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ハートフルクラブ、福島での親子サッカー教室に参加

10月18日、浦和レッズ ハートフルクラブは、福島大学にて行われた『生活協同組合コープふくしま』の主催による『親子サッカー教室』に参加した。落合 弘キャプテンをはじめ、室井市衛、石黒琢也、小礒義明、宮沢克行らコーチ陣全5名は、福島県内在住の小学生を対象とした親子32組80名の方々と共にサッカーを通じて交流を深めた。

今回のサッカー教室は、生活協同組合コープふくしまの職員の方から室井コーチを通じてハートフルクラブに依頼があり、福島県内でハートフルクラブを実施してほしいとの要望をいただいて実現した。ハートフルクラブの福島訪問は今回が初めてとなる。



一行は18日の午前9時30分に福島大学に到着。10時から体育館で落合キャプテンの講話が行われた。落合キャプテンは、「幸せは物やお金ではありません。挨拶や掃除など簡単なことを一生懸命にやることが大事です。辛いことがあっても、がんばり続ければきっといいことがあるはずです。それを信じて日々の生活を送ってほしいと思います」と語り、参加者の中にはメモを取りながら真剣な表情でその話に耳を傾けていた。





11時からは大学の敷地内にあるサッカー・ラグビー場に移動し、雲一つない晴天の下で親子サッカー教室に臨んだ。サッカー教室は、室井コーチが中心となって小学校の低学年と高学年の2グループに分かれて実施、ジャンケンゲームや2人1組でのボールを使ったトレーニングなどが行われた。楽しそうに体を動かす親子連れの姿も多く、グラウンドは明るく和やかな雰囲気に包まれていた。









その後は、保護者、児童、コーチら全員がグラウンドに入って試合形式のゲームが行われた。味方のチームを応援する声援がグラウンドいっぱいに響き渡り、児童たちは得点が決まると笑顔で仲間のもとへ駈け寄って、ハイタッチでその喜びを表現していた。最後はコーチたちから参加者一人一人に記念グッズが手渡され、ハイタッチを交わしてサッカー教室は終了となった。

参加された保護者の方は「落合さんの講話は、自分も普段から子供に言い聞かせていることだったので、とても共感できました。子供は今までサッカーをやったことがなかったのでいい経験になったと思いますし、これをきっかけにサッカーをやりたいと言ってくれれば最高ですね」と笑顔で答えてくれた。





サッカー教室を終えて福島大学を後にした一行は、福島県相馬郡飯舘村から避難してきた人々が暮らす松川第二仮設住宅を訪れた。飯舘村は、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で、政府により計画的避難区域(※)に指定された地域である。仮設住宅には現在も192人の方が住まわれていて、その多くは高齢者の方であると松川第二仮設住宅の佐藤明康自治会長は語り、事故当時の状況や避難に至った経緯などの話をしていただいた。また、ブランド牛で有名な飯館牛を泣く泣く手放した時は自分の子どもを手放すのと同じ思いだったと語った女性は、当時を思い出して涙ぐむシーンもあった。一行は、お世話になった仮設住宅の方々にお礼を述べた後に埼玉への帰路につき、今回の福島での活動を終えた。
(※)政府が住民に対して、区域の指定から約1ヵ月の間に避難のため立ち退くことを求めた区域

【落合 弘キャプテン】
「今日のサッカー教室は、我々が埼玉でやっているのと同じようにやろうということで臨みました。保護者の方や子供もいい反応をしてくれて良かったです。仮設住宅での会長さんの話を聞いたときは、やっぱり大変なことだったんだと改めて実感しました。その大変なことが実際に起きたということを我々はもっと認識しないといけません。細かいことだけど、生活に密着した部分というのはあると思いますし、そういうことを考えた上で大きなことを考えないといけないのではと思います」

【室井市衛コーチ】
「ハートフルクラブとしては初めて福島に来させていただきました。なかなかイメージがつきにくい中で不安は多少ありましたが、ふたを開けてみたら子供は元気ですし、それ以上に保護者の方たちも積極的に明るく参加してくれたので、こちらもパワーをもらって楽しかったです。仮設住宅での会長さんのお話は初めて知ったことが多かったです。直接被害に遭っている方の言葉は重みがありましたし、今日の話を伝えていくことで、住んでいる方たちにいい風が吹いてくれればと思います。

今回の福島訪問は、コープふくしまの方とのやりとりの中で僕が窓口になって実施されましたが、その方の熱意が叶って良かったと思いますし、その方も子供たちのあんな笑顔を見たのは久しぶりだとおっしゃっていたので、本当に実現できて良かったと思います」

【石黒琢也コーチ】
「小さいお子さんが外で遊べていない、という方が多いと伺いました。参加してくれた子供たちも外で思いっきり遊んだと思います。一生懸命に楽しくやってくれたので良かったです」

【小礒義明コーチ】
「みんな一生懸命に楽しんでやってくれたので良かったです。また、仮設住宅で会長さんのお話をうかがったことを、埼玉に帰って、いろいろな方へ伝えていくことが大事だと思います」

【宮沢克行コーチ】
「ハートフルで福島を訪れたのは初めてでした。実際に来てみないと分からないことが多いと感じました。サッカー教室ではいつも通り楽しくやることを心掛けましたし、参加していただいた皆さんも楽しんでくれたと思います。東北を訪れたときの話などはスクールでも伝えているので、今日、仮設住宅でうかがった話なども含めて、またひとつ伝えることが増えたと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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