いのかどうかは、見極めて判断した方が良いでしょう。

例えば、日本代表チームが球際で強くいけない、フィジカルで相手に劣るとなったときに、日本のチームでプレーしている選手、あるいは指導している監督の問題になるのでしょうか。うまくいかないことが誰かのせいであるのかどうか、皆さんも考える要素の一つとして持たれた方が良いと思います。

自分のチームの話ですが、私自身は選手たちに対して責任を持ってアプローチをしています。メディアの方が書かれていることは、間接的に何を言われているのか、私は深く読み取って見ています。私は広島を率いているときに、毎年トルコにキャンプに行っていました。ポーランドやノルウェーの2メートルくらいある選手と対戦しましたが、日本人選手は何も問題なく球際で戦っていましたし、勝っていました。日々の積み重ねがあれば、やっていけることだと思っています」

(キックオフのエンドを選んで入れ替えたのは浦和だと思うが、風やサポーターの位置が理由だったのか?)
「サポーターはたくさんいましたが、私がそれを選手に指示したわけではなく、阿部選手が選びました。ただ、今日の等々力には後ろだけでなく真ん中にもサポーターがたくさんいたのではないでしょうか」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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