9日(土)19時3分より、埼玉スタジアムにて、明治安田生命J1リーグ第25節 柏レイソル戦が行われた。

レッズは高木が第14節のアウェイ柏戦以来となるリーグ12試合ぶりの先発。森脇がシャペコエンセ戦以来、公式戦6試合ぶりの先発を果たした。

試合はレッズボールでキックオフ。4バックの柏に対し、4-1-4-1の布陣を敷き、高い位置でボールを奪おうという狙いを見せるレッズは、中盤の底に青木、インサイドハーフに武藤と矢島が入り、右にラファエル シルバ、左に高木、1トップに興梠が配置された。

立ち上がりは連動性を欠き、サイドに流れたクリスティアーノに起点をつくられたが、10分を過ぎたあたりからしっかりとアジャストし、守備が機能し始める。

すると、高い位置でボールを回しながらDF陣が押し上げていく場面が増え、12分にはラファエル シルバ、森脇とつなぎ、逆サイドの矢島がシュート。26分にはラファエル シルバ、遠藤、矢島が素早いパスで敵陣を崩し、最後は興梠がシュート。31分のCKからの興梠のシュートを含め、多くの決定機をつくっていった。

守ってはディエゴ オリヴェイラ、ハモン ロペスら個の力のある攻撃陣に対し、森脇や槙野が1対1で封じ、阿部や遠藤がしっかりカバー。前半は0-0ながらレッズが多くの時間で優勢な展開とした。

後半も試合はレッズペースで始まった。しかし、50分に一瞬の隙を突かれた。ディエゴ オリヴェイラにドリブルでゴール前までボールを運ばれ、最後はハモン ロペスに決められ、先制を許してしまう。

1点を追うレッズは66分、高木を下げて駒井を入れ、駒井が右、ラファエル シルバが左へ。74分には矢島と交代で李が入り、さらに攻撃の圧力を強めようとする。

柏は時間が進むにつれて守備ブロックをより強固にしていくが、レッズは相手ディフェンスラインの背後を狙った浮き球や攻撃陣が何度も動き直してDFを揺さぶることで決定機を次々と作るなど、連戦による柏とのコンディションの差を感じさせない迫力を見せていく。

85分、レッズ最後の交代はラファエル シルバからズラタン。なんとか追いつこうと必死の構えを見せるが、その直後の86分に武富のゴールで2失点目を喫した。

それでもあきらめないレッズは猛攻を仕掛け続け、90分に武藤のシュートが相手のハンドを誘ってPKをゲット。これを興梠が冷静に決めて1点差とした。

しかし、反撃もここまで。チャンスの質や数で圧倒的に上回りながらも及ばず、1点差負け。リーグ5試合ぶり、そして堀体制初の黒星となった。

レッズの次戦は川崎フロンターレとのAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦。柏戦から中3日の9月13日(水)19時30分、埼玉スタジアムにてキックオフされる。

なお、リーグ次節は9月17日(日)16時にエコパスタジアムでキックオフとなる明治安田生命J1リーグ第26節 ジュビロ磐田戦となる。

【武藤雄樹】
「攻守においてしっかり働こうという思いはありました。ただ、攻撃でもっと力になりたかったです」

(前半は堀監督になってから一番チャンスの質も量も多かったが？)
「きょうは前からはめていくためのフォーメーションをとりましたから、4バックの相手に対してどんどん前からはめて、ショートカウンターでチャンスを多く作り出していたと思うので、悪いゲームではなかったと思います。結果がついてこなかったのが残念です」

(ACLは累積警告で出場停止だが？)
「次は試合に出られないことが分かっていたので、出し尽くそうと思っていましたし、勝つことでフロンターレ戦への良い流れができていたと思うので、人一倍走ろうと思っていました。勝てなかったのが残念です」

(システムは4-1-4-1か4-3-3に見えたが？)
「きょうはシャドーに僕と矢島がいました。守備ではめるためにあの形になりましたが、前に5枚張り出せばいつもとそうやり方は変わらないです。ボールを引き出して僕と矢島が下がるシーンが多かったのですが、そうなると興梠さんとの距離が離れてしまいます。ラファが中に入るとうまくいくところもあったので、そういうところのサイドとの動きで攻撃を作れれば良かったと思います。

僕からラファに入って、慎也、慎三さんと連動したシーンもありました。そういうシーンを増やせればもっと良い攻撃ができたと思うし、それがあるからこそ、僕が前に残ったときに相手が戸惑ったりもします。もっとバリエーションを多くしていきたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】