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第15節 vs 鳥栖「試合終了間際の興梠弾で逆転勝利」
15日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 第15節 サガン鳥栖戦に臨んだ。
レッズは90+3分に興梠慎三が逆転ゴールを突き刺し、大槻体制2戦目を勝利で飾った。
代表ウィークによる中断期間を経て迎えた一戦。大槻監督は前節スターティングメンバーに抜擢した岩武克弥をこの試合でも右のワイドで起用し、第12節の湘南ベルマーレ戦で負傷離脱していたアンドリューを2シャドーの一角に配置して試合をスタートさせた。
立ち上がり、試合前から降り続いた雨がボールを走らせ、ミスが散見される落ち着かない状態が続く。
7分にはアンドリューのスルーパスに抜け出した興梠慎三がペナルティーエリアに侵入し、切り返しからシュートを放つもGKに阻まれてゴールならず。西川周作を中心にピンチを紙一重で防いでいたレッズだったが、18分には福田晃斗のクロスを安 庸佑に押し込まれて先制を許した。
20分以降、レッズは徐々にアタッキングサードでのコンビネーションを発揮していく。少ないタッチでスピーディーにボールを動かし、26分には槙野智章と宇賀神友弥が立て続けにペナルティーエリア外からの鋭いミドルシュートでゴールに迫った。
迎えた31分、岩武が右サイドからややアーリー気味でライナー性のパスを中央に送ると、武藤雄樹がそのボールをスルーし、背後にいた興梠もスルー。ボールは逆サイドまで流れ、そこに走りこんできた宇賀神が狙いすましたシュートをゴール右隅に突き刺して同点とする。
後半、レッズは立ち上がりから組織的な守備でボールを奪い、効果的なカウンターでゴールに迫っていく。守備残りした選手たちも高い集中力でリスク管理を怠らず、相手の攻撃の芽を摘んでいった。
51分、大槻監督はアンドリューに代えて長澤和輝を投入する。
サイドを起点とした鳥栖の攻撃をはじき返し、速攻と遅攻を使い分けながら相手ゴールに迫っていくレッズ。ワントップの興梠はボールを引き出す役割と同時に、献身的にDFラインの背後やスペースにランニングを続けていく。
70分には岩武に代えて森脇良太がピッチに送り出される。フェルナンド トーレスを投入し、前線への圧力を強めてきた鳥栖の攻撃を組織的に防ぎながら虎視眈眈とゴールを狙っていくレッズ。80分には最後の交代カードを使ってマルティノスを柴戸に代えて投入し、ゴールへの明確な意志がピッチに伝えられた。
そして、ドラマはまたしても試合終了間際に待っていた。90+3分、マルティノスが後方からドリブルで持ち上がり中央にパスを送ると、ボールは相手選手に当たって興梠の前に流れる。試合終盤まで献身的に走り続けた興梠はこのボールを丁寧に右足インサイドでゴールに流し込み逆転に成功。ホームで勝ち点3を掴み取った。
また、興梠はこのゴールで浦和レッズ所属選手としてのJ1リーグ通算ゴールを福田正博氏とならぶ91点とし、最多得点者に名前を連ねた。
次戦は6月19日(水)19時30分から埼玉スタジアムで行われる、AFCチャンピオンズリーグ2019 ノックアウトステージ ラウンド16 第1戦 蔚山現代戦となる。
【興梠慎三】
(決勝ゴールを振り返って)
「ボールと相手を見たら、相手がかぶりそうな感じでした。突っ込むというよりかは、相手がミスしてくれそうだなと思ったのでその場にいました。それがいい感じで僕のところにきたので、冷静に決めるだけでしたし、後半アディショナルタイムで、自分自身も結構疲れていたので、それで逆にリラックスして打てたのかなと思います。
こうやって前の選手が点を取るとチームは勝てると思いますし、自分たちが取らないと勝てないと、つくづく感じたゲームでした」
(前半ははまらないところがあったのか?)
「前後半を比べて、自分的には満足するような内容ではなかったですし、でもどちらかと言えば前半の方がまだ前からプレスがかけられて、いいチャンスが作れていたと思います。前から守備をする分、後半は体力的にみんな落ちてくるのかなと思うので、90分間をとおしてペース配分を考えないと、特にもっと暑くなってきたら、余計オープンな試合になってしまうと思うので、そのあたりをもう少し考えていきたいと思います」
(中断期間の2週間で、チームとしてゴールへの意識、シュートを打つ意識が増しているように見えるが?)
