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「やり残したことがある」阿部復帰会見

25日14時から、埼玉スタジアムボールルームにて阿部勇樹の復帰記者会見が行なわれた。冒頭、山道守彦強化部長から、今回の復帰について説明があった後、阿部が挨拶。質疑応答も含めて、20分強、言葉を選びながら丁寧に復帰の決意を語った。

山道守彦強化部長
「監督会見、選手加入会見のときにもお話ししたとおりですが、私が秋から強化に戻り、海外で経験があって実績があり、軸になれる一流の選手というのがどうしてもこのクラブには必要だと感じていました。阿部選手とは2007年に加入したときに一緒に仕事をしていたので、サッカーピープルとして連絡など取り合っていました。ただ、そんな簡単なことでは加入ということにはなりませんが、いつか、こう言う選手がまた浦和レッズの力になってくれればいいな、ということは夢に描いていました。本日、このような形で阿部勇樹選手が浦和レッズに戻ってきて、レッズを変える大きな力になってくれることを期待しています」

阿部勇樹
「帰ってきました、阿部勇樹です。向こうでサッカーをやっている中で、正直、今回いろいろ考えましたが、浦和レッズでサッカーがしたいと思い、帰ってきました。この素晴らしいクラブで何かを成し遂げるために、イチからまた頑張りたいと思います」

【質疑応答】
(2007年にも加入会見をしたが、そのときと今の気持ちの違いは?)
「あのときより今の方が、いろいろな気持ちだったり、もちろんプレッシャーもあると思いますし、前回よりも大きいかなと思います」

(1年半の海外での経験の中で、自分が変わった部分、あるいはその間に心がけていたことは?)
「心がけていたことは、まず向こうの文化だったり生活だったりというものを楽しみながらやりたいと思っていましたし、正直、どこが変わったかは分からないです(苦笑)。でも向こうで一人で生活して、最初は何もできないかなと思ったのですが、やっていく中で楽しみながらやっていました。そういう楽しみも実感できたというのは良かったのかなと思います」

(1年半でいろいろ変わってきていると思いますが、今回、どんな部分で自分がチームに関われる、あるいは役立てる部分があると考えていますか?)
「そうですね、向こうで1年半ですけど、やってきて、日本でやっていたときとは違いますし、やはりそういったものを、言葉で言うのは簡単だと思いますけど、プレーで見せていくということが求められると思います。そういうところを見せないとサポーターの方にも納得していただけないと思うので、しっかり見せられるようにしたいと思います」

(今回、復帰する一番のきっかけとなったものは?)
「僕自身、もちろん浦和でまたサッカーがしたいと思ったというのがありますし、自分のコンディションというかパフォーマンスがベストなときに日本でやりたい、そして向こうでやっていたことをこっちで、プレーで見せたいという思いが強くかったです。また、新聞でも報道で、家族の問題と書かれていましたけど、少なからずそれもあると思います。向こうに行って、浦和の状況だったりというのはずっと気にして見ていたので、何か自分にできるのではないかと思いましたし、また必要と言っていただけたので、それに対して、何かできるんじゃないかと思って、決めました」

(決めたのはいつごろですか?)
「12月中、です」

(対戦していたペトロヴィッチ新監督のサッカーの印象は?)
「広島のサッカーというのは、当時ジェフにいたときとすごく似たサッカーなのかなという印象があります。ボールも人もよく動いて、どこかでリスクを負って攻めるサッカーだと思います。やってみてなかなかボールの取りどころがはっきりしないゲームをしていたな、というのは覚えています」

(阿部選手はFKも武器で、今年の浦和はFKを蹴りたいという選手も多いですが、試合では蹴りたいですか?)
「ああ、そうですね(笑)。まあ、向こうでは蹴っていなかったですが、練習では蹴っていたので。前回、来たときもそうでしたが、やっぱり蹴るということは、周りを納得させないといけないと思うし、そういった精度だったりというものを見せていかないといけないものだと思うので、蹴れるんだよ、というのを見せられたらいいんじゃないかと思います」

(これから浦和でどんな目標を持ってやっていきたいですか?)
「何かを成し遂げるためにはいろいろな犠牲もあると思いますし、そういうことは正直、1人じゃできない。選手だけでもできないし、やっぱりチームに関わっているすべての人が同じ方向を向いてやっていくことが大事だと思います。そうすることで、ちょっとずつ、道も見えてくると思います。
あとは日々の練習だったり、目の前に来る試合に全力で臨む。それが一番難しい、簡単なようで難しいと思うので、その目標を1試合1試合成し遂げていきたいと思います。それで、勝ったときはサポーターも含めて、スタッフ全員で、みんなで喜び合いたいと思います。そういうことが今の浦和には必要なんじゃないかと思うので、そういうことも含めて、成し遂げていきたいと思います」

(ミシャ監督から何かメッセージは?)
「メッセージは…、たぶん特に受け取っていないです(苦笑)。でも、体のこととか体調のこととかは気にしていただいているので、直接ではないですけど、それがメッセージではないかと個人的には受け取っています」

(レッズのことを気にして見ていたというが、向こうにいる間、レッズを見ていてどう思っていましたか?)
「先ほども言ったように、今後、一つの方向に向かっていくために、レッズに関わるいろいろな人が同じ方向を向いていかなければいけない、と思ったということは、離れて見てみて、もっとそういうところを増やしていければ変わるんじゃないかと感じたからこそだと思います。そういうところを感じたのかな、と思いますし、そういう中でもサポーターの方に毎回、スタジアムに足を運んでいただいて応援してもらっているのは映像でも見ていたので、当時、自分がここにいてやっていたときのことを思い出したときもあります」

(経験を生かしてプレーを見せるのが自分の役割とのことだったが、具体的にはどういう部分でチームに貢献したいと考えていますか?)
「やっぱりチームが勝たないと何も始まらないですし、チームのために自分が何をできるか、毎試合毎試合違うと思うので、試合だけじゃなく、練習でもあると思います。それを考えながら出していくことが、大事だと思いますし自分に求められるものだと思うので、いろいろな考えを持って、行動していきたいと思います」

(日本に帰ってきて、これからの選手としての最終的な目標は?)
「最終目標は、正直、考えていません。一日一日がすべて勝負だと思っているので、それをただ、繰り返して毎日、やっていくだけだと思います。それはサッカーでもそうだし生活でもそうだと思います。ゴールって、決めちゃうと、そうなったら何もかも切れてしまうと思うので、常に何かを追い求めてやっていきたいと思います」

(海外に挑戦して1年半、やはりレッズでなければ日本には帰ってこなかった?そうだとすればその理由も聞かせてください)
「そうですね、やっぱり向こうに行って1年半で戻って来る中で、レッズなんだなと自分の中で感じたのは、正直、前回在籍していた3年半で、自分では何も成し遂げていないと思っているので、やり残したことがあるというのがある。それが第一ですし、もう一つは、移籍するときに、駒場スタジアムで大勢のサポーターの方に、『頑張って来いよ』というメッセージをいただいた中に、『また帰ってこいよ』という言葉をかけてくださった方もいました。そのときはまた呼ばれるように頑張ります、と答えましたが、やり残したことを何とかしたいなという思いが強くなりました。そして素晴らしいスタジアム、素晴らしいサポーターの中で、一緒に喜ぶということを、何かを成し遂げて一緒に喜ぶということを、していない、それだけがちょっと引っかかっていました、それが理由かな、と思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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