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ファン・サポーターのみなさまへ

日ごろより熱くサポートいただき、誠にありがとうございます。
いよいよ2019シーズンが始まりますが、その前に、ファン・サポーターのみなさまへ、2018シーズンの振り返りと2019シーズンに向けて、私たちがどの方向に進んでいこうとしているのかをお伝えいたします。

■今シーズンの目標はリーグ制覇とACL制覇
浦和レッズは、2019シーズン、13年ぶりとなるリーグ制覇、日本初の3度目のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇に向けて全力を尽くして参ります。1シーズンにこの二つのタイトルを獲得したチームは、まだ国内にはありません。私たちは、この目標に向かって進んでいきます。またこれ以外の大会においても、浦和レッズ理念の宣言にある「スポーツの感動や喜びを伝え、次世代に向けて豊かな地域・社会を創る」ために、勝利を第一に追求し、日本をはじめ、アジア、世界で活躍できるような「強くて魅力あるチーム」づくりを進めていきます。

■昨シーズンについて
2018シーズンは、「ステップアップをしていくために、足元を固める年」としてスタートしました。

これは、ACL出場がなく、国内の戦いに集中する年となったこと、DAZNの登場などリーグを取り巻く外部環境が変化し、これまで以上の競争が始まりつつあったこと、またアジアを制覇した翌年に厳しいシーズンを迎えた経験を踏まえ、2019シーズン以降にふたたびアジアから世界に挑戦していくチーム、クラブとなっていくために、今一度足元を固める必要がある、ということから、上記をキーワードにスタートいたしました。

序盤の監督交替などをはじめ苦しいシーズンとなった部分があり、十分に足元を固めることはできませんでしたが、天皇杯を優勝し、再びアジアの戦いに戻れたチーム面での成績をはじめ、ファン・サポーターのみなさんとの対話から応援アイテムであるゲートフラッグの解禁、座席の「席割り変更」への準備など「安全・快適で熱気ある満員のスタジアム」づくりに向けて前進できたことはよかったと考えております。また営業収入は、過去最高となった2017シーズンに迫る規模となる見込みで、事業規模では目標を上回ることができました。

■チームについて
2018シーズン、チームの最終成績は下記となりました。

・リーグ 5位(勝ち点51 14勝9分け11敗 得点51失点39 得失点差 +12)
・ルヴァンカップ プレーオフステージ
・天皇杯 優勝

2018シーズンは、その前年に国内史上初の2度目のアジア制覇を成し遂げた堀 孝史氏を監督にスタートしました。しかし、プレシーズンにおけるトレーニングを重ねていく過程で足りないものがあったのではないか、またシーズンがスタートした後も結果が出なかったことで、選手が自信を失い、躍動感が感じられない悪循環に陥ってしまいました。その結果、リーグ5試合で2分け3敗と勝利がない状況となり、早期の監督交替という決断をいたしました。プロという厳しい世界とはいえ、クラブの功労者をこのような形で契約解除せざるを得ない状況となってしまったことは、大変遺憾であり、みなさまにもご心配をかけ、申し訳なく思っています。

その後、強化体制、強化責任者を変更し、新たな体制のもとで後任の監督人事も含めて進めて参りました。

その間、暫定的に指揮を取った大槻 毅 現ヘッドコーチは、戦術的な整理をし、なおかつ戦うこと、折れない心の重要性を説き、チームに魂を吹き込んで、選手を躍動させてくれました。

そして、オズワルド オリヴェイラ監督が就任し、再スタートを切りました。オリヴェイラ監督は、シーズン途中という難しい状況でありながら、夏場の中断期間までは、選手、チーム状況の把握に努め、夏場のキャンプで本格的なチームづくりを行いました。特に身体面を鍛えるアプローチで、選手が走り切れる状況を作ったほか、スローインも含めたセットプレーなどの細かな要素にこだわってトレーニングを行い、ここぞという試合での雰囲気作りを含め、勝負強さを植え付けていきました。その結果は、天皇杯の優勝をはじめ、川崎フロンターレ(2勝)やサンフレッチェ広島(1勝)、鹿島アントラーズ(1勝1敗)のリーグ上位との戦績にも現れています。一方で、課題は、下位チームを相手にしたときや主導権を多くの時間で握ったときに、結果が残せていないところです。これは、2018シーズンを指揮した8ヵ月間の蓄積と、キャンプなどシーズンスタートから指揮できることで、改善できると考えています。

2019シーズン、オリヴェイラ監督は、「アグレッシブに攻撃を仕掛け、かつ力強い守備ができる、1シーズンを通して攻守にバランス良く戦えるチームを作りたい」と話しています。加えて「これまで以上に競争力のあるチームを作る」という狙いを持っていることから、補強面では、オリヴェイラ監督と年齢構成や即戦力であることなどを考慮して進めてきました。
エヴェルトン選手はポルトガルの名門FCポルトに所属していた選手で、26歳という年齢でこれから選手としてのピークを迎えていく存在です。また杉本健勇選手、鈴木大輔選手、山中亮輔選手は日本代表経験があり、汰木康也選手、岩武克弥選手は、20代前半で即戦力の実力があります。そして、ユースから昇格の石井 僚選手、池髙暢希選手、大城 蛍選手は将来性があり、チームの未来を担う選手だと期待しています。こうした選手たちの加入が競争を活性化させ、チーム全体のレベルを向上させると考えています。

■強化体制について
このほか、現在のチームづくりに加え、未来に向けた体制づくりも行っています。昨年11月には、強化部内の育成機能とスカウト機能をそれぞれ部として独立し、責任者を置く体制変更を行いました。GMのもと、強化、アカデミーセンターを含む育成、スカウトが三位一体となってこれまで以上に連携することで、「強くて魅力あるチーム」をより加速して作れるよう目指しています。

