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09.12.15


フィンケ監督、記者会見

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フォルカー・フィンケ監督が、ドイツへの一時帰国を前に、大原クラブハウスでの記者会見に臨みました。
会見では初めに、フィンケ監督から、今シーズンのサポートに対しての感謝の言葉が述べられ、その後質疑応答に。質疑応答では、シーズンの総括や、来シーズンに向けたチーム作り、補強の状況などについてコメントしました。

フォルカー・フィンケ監督
「まず、一番最初のシーズンでの皆さんとの共同作業に関して、感謝したいと思います。今年、さまざまなことが起きましたが、来年以降もぜひ、一緒にとてもいい形での仕事をしていきたいと思っていますし、皆さんもよいお年を迎えることができることを願っています」

(今シーズンを振り返って手応えを感じた部分、ここはちょっとできなかったという課題の点を教えていただきたいんですが)
「まず根本的に、とても大切なことは、私たちの今年からやり始めた新しい仕事の進め方、やり方を選手たちが実践したことです。それからピッチ上のことに関して言えば、ボールオリエンテッドなプレースタイルというものを選手たちが実践したこと、これがとても大切なことでした。
もちろん、この新しいプレースタイルになったことによって、すべてのポジションの選手たちが新しい形でピッチ上での対応を実践しなくてはなりませんでした。そして、今年になって私たちは、将来に向けてとても大切なステップを踏むことができたと考えています。もちろん、私自身も順位表では、さらに上の順位を得ることができればと考えていました。そして私は来年以降も強い意欲を持ってこの仕事をやりたいと思っています。しかし、今年できたことというのは来年に向けての土台になると思いますし、実際にとても大切な最初のステップを踏むことができたので、来年、次のステップを踏むことができると確信しています。
そして、今年のシーズンを振り返ってということで、もう一度繰り返しになりますが、私は実際に昨年までのチームをそのまま引き継いで仕事を行なっていました。もちろん私自身も、夏のあの大きな穴というのはあってはいけなかったと今でも思っています。しかし、私としてみれば、やはりこの実戦でのプレーの仕方に関して、大きな変換をすることができた、そのことに関しては喜びを感じています。そして昨年までに、すでに知れ渡っていた浦和レッズの顔となる選手たちがいましたが、今年に入って実際に3人の新しい選手がそこに加わりました。それは原口元気、山田直輝、高橋峻希です。私たちのクラブが主力選手の放出ばかりをしていて、新しい選手を獲得していない、という報道があったことを耳にしました。そのことに関して私は少し違和感を感じています。なぜならば私たちは今、お話ししたように別の形で、新たな選手をチームに加えてきたわけですし、私がもともと昨年までのチームをそのまま引き継いだことは皆さんもすでにご存じだったことと思います。
そして来シーズンに向けてですが、来シーズンのスタメンに関して言えば、今年とは違う新たな顔を見ることができるでしょう。場合によっては2人、3人のまったく新しい顔がスタメンの選手として試合に出場するかもしれません。そうすればここ2年間の間で、主力として出ることができる、5、6人の選手が入れ替わったということになります。
そしてこのような改革、変革を行なうときには、そのことについてよくないと思っている人間が出てくるのも自然のことだと思います。実際にこの改革を進めていることについて大半の方々はこれはとてもいいことだと、将来のためになることだと理解して、このことを進めているわけですが、一部の外部の方もそうかもしれませんし、場合によっては一部の選手もこの変革が正しくない、これは自分の求めていることとは違うというふうに感じて、自分に対してのその変革によって得られるメリットがまったくないじゃないかと感じている選手もいました。
しかし、私は今年になってあることを感じ取ることができました。それは、大半のサポーターが、この難しい道が正しい道であり、将来のために必要であるということを理解してくれているということです。これは私にとても大きな力を与えてくれましたし、本当に感謝していることでもあります」

(課題という部分ではどんな点が?)
「すべてのポジションにおいて、新しいプレースタイルをさらに効果的な形で、実践していかなくてはなりません。なぜならば、今年、あくまで効果的、効率的という部分で足りなかったところがあったのが事実だからです。ただしこれは一つの変革が行なわれるときには当たり前のことです」

