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浦和レッズOB永田拓也氏を招き、浦和レッズユース選手へのキャリア教育プログラムを実施

2023.09.13 ユース

10日、埼玉スタジアム南ビューレストランで、浦和レッズオフィシャルHR(ヒューマンリソース)パートナーの株式会社ビズリーチによる浦和レッズユース選手へのキャリア教育が行われた。



レッズの育成組織は『トップチームで活躍できる選手の輩出』の他に、『サッカー(スポーツ)を通じて心の豊かな人づくり』を目指しており、社会でも役立つ考え方を学ぶ選手教育の一環として本プログラムを実施した。

浦和レッズジュニアユース・ユース出身で浦和レッズOB(2009-13在籍)の永田拓也氏が2023年5月にビズリーチと同グループ会社の物流ベンチャー企業 株式会社TRUXへ入社したことをきっかけに今回のキャリア教育プログラムが実現。

「キャリアに、選択肢と可能性を」というミッションを掲げるビズリーチ様から、プロサッカー選手を目指すユース選手たちへ引退後のキャリアを育成年代から考える大切さを伝えていただいた。



まず「自分自身のキャリアを考え続ける」をテーマに、株式会社ビズリーチの代表取締役社長である酒井哲也氏、永田氏から自己紹介を兼ねて自身のキャリアをご紹介いただいた。その後、酒井氏がインタビュアーとして永田氏に質問するとともに、ユース選手たちから質問を募集した。

緊張や恥ずかしさからか、ユース選手からはなかなか手が挙がらなかったが、1人目が指名されると質問が続いた。永田氏も後輩からの質問に真摯に答えていた。



その後、高校生年代には実感が得られにくい一方、「どんな仕事や生き方でも知っておくことが大事」であるという世の中の事実について酒井氏から解説していただいた。選手たちは「10年後の自分」について周囲の選手と話し合いつつ、酒井氏の説明を真剣に聞いていた。

さらにビズリーチ社の『お仕事インタビューシート』を用い、酒井氏がインタビューする形で永田氏の今の仕事や経験、考えを学んだ。

「その仕事をするためには、育成年代に何を学べばいいですか?」との質問に対し、永田氏は「いろいろな人の話を聞いたり、サッカー以外のことを学ぶ姿勢が大事です。ニュースでも動画共有サイトでもいいと思いますが、僕も現役引退するまで片道40分くらい運転していましたが、旬のニュースを聞いていました。そういうアンテナを常に張っておくことが大事だと思います」と答え、後輩たちにアドバイスを送っていた。

今回のキャリア教育冒頭には酒井氏から「みなさんが寝ずに聞き続けられるか、との闘い」と冗談混じりの言葉もあったが、和やかな雰囲気の中、選手たちも真剣に話を聞いていた。

最後は浦和レッズユースのキャプテンの1人である関谷 輝が「今日は貴重な時間をありがとうございました。今日の話を聞いて、柔軟性を大事にしながら希少価値の高い人間になれるように、自分の武器を大事にして、
ここにいる仲間やこれから出会う仲間を大切にして、10年後や引退した後のキャリアについて考えていこうと思いました」とお礼の挨拶をし、約1時間20分のキャリア教育プログラムは終了した。



永田氏、浦和レッズユースのキャプテンの1人である青柳 仰の感想は以下の通り。

【永田拓也氏】
「僕がユースのときはこういうキャリア教育はなかったので、すごくいい機会だと思います。もちろんサッカー選手としてみんなに頑張ってほしいですが、違う世界もあるということもこういう機会に知ってもらえればいいなと思っています。ユースの選手はプロサッカー選手になるために必死にサッカーをやっていると思いますので、今は聞きたくないことや難しいこともあるかと思いますが、世の中を知っていくことも大事ですし、こういう機会も大切ですので、続けていきたいと思います。続けていけば意識も変わると思いますし、どんどん吸収してほしいと思います。僕自身にとってもすごくいい経験になりました。

僕も14年間、プロサッカー選手をやらせていただき、その中で培ったもの、経験してきたものを後輩や同期も含めて、後世に伝えていく機会を増やしていきたいと思っています。今日、一番伝えたかったことは、いろいろな世界を見てほしいということです。サッカー選手はサッカーに打ち込んでいると思いますが、それがビジネスの世界で通用することもあるということも伝えたかったことです」

【青柳 仰】
「自分自身、セカンドキャリアについてはまだぼんやりしていて、自信を持ってはっきりしているものがありませんでした。今回、経験者や先輩の話を聞いて、改めて考えようというきっかけにもなりました。『いろいろなことに興味を持つ』という話がありましたが、いろいろなことに興味を持てるように生活していきたいです。まずは浦和レッズでプロサッカー選手になることを第一に考えながら、その先のことも考えていきたいです」
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