具体的には、海外のOB選手を活用したスカウト網の整備や国内ネットワークのさらなる構築、育成出身選手の継続的な観察、そして、育成を含めた海外クラブとの連携、これまで以上の育成選手のトップチームの練習参加などを行っていきます。

また、レディースチームについても組織体制を見直し、明確な責任体制のもと、監督にはなでしこリーグで多くのタイトルを獲得した実績のある森 栄次氏が就任し、リーグ優勝を目標とします。

■経営面について
経営面については、2018年度の営業収入が74億円ほどになる見込みです。これはACLを優勝した2017年度を5億円ほど下回りますが、2015年度が約60億、2016年度が約66億だったことを考えると、実力が確実についており、少しずつ前進できていると考えています。

来場施策に関しては、新メンバーシップREX CLUBの展開やファミリー向けの施策である『Go Go Reds!』デーなどで一定の成果を挙げました。また、さらなる応援環境の改善として、ファン・サポーターのみなさんとの対話を積み重ね、禁止されていたゲートフラッグの解禁を行いました。これにより、応援アイテムについては、ひと通りの解禁が実現したことになります。

入場者数の具体的な数字としては、2017シーズンと2018シーズンを比べると、下記のようになっています。

<入場者数>
【2018シーズン】
(1)リーグ(17試合)
総入場者数 60万3,534人、平均 3万5,502人
(2)ルヴァンカップ(4試合)
総入場者数 7万8,051人、平均 1万9,513人
(3)全ホームゲーム(21試合 1+2)
総入場者数 68万1,585人、平均 3万2,456人

【2017シーズン】
(1)リーグ(17試合)
総入場者数 57万0,215人、平均 3万3,542人
(2)ルヴァンカップ(1試合)
総入場者数 2万3,116人
(3)ACL(7試合)
総入場者数 20万8,070人、平均 2万9,724人
(4)全ホームゲーム (25試合 1+2+3)
総入場者数 80万1,401人、平均 3万2,056人

リーグ平均で言えば、2017シーズンから2018シーズンで約2,000人増えていますが、総入場者数の平均で言うと、400人ほどの微増となってほぼ横ばいの状況ですから、今後、さらなる施策を展開していきます。

その一つとして、2019シーズンには、大がかりな「席割り」の変更を行います。これは浦和レッズが提供する世界観の「レッズワンダーランド」づくりをさらに進めるための施策です。ここ最近のタイトルを獲得した埼玉スタジアムでの試合を見てもわかるように、「レッズワンダーランド」には、サポーターのみなさんがつくる浦和レッズにしかない熱さと満員に近いスタジアムという要素が欠かせません。そのためには、熱く応援したい人、初めて来た方やファミリーの方など、それぞれに合ったエリアでの観戦環境を整えることが大切だと考えています。

また、引き続きREX CLUBを中心に、これまでレッズと共に歩んでくださった方とはさらに深い絆を作れるよう努め、新たにファン・サポーターとなっていただける方が増えるような取り組みも行っていきます。

このほか、埼玉スタジアムの改修に伴う付加価値エリアの新設、バス優先走行に向けた社会実験、埼玉高速鉄道の延伸といったアクセス改善、埼玉スタジアムがある浦和美園のまちづくりへの参画など、スタジアム内外の環境づくりの改善にも引き続き取組んでいくと共に、ホームタウン活動への注力もこれまで以上に行っていきます。

ホームタウンの方々と選手が触れ合う機会を増やす試みを考えているほか、浦和区を中心としたホームタウン重点エリアでのファンづくり、浦和駅の隣接地にある「サッカーストリート」やオフィシャルファンショップ「レッドボルテージ」のさらなる活用も検討しており、浦和レッズとホームタウンの心の距離が縮まるように取り組んでいきます。そして、レッズランドでの取組みも強化するなど、スポーツを通じた幸せづくりを一つでも多く手がけていきたいと考えています。

■最後に
2019シーズンは、昨シーズンよりも、さらに厳しい戦いが予想されます。
なぜなら、ここ数年で、Jリーグを取り巻く環境が大きく変わり、各クラブの経営方針もさまざまな特色が出て、チャレンジするクラブが出ているからです。浦和レッズがこれまでのよいところを残し、浦和レッズであり続けるためには、浦和のためにという考えのもと、浦和レッズ理念の価値観にある「革新と伝統」、つまり伝統を継承しつつ新たなチャレンジに取り組む姿勢が欠かせません。

そのために、下記のスローガンを掲げ、2019シーズンを歩んでいきます。

浦和のために
最後まで走り、闘い、貫く

勝利や目標に向かって、徹底した姿勢、貫く姿勢を選手とクラブスタッフが最後まで持って、厳しい環境であってもそれを乗り越えていこうというおもいが込められています。

この浦和には、浦和レッズはもちろん、ホームタウンである浦和、ファン・サポーターをはじめとする浦和レッズに関わるすべてのみなさまを含んでいます。

私たちは、昨シーズン、天皇杯の準決勝、決勝を戦ったとき、ファン・サポーターのみなさまとの距離が縮まり、強い一体感を持つことができたと感じました。そして、あらためて、そのときにこそ、大きな力が生み出せることを経験しました。

だからこそ、私たちは、まず「浦和のために」という思いを持って取り組み、みなさんと一つになって目標に向かって行く環境作りを目指して行きます。そして、浦和レッズの存在意義を示している「サッカーを初めとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創っていく」ことに一歩でも近づけるよう全力を尽くします。

2019シーズンも、目標であるリーグ制覇、ACL制覇はもちろんのこと、引き続き豊かなスポーツ文化の創造に向けて、共に歩んでいただきますよう、お願い申し上げます。

浦和レッドダイヤモンズ

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