「前の選手がなかなかゴールを取れないということで、モヤモヤ感というのを前の選手は全員が抱えていると思いますし、特に武藤とかは、いいプレーをしているのになかなか点が取れないという中で、あいつもあいつなりにすごくがんばってくれていると思いますから、早く点を取らせてあげたい気持ちもあります。あいつが点を取ればまたチームが勢いづくと思いますし、チャンスはあるので、そこをきっちり、自分も含めてですけど、決められるようにがんばっていきたいです」
(浦和レッズでのJ1通算得点数で福田正博さんに並んだが?)
「早く抜きたかったというのが自分の中での目標で、肩を並べたことはすごくうれしく思います。でもファン・サポーターのみなさんからしてみたら、福田さんというのは頂点の存在なので、肩を並べるだけでは抜けないと思うので、ここから10点20点30点と、得点で差をつけて、『浦和レッズと言えば興梠慎三』と言ってもらえるようにがんばっていきたいと思います」
(チームの1点目は岩武選手のパスを中の2人がスルーして逆サイドからのシュートという、久しぶりに見たような形だったが、それもチームとして手応えになるのでは?)
「武藤がスルーする前にウガ(宇賀神)の『スルー!』という大きい声、耳障りな声が聞こえたので(笑)、それがもう離れなくて、僕のところに来たら『してやるか』と思いました(笑)。でも、あそこからのシュートをあいつは得意としているので、すごくいいゴールだったと思いますし、ああいうシーンをたくさん作っていけたらいいと思います」
(次戦はAFCチャンピオンズリーグで、ホームアンドアウェイの、ホームゲームが先にある戦いとなるが?)
「できるなら逆がよかったですけど、それは仕方のないことです。ホームでの初戦でどれだけアドバンテージを取れるかがすごく大事だと思います。失点をしないこと、そして点を取ることが非常に大事だと思いますので、難しい試合にはなると思いますけど、まずは身体を休めて、次に向けてがんばっていきたいと思います」
(平成最後のゴールを決めてから1ヵ月半ほどゴールが空いたが、苦しんだか?)
「こういうときは、自分も15年プロ選手としてやっていますけど、1年をとおして毎回あることなので、そんなに感じてはいませんでした。取れるときは取れるので、そんな感じはなかったです」
(J1通算ゴール数を140点とし、三浦知良選手を越えたが?)
「うれしいですね。でも、まだ上には上がいるので、一つでも上にいけるようにがんばっていきたいです」
(その次は元チームメートのマルキーニョス選手だが?)
「お手本とするような選手でしたし、今でもあの2トップは自分の中で忘れられない2トップなので、並べるように、越えられるようにがんばっていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
レッズは90+3分に興梠慎三が逆転ゴールを突き刺し、大槻体制2戦目を勝利で飾った。
代表ウィークによる中断期間を経て迎えた一戦。大槻監督は前節スターティングメンバーに抜擢した岩武克弥をこの試合でも右のワイドで起用し、第12節の湘南ベルマーレ戦で負傷離脱していたアンドリューを2シャドーの一角に配置して試合をスタートさせた。
立ち上がり、試合前から降り続いた雨がボールを走らせ、ミスが散見される落ち着かない状態が続く。
7分にはアンドリューのスルーパスに抜け出した興梠慎三がペナルティーエリアに侵入し、切り返しからシュートを放つもGKに阻まれてゴールならず。西川周作を中心にピンチを紙一重で防いでいたレッズだったが、18分には福田晃斗のクロスを安 庸佑に押し込まれて先制を許した。
20分以降、レッズは徐々にアタッキングサードでのコンビネーションを発揮していく。少ないタッチでスピーディーにボールを動かし、26分には槙野智章と宇賀神友弥が立て続けにペナルティーエリア外からの鋭いミドルシュートでゴールに迫った。
迎えた31分、岩武が右サイドからややアーリー気味でライナー性のパスを中央に送ると、武藤雄樹がそのボールをスルーし、背後にいた興梠もスルー。ボールは逆サイドまで流れ、そこに走りこんできた宇賀神が狙いすましたシュートをゴール右隅に突き刺して同点とする。
後半、レッズは立ち上がりから組織的な守備でボールを奪い、効果的なカウンターでゴールに迫っていく。守備残りした選手たちも高い集中力でリスク管理を怠らず、相手の攻撃の芽を摘んでいった。
51分、大槻監督はアンドリューに代えて長澤和輝を投入する。
サイドを起点とした鳥栖の攻撃をはじき返し、速攻と遅攻を使い分けながら相手ゴールに迫っていくレッズ。ワントップの興梠はボールを引き出す役割と同時に、献身的にDFラインの背後やスペースにランニングを続けていく。
