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ハートフルサッカー in 東北(岩手)(9/30・10/1)

9月30日、浦和レッズ ハートフルクラブは『浦和レッズ ハートフルサッカー in 東北(岩手)』(共催:国連の友アジア-パシフィック)のプログラム最終日を岩手県上閉伊郡大槌町にて行った。





午前は、大槌町立吉里吉里学園小学部(小中一貫教育に伴い、吉里吉里小と吉里吉里中を統合)を訪問。3年生13人、4年生20人に対してプログラムを行った。4年生は、昨年に引き続いてのハートフルサッカー参加となった。落合キャプテンは講話で、これまでに行ったミャンマーやタイ、ブータン、岩手県などで撮影したハートフルサッカーの写真を見せながら、一生懸命にやることの大切さを説いていった。話には、児童だけでなく教員の方々も、真剣に耳を傾けていた。











続いて校庭で行われた実技は、石黒琢也コーチが担当。メニューの説明ではユーモアを交え、児童たちの笑顔を引き出していた。また、長い時間行われた「人数ゲーム」という、コーチが指定した人数によるミニゲームでは、児童だけでなく教員の方々も加わった。ゲームに参加する子を応援する声にも熱が入り、ゴールが決まれば歓声とハイタッチで仲間を迎え、チームワークの大切さを感じながら青空の下で一人一人がサッカーを楽しんでいた。







午後、一行は、大槌町立大槌学園小学部へと移動した。大槌学園は、今年に大槌町立小学校から、小中一貫校となり、名称変更をした。小学部の4年生57人に向け、プログラムを行った。講話では、日本サッカーリーグ得点王にも輝いたことのある落合キャプテンが「自分はうまくなかったが、仲間を大事にしたことで、得点王になれた」と、仲間を思いやることの大切さを強調。そして、辛くても逃げずにがんばることで人は成長できると、真摯に語りかけていた。





同校での実技は、宮沢克行コーチが受け持った。学年の中でも元気があるという児童たちは、活発な様子で、一つ一つのメニューに全力で取り組んでいた。その後、男女に分かれてそれぞれに行われたゲームでは、仲間を応援し、勝ち負けに一喜一憂する、児童たちの元気な姿があった。また、足のケガのために見学をしていた子には、永井良明コーチやスタッフが寄り添い、少しでもサッカーを楽しめるように接していた。









大槌学園小学部でのプログラムを終えた後は、大槌町役場で、8月の選挙で当選した平野公三・新町長を表敬訪問した。平野町長からは復興に向かう大槌町の現状が語られた他、「子供たちがニコニコと笑ってくれることが、私たちにとって一番の励みになります」と話があり、今後の支援への期待をされていた。それに対し淵田敬三代表は、今後もハートフルクラブの学校訪問を通じ、クラブとして微力ながら力になることを約束。また、「可能であれば、ぜひ埼玉スタジアムで試合を見てほしいです」と、ホームゲーム観戦を呼びかけ、和やかに記念撮影で終了した。

『ハートフルサッカーin東北(岩手)』はすべて終了し、一行は翌10月1日に、岩手県からさいたま市へと戻った。

東日本大震災が起きた2011年から、『ハートフルサッカー in 東北(岩手)』は5年間毎年実施され、7回目となった今回は、6プログラムでのべ263人の児童・園児とふれあった。これまでの活動では山田町、大槌町のすべての学校を回ってきており、学校訪問も山田町は2サイクル目、大槌町は3サイクル目に入ったことで、ハートフルクラブの認知度も、徐々に高まってきている。復興への道のりを歩む山田町、大槌町を、浦和レッズ ハートフルクラブは、サッカーを通じた「こころ」を育む活動で、今後も支援していく。

【落合 弘キャプテン】
「まず、サッカーは外でやりますから、天気に恵まれたことは良かったです。そして今回は、大槌保育園以外は複数回訪れた場所ですから、我々の活動もある程度認知されていたことで、さいたまでやるのと同じようにやれたと思います。また、初めて訪れた大槌保育園も、内容を見て、任せていただけたのではないかと感じていますし、そうであれば嬉しいです。

我々は被災地を訪れているわけですが、だからといって子供たちを特別扱いするのではなく、分かりやすく言えば、さいたまでやっていることと同じことを提供しようということで来ています。今回も、それは同じようにできました。もちろん、まだ仮設住宅に住んでいる子もいますし、厳密には同じではありません。しかし、1人の人間として、同じように対応してあげて、同じような表現が出てきたことは、それで良かったと思います。

実際、講話で強めのことを言ったところもありました。それも、子供たちの将来にとってはいいのではないかと考えてのことです。ただ、その後のサッカーでは、子供たちはすごくはじけていました。そのことについては褒めてあげたいです。私も嬉しかったですね。

これからも同じように、さいたまで行っている授業サポートと同じやり方を続けていくことが大事だと思います。それと次回は、大人の方ともサッカーをしたいですね。今回も、仮設住宅にお住まいの方々とふれ合う機会がありました。そういう方々と何かをやりたいという思いはあります。いろいろな年代の方と、サッカーを通して接し、その場だけでも楽しんでもらうことが大事なのかと思っています」

【石黒琢也コーチ】
「自分たちは今まで何回も継続して岩手にきているので、レッズや自分のことを覚えてくれている人も増えています。その意味では、すごく受け入れられていると感じます。こうして継続して来ることの大切さは、1年目には分からないものでした。自分は5回目の参加ですが、改めて、継続することの本当の大切さが分かりました。また、今後も続いていけば、感覚も少し変わってくるのかなと思います。

この仕事をしていなければ、継続して被災地に来るのは難しいでしょう。被災地のためになればいいという思いもありますが、さいたまの子も岩手の子も一緒ですので、特にやることを変える訳ではありません。さいたまと同様、子供たちには、みんなで何かをやる楽しさや思いやりを伝えられるよう、努めています。

また、ニュースなどでは被災地のことを取り上げる回数は減ってきていますが、自分たちはお会いした方々の、生の話を聞く機会もあり、違いを感じます。そうしたことを、友達や子供に伝えていくのも、大事だと思っています」

【宮沢克行コーチ】
「大槌小学校は毎年行かせてもらっていて、今年はどんな雰囲気なのかと思っていましたが、落合キャプテンの講話での、一生懸命話を聞く態度がすごくいいと感じていました。実技でも反応は良かったですし、全体的には明るい雰囲気で一生懸命やってくれたと思います。

今回は2回目に行くところも多かったのですが、そこで子供たちだけでなく、指導者の方や役場の方といった、関わりが続いている大人の方々と交流できるのもいいことだと思います。1回会っただけでは、人と分かり合うことは難しいものです。自分は今回が3回目ですが、今年は大人の方々と再会したことで、今までより深い話もできました。継続してきたことで、前回とは違う関わりができていると感じています。

何事も、続けることは難しいものですが、クラブとしては継続していく考えとのことですし、受け入れてくれる側も『来てください』と言ってくれる関係を、これからも続けていきたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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