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ホームで4-0の完封勝利を飾る

4月6日、Jリーグ第6節のゲームで浦和レッズはベガルタ仙台をホーム・埼玉スタジアムに迎え撃った。

2日の大宮戦に続き永田が3バックの中央に入り、両サイドは右に平川、左に宇賀神。前線はレッズでリーグ戦初先発の李、原口、興梠の1トップ2シャドーでスタート。また、青木もレッズでのリーグ戦で初めてベンチに入った。冷たい北風が強く吹き抜けダウンコートを着る観客の姿も目立つ中、試合は19時4分に仙台ボールでキックオフされた。

レッズは後方の永田、阿部、柏木のトライアングルでボールを落ち着かせ、攻めの糸口を探していく。前方の選手たちは、流動的に仙台バックラインの裏に抜け出す動きを繰り返してけん制し、高いラインを保たせない。そして、中盤にできたスペースを2シャドーや柏木が使いながら攻撃を組み立てていった。

仙台はカウンターと前線のウイルソンを狙ったロングボールで攻撃を組み立て、レッズ陣内まで攻め込む形を作った。しかし、永田を中心とした3バックが崩されることなく持ちこたえると、次第にゲームはレッズペースになっていく。

宇賀神のクロスに合わせた李のバイシクルシュートや、興梠のシュート性のクロスに李が飛び込んだシーンなど、ゴールへの予感が強くなり始めた40分、レッズが先制する。森脇からのクサビを受けた興梠が反転して原口にフリックし、原口は相手を引きつけて3人目の動きで飛びこんだ李へラストパス。これを李が左足ダイレクトでゴールに。ミシャサッカーの真骨頂とも言うべき、前線での流れるようなパス交換による芸術的なゴールで先制点を挙げ、1-0で前半を折り返した。

後半に入ると1点を追う仙台が攻勢を見せる。すると、ミシャ監督は興梠に代えて啓太を投入し、中盤の守備力を高める策に。レッズは仙台にボールを持たれたものの、ゴール前への侵入は許さずに虎視眈々とカウンターのチャンスをうかがっていく。

それが実ったのは66分。柏木から李がポストプレーで原口につなぐと、原口からのリターンを受けた李は相手GKの位置を見極めてループシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、狙い通りのカウンターでリードを2点に広げた。

勢いに乗ったレッズはゴールラッシュを見せる。71分に李からのパスを受けた宇賀神が右足で巻き込むようなシュートを決めて3-0とすると、80分にはまたも原口からのパスを啓太が右足で強烈なミドルを突き刺して4-0に。レッズは最後まで集中したゲームを見せ、試合はこのままタイムアップ。今季のリーグ戦におけるホーム初勝利を手にした。

得点者の3人が笑顔でヒーローインタビューに答え、選手たちは埼スタに駆け付けたファン・サポーターと『We are Diamonds』の凱歌で勝利の喜びを分かち合った。次節は12日(土)、豊田スタジアムにて15時キックオフで行われる名古屋グランパス戦に臨む。

【李 忠成】
「1点目は3人のコンビネーションがうまくハマったと思います。やはり、前回のナビスコカップでの得点と勝利が非常に大きいと思います。1点目はすごく冷静にゴールができましたし、2点目にしても余裕がなければループを狙うことはできないと思います。

ナビスコカップが良かったから今回の得点があったと思いますし、今回の得点があるから次も乗っていけると思います。2試合で終わることなくもっと続けなくてはいけないですし、それでチームの勝利にも貢献できると思います。本当にもう次ですね。明日にでも試合をしたいぐらいです。体もすごくキレてきましたし、単発で終わりたくないです。得点の波に乗れるのは、1年に何回もあるものではないですから、今の波が立っているときにできるだけ長く乗っていきたいですし、もっと大きな波を起こしていきたいです。連続ゴールは良いものです。結果を出さなければスタメンは取れないですし、そんなに簡単なことではないですから」

(ゲーム運びは理想的だったのでは?)
「前半は相手もすごくうまく守っていましたが、自分たちが焦れずに攻めたことが一番だと思います。たまたま自分がゴールを取りましたが、慎三や元気が取ってもおかしくない展開でした。こういう試合を増やしていきたいですね。ディフェンスもすごく良く守っていました」

(水を差すようだが、もっと点が取れたのでは?)
「そう思います。4点、5点取れたと思いますよ。ミシャにもすごく怒られました。元気のシュートの跳ね返りは「あれは決めなきゃ駄目だ」と言われました。リーグ戦なので得失点差もありますし、次に同じような場面があればきっちり決めたいです」

(初めてサポーターと一緒に歌った感想は?)
「すごくきれいでしたね。ピッチから見る光景は選手しか見られないものですが、本当にきれいだと思いました。もちろん何度でも味わいたいですし、ホームは絶対に勝たなくてはいけません。1人でも多くの人に来てほしいので、自分たちも良いサッカーをしなくてはいけません」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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