70分には岩武に代えて森脇良太がピッチに送り出される。フェルナンド トーレスを投入し、前線への圧力を強めてきた鳥栖の攻撃を組織的に防ぎながら虎視眈眈とゴールを狙っていくレッズ。80分には最後の交代カードを使ってマルティノスを柴戸に代えて投入し、ゴールへの明確な意志がピッチに伝えられた。
そして、ドラマはまたしても試合終了間際に待っていた。90+3分、マルティノスが後方からドリブルで持ち上がり中央にパスを送ると、ボールは相手選手に当たって興梠の前に流れる。試合終盤まで献身的に走り続けた興梠はこのボールを丁寧に右足インサイドでゴールに流し込み逆転に成功。ホームで勝ち点3を掴み取った。
また、興梠はこのゴールで浦和レッズ所属選手としてのJ1リーグ通算ゴールを福田正博氏とならぶ91点とし、最多得点者に名前を連ねた。
次戦は6月19日(水)19時30分から埼玉スタジアムで行われる、AFCチャンピオンズリーグ2019 ノックアウトステージ ラウンド16 第1戦 蔚山現代戦となる。
【興梠慎三】
(決勝ゴールを振り返って)
「ボールと相手を見たら、相手がかぶりそうな感じでした。突っ込むというよりかは、相手がミスしてくれそうだなと思ったのでその場にいました。それがいい感じで僕のところにきたので、冷静に決めるだけでしたし、後半アディショナルタイムで、自分自身も結構疲れていたので、それで逆にリラックスして打てたのかなと思います。
こうやって前の選手が点を取るとチームは勝てると思いますし、自分たちが取らないと勝てないと、つくづく感じたゲームでした」
(前半ははまらないところがあったのか?)
「前後半を比べて、自分的には満足するような内容ではなかったですし、でもどちらかと言えば前半の方がまだ前からプレスがかけられて、いいチャンスが作れていたと思います。前から守備をする分、後半は体力的にみんな落ちてくるのかなと思うので、90分間をとおしてペース配分を考えないと、特にもっと暑くなってきたら、余計オープンな試合になってしまうと思うので、そのあたりをもう少し考えていきたいと思います」
(中断期間の2週間で、チームとしてゴールへの意識、シュートを打つ意識が増しているように見えるが?)
「前の選手がなかなかゴールを取れないということで、モヤモヤ感というのを前の選手は全員が抱えていると思いますし、特に武藤とかは、いいプレーをしているのになかなか点が取れないという中で、あいつもあいつなりにすごくがんばってくれていると思いますから、早く点を取らせてあげたい気持ちもあります。あいつが点を取ればまたチームが勢いづくと思いますし、チャンスはあるので、そこをきっちり、自分も含めてですけど、決められるようにがんばっていきたいです」
(浦和レッズでのJ1通算得点数で福田正博さんに並んだが?)
「早く抜きたかったというのが自分の中での目標で、肩を並べたことはすごくうれしく思います。でもファン・サポーターのみなさんからしてみたら、福田さんというのは頂点の存在なので、肩を並べるだけでは抜けないと思うので、ここから10点20点30点と、得点で差をつけて、『浦和レッズと言えば興梠慎三』と言ってもらえるようにがんばっていきたいと思います」
(チームの1点目は岩武選手のパスを中の2人がスルーして逆サイドからのシュートという、久しぶりに見たような形だったが、それもチームとして手応えになるのでは?)
「武藤がスルーする前にウガ(宇賀神)の『スルー!』という大きい声、耳障りな声が聞こえたので(笑)、それがもう離れなくて、僕のところに来たら『してやるか』と思いました(笑)。でも、あそこからのシュートをあいつは得意としているので、すごくいいゴールだったと思いますし、ああいうシーンをたくさん作っていけたらいいと思います」
(次戦はAFCチャンピオンズリーグで、ホームアンドアウェイの、ホームゲームが先にある戦いとなるが?)
「できるなら逆がよかったですけど、それは仕方のないことです。ホームでの初戦でどれだけアドバンテージを取れるかがすごく大事だと思います。失点をしないこと、そして点を取ることが非常に大事だと思いますので、難しい試合にはなると思いますけど、まずは身体を休めて、次に向けてがんばっていきたいと思います」
(平成最後のゴールを決めてから1ヵ月半ほどゴールが空いたが、苦しんだか?)
「こういうときは、自分も15年プロ選手としてやっていますけど、1年をとおして毎回あることなので、そんなに感じてはいませんでした。取れるときは取れるので、そんな感じはなかったです」
(J1通算ゴール数を140点とし、三浦知良選手を越えたが?)
「うれしいですね。でも、まだ上には上がいるので、一つでも上にいけるようにがんばっていきたいです」
(その次は元チームメートのマルキーニョス選手だが?)
「お手本とするような選手でしたし、今でもあの2トップは自分の中で忘れられない2トップなので、並べるように、越えられるようにがんばっていきたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】