27日、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 1stステージ最終節となるアルビレックス新潟戦に臨んだ。4万3,606人を集めた一戦で、レッズは興梠・武藤の2ゴールなどで、5-2と快勝。開幕からのホームでの連勝を9に伸ばし、1stステージを締めくくった。

この試合では宇賀神が、前節の退場処分により出場停止。関根が左ワイドで先発し、右ワイドには平川が、リーグでは5月2日のガンバ大阪戦以来、7試合ぶりにスタメンに入った。

レッズは序盤、アグレッシブな守備から速攻を仕掛けてくる新潟に対し、やや劣勢を強いられる時間が続いた。カウンターからラファエル シルバに抜け出される危険なシーンもあったものの、西川を中心とした守備陣が粘り強い守備で対応し、決定的なシュートは許さなかった。

厳しい時間を守り切ると、レッズは1トップの興梠を起点として、徐々に攻撃の形を作り始めた。そして19分、梅崎が右サイドからドリブルで相手ペナルティーエリア内に切れ込んだところで、新潟のコルテースに倒され、PKを獲得。これをキッカーの興梠が落ち着いて右隅に決め、21分に先制した。

さらに35分、阿部が武藤の落としに走り込んでシュート。ボールはクロスバーを叩いたが、はね返りに反応した武藤が、ペナルティーアーク付近からのダイレクトシュートで新潟のゴールネットを揺らした。その後はレッズが様々なバリエーションの攻撃を見せて新潟を圧倒。勢いに乗ったまま、2-0で前半を終えた。

後半、レッズは前線と最終ラインが間延びした新潟のスペースを巧みに使い、試合の主導権を握った。50分には興梠のシュートが左右のポストに弾かれたこぼれ球を武藤が押し込み、レッズが3点目を奪った。武藤はこれで、レッズ加入後初の1試合2ゴールとなった。さらに57分には、相手ボールを奪った柏木の縦パスをペナルティーエリア内で受けた興梠が、ゴール左隅へ冷静にボールを流し込み、リードを4点に広げた。

その後、新潟にPKで1点を返されたものの、77分には柏木のFKを那須がヘディングで合わせてゴール。今シーズンホーム最多の5点目を挙げた。81分には途中出場していた新潟の指宿にゴールを決められ、点差を再び3点に縮められるが、試合はそのまま5-2で終了。1stステージ最終節を勝利で締めくくり、史上初のステージ無敗優勝を達成した。

試合後にはキャプテンの阿部から、ファン・サポーターの方々に向けた挨拶が行われた。阿部は明治安田生命J1リーグ 1stステージ優勝の報告と、この先の戦いに向けた決意表明を行うと共に「これからも共に戦い、進んでいきましょう！」と、ファン・サポーターの方々に呼びかけた。続いて、選手一同・ミシャ監督・スタッフがピッチを一周。スタンドからは、盛大な拍手やねぎらいの言葉が送られていた。

明治安田生命J1リーグ 1stステージは、今節で全日程を終了。レッズの次戦は、7月11日(土)19時より松本平広域公園総合球技場にて行われる、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第1節松本山雅FC戦となる。

【梅崎 司】
「立ち上がりは押し込まれる展開でしたが、我慢して巻き返し、自分たちのサッカーでゴールにつなげることができました。その後も落ち着いた試合運びができたと思います。

PKにつながった場面は、(興梠)慎三からのワンタッチを受けていいコントロールができましたし、その後の切り返しも自分が思い描いていたプレーができたので良かったです。

後半は、相手はリードされているので前掛かりにきていましたし、そこをいなしながらうまくやれたと思います。守備では2失点してしまいましたが、セカンドボールへの反応も速かったですし、相手へのカウンターも先に潰して止めることができて、自分たちの2次攻撃、3次攻撃につなげることができました。今日はやりたいサッカーができたと思います」

(1stステージを振り返っての感想は？)
「ACLから始まって、なかなか思うようにいかない時期もありましたが、リーグでは粘り強く戦うことができましたし、特にホームで勝利を積み重ねることができました。その中で自信を深めることができ、やりたいサッカーの手応えを感じられるようになりました」

(ホームで全勝だが？)
「何よりも、ホームで勝つことが重要です。あれだけのお客さんの前で勝って、喜びを分かち合えることは、自分たちも嬉しいですし、皆さんも幸せを一緒に感じることができる瞬間です。2ndステージも1stステージと同様、もしくはもっといい内容で、もっと点差をつけられる試合ができるように努力していきたいです。

1stステージの疲れも溜まっていますから、しっかり休んでから、2ndステージに向けて、2週間で徐々に準備していきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】