マリウス ホイブラーテンが、23日に行われた明治安田J1リーグ 第31節 清水エスパルス戦に出場し、J1リーグ通算100試合出場を達成した。

ノルウェーで生まれ育ち、16歳のときにリールストロームでトップチームデビュー、2020年、2021年にFKボーデ/グリムトでエリテセリエン(ノルウェー1部)を2連覇したマリウスは、2023年に浦和レッズに加入した。

レッズからオファーを受け際に「これは何か違うものを体感できる」と感じ、28歳で初めてノルウェー国外でのプレーを選んだマリウス。母国以外でプレーするのにピッチ内外での適応に苦しむ選手も決して少なくはないが、マリウスは日本の環境、Jリーグにすぐさま適応すると、「自分のスキルでチームを助けたい」という言葉どおりのプレーを披露する。

1年目の2023年は、警告の累積による出場停止となった8月25日の明治安田生命J1リーグ第25節 湘南ベルマーレ戦を除き、34試合中33試合に先発出場。どんなときでも力強く、決定的なピンチの場面では文字通り体を投げ出してでも守る魂のこもった守備でリーグ最少失点となるレッズの守備を支え、加入1年目にしてJリーグベストイレブンに選出された。

2024年も欠場は2試合のみ、36試合に先発出場してチームに貢献すると、浦和レッズ3シーズン目の今季はキャプテングループの1人に選ばれた。ゲームキャプテンを務める試合も少なくない。

今季はここまでリーグ31試合フルタイム出場を続けており、マリウスが加入してからJ1リーグ103試合目での100試合出場達成となった。過酷な連戦もあったシーズンも闘い続けられるメンタルの強さ、怪我の少なさもマリウスの持ち味であり、コーチングスタッフやチームメートの信頼を高め、試合に出続けられる大きな要素の一つだ。

今シーズンは終盤に差し掛かったが、マリウスは浦和レッズでどれだけ出場試合数を増やしていくのか。これから何度、埼玉スタジアムのファン・サポーターの前で歓喜の雄叫びを上げるのか。甘いマスクの闘士のさらなる活躍に期待したい。