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原口元気ラストマッチを勝利で飾り、中断期間へ

6月1日、浦和レッズはホーム・埼玉スタジアムにて、ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第7節・名古屋グランパス戦に臨んだ。前節の勝利で準々決勝進出を決めているレッズだが、ドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンへの完全移籍が決まっている原口元気にとっては、これがレッズでのラストゲームとなった。

フィールドプレーヤーがウォーミングアップのためにピッチへ姿を現すと、ファン・サポーターからは大きな原口コールと『Get Goal 元気』のチャントが送られた。レッズはその原口が柏木とスタメンで2シャドーを組み、李が1トップ。右アウトサイドには平川が入り、関根がベンチスタート。また、山田が4月16日の第3節・徳島ヴォルティス戦以来のメンバー入りとなった。

気温33.1度と厳しい暑さの中、試合は15時4分に名古屋ボールでキックオフ。立ち上がり、レッズは立て続けに決定機を迎える。1分と経たないうちに相手DFが足を滑らせたスキを突いて抜け出した李がGKと1対1になるが、シュートは枠の上へ。3分にも左サイドからの展開で李、原口、柏木がゴール前でシュートチャンスを得たが、いずれもチャンスを逃した。

4バックの名古屋に対し、サイドチェンジを織り交ぜながら攻めるレッズがペースを握った中での18分、柏木が先制点を挙げる。右サイド平川からの短いパスを受けた李が逆サイドへクロスを送ると、梅崎が中へ折り返して柏木が倒れ込みながら左足でゴールへ蹴り込んだ。

しかし23分、レッズはパスミスからカウンターを受けてピンチを迎える。GK加藤が1対1で玉田のシュートを弾くが、こぼれ球を永井に詰められて同点ゴールを許してしまった。

その後は互いに攻撃を繰り出し合う一進一退の展開となったが、40分に自陣右サイドでボールを奪った森脇と原口でパスを交換しながら前進すると、原口が右足で低くて速いクロスをゴール前へ。飛び込んだ李が、相手と競り合いながら足を交差させながらトリッキーなシュートを決めて2-1と勝ち越し、前半を折り返した。

後半立ち上がり、レッズは立て続けにゴール前でのピンチを招いたが、GK加藤の好セーブもあり失点せずにゲームを進める。すると60分、ゴール前中央やや左サイドでフリーキックを得ると、キッカーは原口。右足からのシュートは惜しくも相手GK楢崎に弾かれたが、こぼれ球を槙野が押し込んで3-1とした。

原口は64分に交代。3万3,837人のスタンディングオベーションと『Get Goal 元気』の大きなチャントに包まれ、交代で入る山田直輝やミシャ監督と抱き合いピッチを後にした。

72分に松田のゴールで3-2と詰め寄られたが、76分に途中出場の関口のクロスに李が飛び込んで頭で合わせて今日2点目。その関口は88分にも左サイドからドリブルで切り込み、今度は自らニアサイドに蹴り込んでゴール。立て続けの得点で5-2と試合を決定づけた。

このまま試合はタイムアップを迎え、レッズは今季最多となる5ゴールで勝利。ホームゲームの連勝を8に伸ばし、公式戦5連勝で中断期間を迎える。

試合後には原口元気の激励セレモニーが行われた。場内のオーロラビジョンにこれまでのレッズでの活躍を振り返るVTRが流された。スタジアムが多くの横断幕やゲートフラッグと拍手に包まれた中に原口が姿を現し、関根貴大から花束が贈られた。原口は涙をこらえながら感謝の気持ちを込めてスピーチ。チームメートやスタッフが花道を作ってピッチを後にすると、ゆっくりと場内を一周。スタンドのファン・サポーターからの声援に応えていた。

今日の勝利でレッズはヤマザキナビスコカップ予選グループBを首位通過。2位通過は柏レイソルで、グループAはガンバ大阪とヴィッセル神戸が通過。ACL出場のサンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、セレッソ大阪を加えた準々決勝は、組み合わせ抽選会を経て9月に行われる。

チームは、2014FIFAワールドカップブラジルによる中断期間に入る。次の公式戦は7月12日(土)、浦和駒場スタジアムにて、天皇杯2回戦、岩手県代表対千葉県代表の勝者と戦う。

【関口訓充】
「3-1の状況で入って、すぐに1点取られてしまい、苦しい時間が続きました。そこから点を取って押し返すことができたので、チームとしても良かったと思います。点が入らなくてもいい形はできていたので、いいゲームだったと思います。ただ、失点は自分たちのミスからなので、そういうところはなくしていかないといけないと思います」

(ゴールシーン、アシストシーンについては?)
「最初はトラップミスをしてしまいましたが、そこから落ち着いて仕掛けの中で自分が思い描いた通りにシュートまでいけました。アシストもいいボールが蹴れました。途中から出る試合で、個人的には出場時間があまりなかったので、結果がほしかったです。その意味では良かったです」

(ゴールシーンの前からも強い気持ちが表れていたが?)
「そういうところから一つ一つの積み重ねだと思うので、出場時間の1分1秒を大事にしていきたいと思います

予選を1位で通過したのはチームとしても自信になります。タイトルを獲るにはここからのトーナメントを勝ち進んでいかなくてはいけないので、一戦一戦頑張っていきたいと思います」

(原口元気については?)
「向こうではレッズのようにみんながみんな優しく接してくれるわけではないでしょうし、厳しい環境に身を置いた方があいつのためにもなると思うので、ここからもう一皮むけるためにも、向こうで感じるいろいろな部分を吸収していってほしいと思います」

【李 忠成】
「試合の最初にチャンスがポンポンと2回来たんですが、決められませんでした。ただ、決めた2点ともチームがすごく厳しいときに相手を突き放すゴールだったと思うので、価値あるゴールになったと思います」

(1点目のクロスは原口が見えていた?)
「見えましたけど、ボールが少し後ろ目だったのでヒールで流す感じにしたんですが、うまく決まりました。ちょっとデルピエロっぽかったですね(笑)」

(2点目は待ち望んだ形だったのでは?)
「言っていたとおりですね。クロスからの得点がレッズにはあまりなかったですが、ああいったゴールを増やしたいです。クロスの質が高まれば、飛び込む自分とか慎三がクオリティーを出せます。必ずゴール数が増えると思いますし、レッズの強みになると思います」

(関口がシンプルに上げたのもタイミングが取りやすかった?)
「そうですね。今までのレッズだと、みんなあそこで下げてしまいますからね。あの場所から勝負球を上げるか上げないかで全然違うと思います。後半戦に向けて良いヒントだと思います」

(これで中断期間に入るが?)
「疲れはありますけど、またキャンプがあるのでチームの完成度を上げていけば、もっと良いチームになります。良いタイミングで中断期間に入ったと思います。元気は抜けますが、クオリティーの高い選手がたくさんいるので大丈夫だと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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