クラブ
その瞬間がどれだけ選手たちに使命を抱かせているだろうか。
その瞬間がどれだけ選手たちに勇気を与えているだろうか。
2022.5.16

その瞬間がどれだけ選手たちに使命を抱かせているだろうか。

その瞬間がどれだけ選手たちに勇気を与えているだろうか。

坪井慶介は、熱量にほだされて浦和レッズへの加入を決めた。

福岡大学でプレーしていた坪井は、好きなチームがあったわけでも、行きたいチームがあったわけでもなかった。「どこでもいいからプロになりたかった」と、当時を振り返る。

そうしたなか浦和レッズの練習に参加すると、偶然にも公式戦を観戦する機会に恵まれた。

2001年7月14日——。

J1リーグ1stステージ第14節のジェフユナイテッド市原(現・ジェフ千葉)戦。フェイエノールトへの移籍が決まった小野伸二を送り出す最後のホームゲームだった。

「駒場スタジアムに溢れんばかりのファン・サポーターがスタジアムに詰めかけていました。チームのために戦ってくれた選手に対しては、寂しい思いがありながら、感謝を込めて熱い声援で送り出す。その光景を見たとき、自分も“ここで”プロサッカー選手として挑戦したいと思いました」

気がつけば、スタジアム全体から発せられる熱気に魅了されていた。スタンドから試合を眺めているときには、すでに浦和レッズへの加入を決めていた。

「練習参加したときはチームの雰囲気を知りたいという思いでしたが、試合を見たときにはここでプレーしたいという思いに変わっていました。そう思わせてくれたのは、間違いなくファン・サポーターの存在。1日でも早くピッチに立って、あのファン・サポーターの前で自分のプレーを見せたいと思っていました」

加入した2002年、開幕戦からセンターバックとして先発出場する原動力になっていた。

「しばらくして、試合前に自分の名前をコールしてもらえたんです。大袈裟な表現に聞こえるかもしれませんが、その瞬間、ようやく浦和レッズの一員になれたというか、認められたという思いを抱きました。すでにクラブとは契約もしているし、試合にも出場していたので、浦和レッズの選手ではあったのですが、ファン・サポーターから名前をコールしてもらって、ようやく一員になれたというか、一人前になれたと思ったんです」

その後押しが、2002年に個人としてもJリーグ新人王に輝く活躍につながったと坪井は話してくれた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3

「030th Urawa Anniversary Week -ORIGINALS- Match of 3」
「オリジナル10」のクラブをホーム埼スタで迎え撃つ3連戦
チケットご購入はこちら

「浦和レッズ 30周年アニバーサリーブック 1992-2022」発売!
本書では、 彼らの言葉や証言をもとに クラブの歴史とここまで歩んできた軌跡を振り返るとともに確かな未来に迫ります。
詳しくはこちら

【うら""をシェア】

  • ツイートする
  • LINEでシェアする
  • facebookでシェアする