16日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、FUJI XEROX SUPER CUP 2019、川崎フロンターレ戦に臨んだ。

52,587人のファン・サポーターが詰めかけた、新シーズンの幕開けを告げる注目の一戦。レッズは元ブラジル代表のレアンドロ ダミアンにゴールを許し、今シーズン初陣を0-1の黒星で終えた。

昨シーズン、チームの中心として躍動した武藤や青木が未だ戦列を離れている中、レッズは新戦力の杉本、エヴェルトンをスターティングメンバーに据えて、2019シーズン初陣を迎えた。GKは西川、DFライン右から岩波、マウリシオ、槙野、MFには右のワイドに橋岡、左のワイドに宇賀神、セントラルに長澤、柏木、エヴェルトンが位置し、2トップには杉本と興梠が並び、昨シーズンのベースに新戦力が融合された。

試合は序盤から川崎にボールを保持される展開が続く。レッズは自陣でブロックを作り、相手の攻撃を組織的に弾き返していくが、前線から鋭いプレッシングを仕掛けてくる川崎の守備に阻まれ、効果的なカウンターにつなげられない。

サイドを起点にアタッキングサードに侵入していくレッズは、21分に最初のCKを得ると、セカンドボールに反応した長澤がダイレクトでゴールを狙うが、シュートは惜しくもゴールの右に逸れていった。さらに、24分にも柏木のゴールに向かう鋭いFKに槙野が反応して決定機を作り出すが、ゴールは生まれなかった。

その後も攻撃の手を緩めない川崎に押し込まれる展開が続いていく。32分にはセットプレーから谷口に、38分には流れの中からレアンドロ ダミアンにゴールを許したかと思われたが、いずれもオフサイドの判定。前半を0-0で折り返した。

後半、オズワルド オリヴェイラ監督はアンカーのエヴェルトンに代えて阿部を、杉本に代えてアンドリューを投入してゲームを再開させた。

52分、ギリギリのところでゴールを死守してきたレッズだったが、ゴール前の混戦からこぼれ球に反応したレアンドロ ダミアンにゴールを許し、0-1とリードされる。

得点が不可欠となったレッズは、ギアを一段上げて前への推進力を高めていく。66分には長澤に代えて柴戸、橋岡に代えて山中、81分には柏木に代えてマルティノスがピッチに送り出される。フレッシュな選手が精力的にチェイシングを行いながらボールを奪い、ゴールに迫っていく。山中は左サイドで溜めを作りながらマルティノスとのコンビネーションで好機を演出していった。

アディショナルタイムは5分、レッズは最後まで足を止めずにボールに食らいついていく。しかし、最後まで川崎の守備を攻略するには至らず、0-1のまま試合終了のホイッスルを聞いた。

次戦は2月23日(土)14時からユアテックスタジアム仙台で行われる、明治安田生命J1リーグ 第1節 ベガルタ仙台戦となる。

【興梠慎三】
(シュート数1本に終わったが？)
「守備に追われる時間が多く、完成度の違いが出たようにも感じます。強かったです」

(杉本選手とのコンビネーションの感触は？)
「高さは武器になるので、試合を重ねるごとに良くなると思います。もう少し二人でボールをキープして、後ろの押し上げを待てたら良かったです。反省点はたくさんありますが、次の試合に向けてがんばっていきたいと思います」

(FWにボールがなかなか入って来なかった印象だが？)
「ボールを持たれる時間が長かったので、そこで体力を使ってしまって前に行けなかった部分もあると思います。キャンプでもトレーニングマッチを1試合しかしていませんので、まだ試合勘もなかったように思います。ただ、これで感覚も少しは戻ったと思いますし、重要なのはリーグとACL(AFCチャンピオンズリーグ)とルヴァン(JリーグYBCルヴァンカップ)と天皇杯なので、これからだと思います」

(エヴェルトン選手の印象は？)
「技術は高い選手です。あのポジションが本職かどうかは分かりませんが、前のポジションでもできると思いますし、いろいろなバリエーションで使える選手だと思います。今日の試合でも悪くなかったと思いますし、楽しみな選手です」

(ベガルタ仙台戦まで一週間となるが？)
「下を向く必要はありませんし、良かった点、悪かった点がありますが、大事なのはこれからです。この悔しさを次の試合にぶつけたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】