(もう少し具体的に教えてください)
「これは私たちだけではなく、世界中のクラブに言えることです。一つの新しい改革を進めるとき、やはりまず最初に効果的なプレーというのはなかなかできなくなるものです。新しいプレースタイルを実践するために、多くの選手たちが努力をして、できる限りのことをしようとするわけですが、それが短期的にすぐ結果に結びつくとは限りません。本当の意味で優れた、成熟したチームというのは、ほんのわずかな機会から、とても優れた結果を残すことができます。それを私たちはまだできていません。
しかしそのようなことができるためには、しっかりとしたチームとしての成熟化を進めていかなければなりませんし、そのためには時間も必要です。世界中の他のチームもその分の時間が必要なわけですから。現時点で、私たちは、勝利を収めるために、ものすごくたくさんの得点チャンスを必要としているわけです」

(ちょっと今年の総括からは外れますが、来年、1月6日に代表戦が入ってきそうだということで、早ければ1月2日に代表に選ばれた選手は始動することになって、そこで、もしかしたらU-20の選手が出るかもしれないという話がありますが、イエメン戦に選手が招集されるとなると、レッズからもかなり代表選手が選出されると予想されますが、それによって来年の始動に関して影響する部分がありますか?)
「自分は、そのことに関して、とてもポジティブに考えています。もちろん私は、そのときにどの選手が招集されるかということに関する情報をすでに入手しています。これらの選手は今年のJリーグのシーズンで30試合以上、出たわけではありませんので、彼らが招集されることに関しまして、私はまったく問題も感じていません。逆に彼らにとってはとても大きなモチベーションになると思います。彼らが代表に呼ばれることによって、とてもポジティブな意味での刺激をまた得ることができるかもしれません。将来のためにもなる大切な機会だと私は考えています。そしてU-20の代表チームに浦和レッズの多くの選手が招集されれば、私たちがJリーグアウォーズで得ることができた育成賞は妥当なものであった、という一つの証明になるのではないでしょうか。そして、これらの選手は場合によってはワールドカップ以降のA代表の選手になるかもしれません」

(先ほど、成熟が必要だということをお話になりましたけど、今年、理想とするサッカーがどのくらいできて、さらにその成熟ということに関しては、来年には成熟するのか、どのくらいの時期が必要だと考えているのか?)
「まずサッカーという競技のことを考えれば喜ばしいことですが、サッカー界ではあることが約束される、ということはありませんし、将来に向けてのギャランティというのはないわけです。サッカーで将来何が起きるかがすべて確定されているのであれば、多くの観客がスタジアムに集まることも一切ないでしょう。私たち監督の仕事としましては、一つの方向性をしっかりと打ち出すことがとても大切な要素だと考えています。
昨日の試合で勝利を収めることができたから今日は楽な練習をしようとか、昨日の試合で敗戦を喫してしまったから今日の練習はとてもハードにやろうとか、そういうやり方ではありません。私たちはしっかりとした計画性を持って、一つの方向性を打ち出して、選手たちとともにこの道を進んでいくわけです。これが私たちがやらなくてはいけない仕事ですし、実際にこのような形で、仕事を進めていくことに関して、大きな喜びも感じることができます。今年やってきたことは来年もしっかりと計画性を持って進めていこうと考えていますし、ここで方向性がぶれる、もしくは偶然という要素に任せるということはあってはなりません。そして今年、しっかりとした形で仕事をチームとともに進められましたので、来シーズンは次のステップを踏むことができると思います」

(来シーズンの浦和レッズのサッカーを観るために、参考におうかがいしたいのですが、監督が考える世界標準のサッカーというのは、どう考えていますか?)
「ぜひ、ヨーロッパのベスト5のリーグのサッカーをご覧になってください。イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、それからフランスです。もちろん、南アメリカからも非常に優れた選手が出てくるでしょう。しかし、クラブのサッカーのレベルとして、最も高いレベルを極めているのはやはりヨーロッパのクラブです。そしてここ10年間、ヨーロッパのサッカーにはとても大きな変化というのがありました。1つめは、守備陣でのリベロという存在が一切なくなったこと。そして大きな自由を与えられた10番という選手がなくなったことです。このようなヨーロッパで既に行なわれた根本的なプレースタイルの変革というものを、私はまず最初にここでも導入したわけです。ボールオリエンテッドなサッカーを。しかし、だからといって必ずしも、このようなプレースタイルが攻撃的なサッカーだとは限りません。ボールオリエンテッドなプレーというのは必ずしも、攻撃的サッカーを示しているわけではなくて、攻撃のとき、守備のとき、切り替えのときに自分たちがどのようにボールを中心として動くかを指しているわけです。ですので、このプレースタイルを実践しながら、攻撃的なサッカー、それからある程度、管理されたサッカー、それから守備的なサッカーをすることもできます。一昔前のプレースタイルと、いくつかの選手の動き方に関して根本的な違いがありますが、だからといって、ボールオリエンテッドなサッカーが攻撃的なのか、守備的なのかということを断言することはもちろんできません」

