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ミシャ監督 熊本戦試合後会見

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 ロアッソ熊本戦 試合後のコメント

「決して簡単なゲームにはならないと思っていましたが、予想していた通り、非常に厳しく難しいゲームになりました。特に下のカテゴリーのチームとの対戦は、今日のように難しいゲームになることが多いです。今日のゲームは、勝ち上がって我々の目的が達成されたことを、良しとしなければいけないと思います。

相手も高いモチベーションと強い気持ちで戦ってきました。ふだん公式戦の出場が少なかった選手が多く出場した中で、全員が勝ち上がるという強い気持ちを持って目的を達成してくれました。

内容に関しては、特別なものはなかったと思いますが、選手たちは高温多湿の厳しい気候の中でも、全力で戦ってくれたことに感謝したいです」

【質疑応答】
(選手個人のことを話したがらないことは知っていますが、今日の遠藤の守備について)
「代表から帰ってきたくらいから、ここ最近のゲームでは、本来の遠藤選手のプレーができていない試合が多かったです。特に競り合いの部分であったり、これまでの遠藤選手の調子ではないと思っていました。今日の試合では、ディフェンスのリーダーとして、全体を鼓舞しながら彼自身も、予測やカバーリングも含めて、良くやってくれたと思っています」

(川崎戦後に自身の進退の発言もあった中での連勝となったが?)
「今日のゲームは、カテゴリーが下の相手ということで勝たなければいけない相手でした。川崎戦の後に首位と10ポイントの勝ち点差がありましたが、我々が優勝争いをしていくためには連勝していかなければいけないという話をしました。いま新潟戦を終えて9ポイント差になりましたが、私はこの差は十分に縮め、追いつけるだけの攻撃力がチームにはあると思っています。誰も連勝の保証はできませんが、我々はそういうことが十分に可能なチームです。まだ十分に試合が残されている中で、1試合1試合を全力で戦い、その差を少しずつ詰めていきたいです。

いまJ1リーグは中断期間に入っていますが、他のチームは2週間ほどのブレイクがあります。しかし、我々は基本的には休みがない状態です。我々は川崎戦の前から連戦を戦って、今日も入れれば4連戦になります。そして、この後もドルトムントとのフレンドリーマッチがあり、次の週にはセレッソ大阪との試合があります。8月15日にはスルガ銀行チャンピオンシップでシャペコエンセと戦います。他のチームは十分に休みを取り、後半戦に向けて準備をした上で入っていけます。我々は、そういう状況の中で、夏場の連戦を戦っていかなければいけません。みなさんはあまり気にされないかもしれませんが、そういう違いがある中で戦い、結果を出していかなければいけない難しい状況なのです。

メディアの方は、疑問に思うことを監督に質問していると思いますが、いろいろな状況を見ていると、私の意見というよりも、自身の意見を伝える意図があることもあるのでしょう。よくあるのは、今日の選手のプレーの評価を聞かれると思いますが、私は個人の選手を批判したり、良かったとか良くなかったとかというコメントはしたくはありません。

今日も2回戦の盛岡戦に続き、これまであまり出場機会のなかった選手たちが出場しました。チームとしての目標の一つはリーグタイトルを獲ることです。そしてACLを獲り、ルヴァンカップも優勝を狙います。天皇杯も優勝を狙います。もちろんスルガ銀行チャンピオンシップも一つのタイトルとしてほしいものでもあります。

夏場の一番暑い時期に、我々は12試合を行います。今日の試合でチームに所属している選手のほとんどをみなさんは見る機会があったと思いますが、そのメンバーを見て、連戦を戦いながら5つのタイトルを獲るだけの戦力があるのかどうか、それはみなさんが考えて書けば良いのではないでしょうか。よくある日本のサッカーの記事というのは、選手や監督のコメントをうまくつなげながら文章を作っていくことが多いですが、自身の意見ももう少し記事の中でぶつけられたらどうかと思います。

FC東京は勝ち点25ポイントで我々よりも4ポイント少ないですが、とてもすばらしいチームです。6人の代表経験者を獲得しています。GKの林選手や、名古屋から来た永井選手もそうです。高萩選手も高いレベルの選手です。そして大久保選手やピーター ウタカ選手もいます。そして、広州富力から韓国代表の選手も入ると思います。

私はクラブの方針を支持していますが、浦和が今シーズンどのような選手を獲得したか。矢島選手は岡山への期限付き移籍から戻ってきました。長澤選手とオナイウ阿道選手はジェフ千葉から獲得してきた選手です。菊池は湘南から来た選手です。ラファエル シルバは新潟から来た選手と若い選手を獲得しています。FC東京が補強した6人の選手と、我々のチームの選手たち。なぜ以前より浦和に対して必要以上に圧力をかけてくるのでしょうか。会見に出ている方たちだけではなく、多くの方たちが我々に強い圧力をかけているのは確かだと思います。

昨シーズン、我々は最もポイントを取ったチームです。ルヴァンカップも優勝しました。シーズン中盤でリーグでは9ポイント下にいますが、決してパニックになる状況ではないと思います。煽って騒ぎ立てる人たちは、我々を外から見ている人たちではないでしょうか。どの大会においても可能性を残している中で、周りが必要以上に煽り立てて圧力を掛けることがなぜなのかと思います。我々は憎まれる存在なのだろうかとも感じてしまいます。

チームとしては順調に目標に向かって進んでいます。クラブとしては、レッズランドに人工芝ピッチを2つ張り替えていますし、クラブハウスも新しく建てています。チームの成績もクラブの経営も順調に進んでいると思います。クラブとして、中長期的なスパンの中で、しっかりと仕事ができると思っています。

監督として、試合の結果に対する批判は私が受けます。ただ、クラブの人たちに対して、経営が悪いとか、運営が悪いといった話をするのは違うと思います。5年半の中で、クラブの方が培ってきた仕事は本当にすばらしいものであり、誰も批判できるものではありません。

私が浦和をクビになったとしても、どこかで働くところはあると思っています。ただ、そこが問題ではありません。私はこのクラブをいかに健全で健康な状態で仕事ができるように持っていけるかだと思っています。クラブへの愛と、クラブがより長くいい状況の中で仕事ができるようにしてあげたいという思いしかありません。批判をするならば私にすればいいでしょう。ただ、クラブに対しては、1パーセントも批判されるような仕事を彼らはしていません。みなさんに少しでも理解していただけたら幸いです。クラブのためであれば、私はすべてを懸けて戦います。

私は子供の頃から厳しい生活環境で生きてきました。どんな状況であれ、戦うという姿勢を持っていきたい。そして、誰かがこのクラブを批判するならば、誰かが陥れようとするならば、私は自分の全てを持ってそれと戦います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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