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Copa Chivas Internacional 16 試合レポート vs U. CATOLICA

2016.01.22 ユース

1月21日(木) コパチーバス準々決勝 カトリカ(チリ)戦



昨年ボカ・ジュニアーズ対カトリカのコパチーバス準々決勝を観戦した時に、カトリカは敗れはしたものの、攻撃時はしっかりと立ち位置をとってボールを保持してチャンスを作り出し、守備時は切り替えを早くしてそのまま相手コートで奪いにくる積極的なスタイルに、スタッフは非常に感銘を受けました。カトリカの今大会の予選リーグの成績は、2勝2敗でしたが、連敗してスタートしたリーグを後半の2連勝(リーベルプレート:アルゼンチン、トットナム:イングランド)で盛り返してきており、予選8位ギリギリの通過でしたが、我々も非常に楽しみな対戦となりました。

我々レッズは予選リーグを全体15チーム中の1位で通過しました。この準々決勝まで休息日が2日あったのは身体的にリフレッシュ出来て良かったのですが、予選を通過した安堵感と休息日のリラックスした状態から本番の緊張感まで、どこまで自分達でスイッチを入れられるかという懸念もありました。

しかし試合が始まると懸念は杞憂に終わり、今大会で一番主導権が取れ、後半フリーキックからの1点で勝ちきることができました。

守備に関してもGKとの1v1の決定的なピンチを1度与えた以外は、押し込まれる時間はありましたが、ほとんど決定的なチャンスはなかったと思います。

相手のカトリカと我々のシステムでは、中盤構成で明らかに我々が数的優位を作れるため、相手の守備が手薄な両サイドを起点に前半の立ち上がりから押し込むことができました。もちろんベースである球際、切り替え、2ndボールに関しても相手に先手を取らせるようなことはなく、しっかりと“戦う”要素も表現できていたと思います。前半はカウンターのチャンスが相手に2、3度ありましたが、我々のゴール前の質が備われば得点の可能性を十分感じさせるゲームが出来ていました。

しかし肝心のゴール前は、やはりオンザボール、オフザボールともアクション質、回数に欠け、押し込んでいるものの良い状態でボックスに入っていくことが中々出来ませんでした。またボックスに入れたとしても、1タッチのタイミングを逃さずシュートを打たないと、相手に寄せられシュートチャンスを逃してしまうことが何度かあったと思います。

ハーフタイムには、監督の大槻からアタッキングサードで攻撃を加速すること(オンオフでの仕掛け、スプリント)、タイミングを逃さずシュートを打つことが伝えられました。守備に関しては相手の起点となるCB、CMFの選手にゲームをコントロールさせないように中締めをしっかり行い。チャレンジに出た選手の脇を締めること指示されました。

後半も相手がシステムを修正することはなく、立ち上がりから我々のリズムでゲームが進みます。そんな中後半10分、右サイドの仕掛けから得たワイドからのフリーキックを3年生の影森宇京が直接決めます。前半からリスタートに関してはショートコーナーだったり、色々な変化を加えて相手の混乱を招くような形を作っていましたが、このフリーキックも壁の裏側まで2年生の時里元樹が出入りしたり、相手の守備が難しくなるようなアクションを起こしていたのが大きかったと思います。わずかに相手選手のスライディングをかすめたものの、グラウンダーの早いインスイングのボールが逆サイドのサイドネットに綺麗に吸い込まれました。

ゲームが動いたことによりカトリカは失点後のキックオフから猛然と我々に襲いかかってきました。このキックオフからの10分ほどは相手の勢いを感じ2ndボールが拾えなくなる我慢の時間となりました。自陣に押し込められる中で、ディフェンスラインが背後へのランニングに対応できず、GKと1v1になるピンチもありましたが、2年生のGK山田晃士が冷静に相手シュートをブロックし事なきを得ました。

後半21分に2年生の高山大智が3年生の松尾佑介と代わって右サイドに入ってからは、相手の攻撃を中盤で奪ってカウンターで仕掛ける形が増え、逆に押し込まれながらも相手に失点の怖さを突きつける形も作れていたと思います。後半29分に時里元樹と代わって入った川上エドオジョン智慧も、前線の守備と相手DFラインの背後への飛び出しでゲームを閉めてくれました。

この勝利により明日1月22日(金)9:00(日本時間23日(土)0:00)キックオフで、FCミットラン(デンマーク)と決勝戦をかけて戦うこととなりました。ミットランとは予選リーグで対戦した際に先制点を許し非常に苦しんだゲームをしました。唯一“戦う”姿勢を十分発揮出来なかった相手に、今回の対戦ではキックオフの瞬間から猛然と襲い掛かるような気持ちの強さと、相手の嫌なところを突く賢さで何とか決勝へ駒を進めたいと考えています。

我々が戦った予選グループAから、決勝トーナメントに進出した3チーム(浦和レッズ、ボカ・ジュニアーズ、FCミットラン)が準決勝に進出しています。それだけレベルの高かったリーグを1位で通過した自信と謙虚さを胸に明日も全力で頑張ります。

(育成スタッフ)
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