(来年のご自身の契約について、今日もいろんなお話があったかと思うのですが、確定したものがあれば監督の口から聞きたいのですが?)
「今日、自分の契約のことに関しては一切、話をしていません。来年も私はここで監督をすることになります(笑)」

(来シーズンの、監督の中での具体的な目標みたいなものはありますか。たとえば勝ち点とか、ランキングとか)
「目標のことに関しましては発表するのは私の仕事ではなく、クラブの仕事ですし、近い時期にクラブがそのことについて正式に発表すると思います。やはり、1つのクラブの目標を設定するときには、どのような形で選手の補強をすることができたか、それからどのような選手がクラブを去ったか、ということも大きな大切な要素になってきます。ですからそのことに関しましては、クラブともう一度、話し合いがありますし、正式な発表は私ではなく、クラブの方から行なうことになると思います。しかし、私個人的にはもちろん、これはもう既に何度も繰り返してお話していることですが、すべての試合で勝利を収めたいです。しかし、サッカーというのは、そんなに簡単なものではありませんが…」

(来年に関してはもちろん補強の結果を見て戦い方を決めると思いますけど、今年1年改革というか、変化を定着するためにやってきたと思います。来年はいわゆる「土台づくり」をさらに続けていくのか、それとももう少し結果を求めるようにしていくのか、どっちの方向性を取るのでしょうか?)
「まず、先ほど申し上げたように、正式な目標設定の発表に関してはクラブから公表することになりますので、私は、今ここでは何も話したくありません。
しかし、ここでもう一度説明したいと思います。サッカーでは2つのやり方があります。1つめは、自らのプレースタイルを考案し、それを自主的、主体的に実践すること。積極的な、計画性をもってチーム作りを行ない、自分たちのプレースタイルを試合ごとに実践していく。そして自主的に、主体的に動くことによって、勝利を収めようとすること、これが1つのやり方です。
もう1つのやり方は、優れた個を持った、とにかくレベルの高い選手たちを集めて、彼らを同時にピッチに送り出し、相手チームがミスをするのを待って、相手がミスをすればそれを突いてこちらが勝利を収めることができるという、あくまで相手に対して対応するチーム作りです。
私は前者のやり方を実践する者です。自分たちが自主的に動いて、ゲームを組み立てて、主体的なサッカーをして勝利を収められるように努力をしていく。このプレースタイルを長く実践すればするほど、とても優れた順位を残せる可能性が高くなるのです」

(では前者のやり方でもう少し「土台作り」をしながら進めていく、ということですか?)
「レベルの高いところで、コンスタントに結果を残すためには、しっかりとした計画性を持っていなくてはなりませんし、練習をやっているときも、なぜこの練習をやっているのか理解しなくてはいけません。今日の様子によって、今日また明日と、違うことをやろうとして、のらりくらりと練習のメニューを作ることはあってはなりません」

(今年1年間日本で仕事をして、日本のサッカーとJリーグ全体にはどんな印象を持たれましたか?)
「本当に素晴らしい経験をすることができたと思いますし、今まで私が知っていたものとはまったく違うこと、もの、それから世界、がここにはありました。ですので、本当の意味で自らの視野を広げるという意味でも、非常に貴重な体験をすることができたと考えています。
その中でたくさんの喜ばしいこともありました。ポジティブなことを言うとすれば、選手たちの練習に向けての姿勢、向上心、それからしっかりとした技術力、そしてその技術力をチームのために生かそうと努力をする姿勢、それらのものが非常にポジティブなものだと私は感じました。それ以外にも、私がこれまで知っていたヨーロッパとは大きく違ったこともありましたし、これらすべてが非常に貴重な経験でした」

