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我慢強く戦い、ホームで逆転勝利

5日、浦和レッズは埼玉スタジアムにて徳島ヴォルティスとJリーグ第27節のホームゲームを戦った。レッズは前節のセレッソ大阪戦と同じ先発メンバーでスタート。関根がU-19日本代表に招集され、サブには山田直輝が入った。

台風18号の接近に伴い朝から雨が降り続け、ピッチにはところどころ水たまりができてグラウンダーのボールが止まってしまうコンディションでの戦いになった。ウォーミングアップの段階から選手たちは入念にピッチ状態を確かめ、ボールを浮かせたパスのフィーリングも確認して14時4分のキックオフを迎えた。

試合はピッチ状態の影響を強く受け、どちらのチームもシンプルに前線にロングボールを入れる展開となり、ボールが空中にある時間が長くなった。アクションを起こすたびに選手たちの足下から水しぶきが上がる環境下では、レッズも本来の小気味よくパスをつないでいくサッカーは展開できず、前線で2トップに構えた興梠と李にロングボールを入れる形になった。その中でも2人が体を張ったボールキープを見せて全体を押し上げることに成功。徳島陣内でゲームを進めていく。

ゲームの主導権を握りコーナーキックのチャンスを多く迎えたレッズだが、得点につなげることができずにゲームが進む。その中で33分には衛藤に裏のスペースへ抜け出されてシュートを決められ、0-1と先制点を許してしまった。しかし41分、ゴール前中央やや右サイドでフリーキックのチャンスを得ると、柏木のキックは右ゴールポストをかすめてゴールへ。1-1の同点に追いついてハーフタイムを迎えた。

後半に入っても雨脚は衰えず、厳しいピッチコンディションの中でのゲームが続いた。双方が前線へのロングボールを多用することで前線と後方をつなぐ選手たちにはかなりの運動量が要求され、全体が間延びした状況が生まれた。それでも3バックを中心に相手前線へのボールを跳ね返し、相手にチャンスを与えることなくゲームを進める。そして63分、敵陣内で柏木が蹴ったフリーキックを李が競り合いながら胸でつなぐと、走り込んだ那須が押し込んで2-1と勝ち越しに成功した。

直後、ミシャ監督は平川と啓太に代えて梅崎と青木を投入。ピッチ上で戦いの要素が強くなる中でレッズの選手たちは局面での強さを見せ、ゲームの主導権を渡さない。試合終盤には比較的ピッチ状態のいいタッチライン際でボールをキープし、効果的に時計を進めた。試合はこのまま2-1でタイムアップを迎え、レッズは貴重な勝ち点3を手にした。

激闘を制し、雨の中で声を枯らして声援を送ったファン・サポーターと喜びを分かち合ったレッズは、リーグ戦の勝ち点を56に伸ばした。次週は日本代表の日程もありゲームがなく、10月18日(土)の14時にユアテックスタジアム仙台でキックオフされる第28節ベガルタ仙台戦に臨む。

【那須大亮】
(決勝ゴールのシーンを振り返ると?)
「陽介から良いボールが来て、チュン(李)がすらしてくれました。最近はすらしたボールに対して、読み切れない場面や信じきれない場面があって勢いを止めてしまうことがありました。今日はレッズが競り勝てていたので、そこに走り込めばと思っていたので、反省を生かせました。最後は集中して押し込むだけだと思っていたので、入ってくれて良かったです」

(このコンディションの中、チームでどのような意思統一をした?)
「今日はレッズらしいサッカーができない状況だったので、パス一つが命取りになると思っていました。後ろはセーフティーに前に蹴るという単純なことでしたが、みんなが割り切ってこのコンディションでやるべきことを90分間やれたので、結果に結びついて良かったです。セットプレーがカギだと思っていましたし、陽介の同点ゴールが大きく流れを変えてくれたので助かりました」

(キックが難しいような状況に見えたが?)
「極力ワンタッチでサイドに切ることや、トゥーキックで蹴ること、浮かせて味方に蹴ってもらうことなどちょっとした工夫ですが、なるべくボールを地面に落とさないようにと思っていました。前線の選手が献身的に前のスペースに出たボールも追ってくれましたし、球際でも厳しくやってくれていたので、後ろとしてはすごく助かりました。そういうハードワークが今日の勝利に結びついたと思います」

(西川がボールを蹴る際に、手で水をどけている姿があったが?)
「ウォーミングアップのときに、水たまりから蹴ったらボールが飛びませんでした。少しでも長いボールを蹴ってほしいと思いましたし、一瞬でも水がなくなればだいぶ距離が出ると思っていたので、そういう思いも込めていました」

(次節までは2週間あるが?)
「今日の試合はいろいろな意味で試されていたと思います。自分たちのサッカーができないことで、相手にもチャンスがあったはずです。その中でしっかりと勝つことができました。次も楽な試合ではないですが、2週間しっかりと精度を高めて勝ちにいきたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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