(とくにヨーロッパとの違いを感じたところはなんでしょうか?)
「そのことについては、まだお話をしたくないと考えています。なぜならば、私が今ここで何をお話しようと、わずか1シーズンの経験に基づいて言うことになります。とても大切な質問だと思いますから、そのことに関しては、しっかりした質のある答えをしなければならないと思います。
そしてこれは1つの事実ですが、世界中を見渡しましてもサッカーは最も人気のあるスポーツです。だからこそ、外国に行って言語が分からなくても、言葉が話せなくても、『サッカーは世界中で通用する言語だ』とよく言われるのだと思います。
そしてゴールを決めること、もしくは失点を防ぐこと、これはとても魅力的なことですし、このような状況を生み出すサッカーという競技が世界中の人間に対して、大きな感動を与えています。そして私は今、日本に来ているわけですが、日本では少なくとも私が今まで知っていたような感覚での、サッカーに対しての感覚というものが、それほど存在していないと感じます。それには文化的なものや教育的な背景も関わっていると思います。そして別の意味でのサッカーの楽しみ方があるということを、日本で私は経験することができました。非常に興味深いことだと思います。
もしかしたら、これは私の印象が間違っているのかもしれませんが、ヨーロッパでは、スタジアムに行く観客は必ず、少なくとも子供のころには自らサッカーをしたことがある、サッカーを経験したことがある人ばかりです。しかし、私は、日本に来てオフの日に、ある河原の(土手の)ところで自転車をこいで、サイクリングをしていて、その場で趣味でスポーツをやっている人を見るのですが、なんとなく私の印象として、サッカーが最も人気のあるスポーツではないように感じられます。逆にサッカーをしたことがある観客というよりは、ベースボール、もしくはキャッチボールをしたことがある人の方が多いのではないでしょうか。これはあくまでも私の印象ですが。
これはやはり、とても大きな違いだと思います。1つのサッカーの試合を見るときに、ピッチ上で何が起きているかを理解するときに、やはり自らプレーしたことがあるとないとでは、とても大きな違いがあるからです」

(逆に日本のクラブチームを経験されて、ドイツのブンデスリーガですとか、あるいはドイツ代表チームに対して、見方が変わった点だったり、見直した点だったりはあったりしますか?)
「もちろん国際的な経験を得ることによって、視野を広げることができる、それによって新しい発見があるのは事実だと思います。ただしこれは、とても気を付けた形でここで発言をしたいのですが、日本のクラブに関しても言えることではないでしょうか。さらに外国籍選手の枠を広げて、さまざまな文化からの影響を及ぼすことができるような環境を整えるべきではないでしょうか。やはり違う文化から学べることはたくさんあるわけです。そしていろんな人間が集まれば、それぞれお互いに影響をし合うことによって、さらに成長することができるのではないでしょうか。
ドイツ・ブンデスリーガでは外国籍枠というものが存在しないわけですし、もちろんこれが正しいかどうかは別として、あくまで他の国からやって来た人間、考え方、それから文化などから、さまざまなことを学ぶということに関して言えば、もう少しドアを開いた方がいいのではないかということを私は感じます。実際にイングランドのアーセナルなどは、場合によっては11人の外国籍選手によってプレーしていることもあるわけですし。
今、ウォルフスブルクでプレーしている長谷部 誠選手に関してもそうですが、彼は現時点で、1人のサッカー選手としてドイツでプレーしている。これは、本人の人間としての成長を考えても、とても素晴らしいことだと思います」

(来シーズンはワールドカップイヤーでもあります。選手たちのモチベーションだったり、コンセントレーションを保つのは非常に難しいのではないかと思いますが、監督ご自身もドイツ代表に対して、そういった意味ではモチベーションだったりコンセントレーションであったりを保つことが難しくなったりするのではないかと思うのですが、いかがですか?)
「現在のドイツ代表選手に関して言えば、少し状況は違うと思います。なぜならヨーロッパと日本、これはもちろん一部のヨーロッパ外の国々にも言えることでありますが、やはり日程の組み方がすべて違うわけです。代表の方に何度召集されるか、それから代表が何度合宿をすることができるか、代表が何度の親善試合を企画することができるか、ということに関しましては、ヨーロッパと日本では大きな違いがありますので、そう簡単に比較することはできないと思っています。
ただしこれはあくまで批判というわけではなくて、違いがあるということをお話ししたいだけですし、実際にヨーロッパでプレーしている日本代表選手にとってみれば、これからの6ヵ月間は、そう簡単な時期ではない、と私は思っています」

(選手が今年解散した日に、それぞれの選手に対して練習メニューを渡したということですけれども、それぞれによって違うと思いますが、来年の始動日に共通して選手たちに求めることはありますか?)
「偶然ですが、今、1枚のオフのメニューを持っています。なぜなら、来シーズン私たちのチームでプレーすることになる選手に対して、オフのメニューの説明をしなければならなかったからです。
やはり、レベルの高いところを目指すためには、選手たちも、オフの間の5週間、完全に両足をソファーの上に上げて寝てしまうのはよくないことだと思います。2週間リラックスするのはとても大切なことですが、その後は3週間、それぞれの選手たちがしっかりとしたメニューをこなすことによって、きちんとした体の状態で準備期間を始めてほしいと考えています。
来年の準備期間の最初の3日間で、再び体力測定を行ないます。そして体力測定ですべてのことが見えてきますし、選手たちも嘘を語ることはできません。なぜならば、その結果によって選手たちが5週間何もしなかったのか、それともしっかりとしたメニューをこなしたのかが、すべて数字で証明されてしまうからです。
それぞれの選手たちには、練習をしっかりとこなすために必要なメニューと道具などをすべて渡しているわけですし、それぞれの選手たちは何をしなければならないかということを理解していると思います。そのメニューというのは、それぞれ選手たちの体力測定の結果に基づいて出来上がったものですし、ハートレート(心拍計)なども渡していますので、彼らがしっかりとした姿勢を持って準備してくれることを願っています」

(その体力測定の数値というのは、監督が今年の1月12日に始動したときに選手たちに感じた印象よりも、かなり高いものであるわけですか?)
「その通りです。実際に夏でも体力測定があったわけですが、その結果ではほぼ全員の選手たちのレベルが上がっている、ということが証明されていました。実際に求めていることも、昨年に比べればレベルが高いものになっています」

(ということは、率直に言って、今年の頭に始動したとき、期待しているほどの選手たちのレベルではなかったということも言えるのでしょうか?)
「このような質問のときにはぜひ、1つのチャンスをうまく活用したいと思います。それは『発言をしない』ということです(笑)」

(来シーズンに向けての補強のポイントはどこと考えていらっしゃるかということと、来シーズンの始動日と1次キャンプ、2次キャンプについてはどのように考えてらっしゃいますか?)
「さまざまな日程のことに関しましては、クラブが正式に発表すると思います。
来年のチーム作りに向けていくつかの補強しなければならないポイントがありました。私にとって、とても大切だったのは、左利きの選手を獲得することです。そしてクリエイティビティを持ち、創造力溢れるプレーをすることができ、そして同時に、ゴールを決めることができる選手です。そして私たちのチームには、このような左利きの選手が存在していませんでした。ですので、今日、柏木陽介が私たちのクラブと正式に契約を交わしたことに関して、とても大きな喜びを感じています。
そして守備陣に関しましても、現在いくつかの補強に関してのプランが進んでいます。これはもちろん他のポジションに関しても言えることですが、守備陣に関しましても、新しい顔が入ってくること、新しい選手が入ってくることは、チーム全体にとてもいい影響を与えるものだと思います。
先ほどもお話をしましたが、今年に入って、2~3人の新たな若い選手たちが、スタメンの選手として活躍してきたわけです。ですので、来年再び新たな2人、もしくは3人の選手が先発出場を果たすことができるようになれば、ここ2年間で5~6人の主力レベルの選手が入れ替わったということになりますし、それは将来に向けてのチーム作りとしてはとても大切なことになります。
それからもう1人の、『新加入選手』についても忘れてはなりません。もう皆さんすでにご存じの堤(俊輔)です。一度前十字靱帯を切った後カムバックを果たそうとしたのですが、残念ながら再びケガをしてしまって、ほぼ1年間に渡って離脱してしまった選手です。
しかし、彼は非常に優れた能力を持っていますし、将来性もあります。そして守備では、複数のポジションでプレーすることができる、例えば両サイドバックのポジションでプレーすることができる、優れた選手です。ですから私にしてみれば、彼は新しい戦力ですし、来年に向けての期待も大きなものとなっています。
それから、外国籍選手枠もまだ余っていますので、これもぜひ活用したいと考えています。
またもう1人、外国人でも活用することができる育成枠というものもまだ残っていますので、2人目のC契約というものを利用して1人の選手を新たに獲得したいと考えています」

(アジア枠についてはどうされますか?)
「現時点での私たちのチーム構成の計画としましては、もしそのアジア枠を使うとすれば(来年の)7月になると思います。実際に何人かの選手をしっかりと観察しているわけですが、もしその選手を獲得するということになるのであれば、それは7月になります」

(最後に・・・)
「OK、ありがとう(日本語で)。みなさん、よいお年を」

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