ONLINE MAGAZINE/REDS VOICE
2001.8.10 Vol.45

「第2回 浦和レッズシーズン2001 を語る会」ご報告

〜8月1日会合から〜

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[河野]
 2月にチームをスタートしてからずっと4バックでやっていまして、名古屋との開幕戦の直前に3バックにしましたが、1ヵ月間ずっとやってきた4バックのシステムを開幕の3日前に見限ってしまうという不安はなかったんでしょうか。

[チッタ]
 それほど心配はありませんでした。なぜかというと去年は3バックでやっていたからです。最初のゲームとして、そういう判断は間違っていなかったと思います。

[水内]
 1stステージは7位で、残念ながら5位にはなれなかった訳ですが。

[チッタ]
 5位になれなかったのは非常に残念ですが、よく分析をすれば、去年優勝した鹿島がメンバーがほとんど変わっていないのに、うちのチームより下だというのを見てください。それと札幌も去年はだいぶ勝ち点で上だったのにもかかわらず、うちより下ですね。レイソルは去年総合2位だったのに、うちのチームと勝ち点で1しか変わりません。もちろん7位にいることに満足している訳ではありません。われわれのチームはもっと上に行けると思います。ホームゲームで3試合、勝ち点9を取れたのに勝ち点1しか取れませんでした。セレッソに引き分けたのとFC東京、ガンバに負けたことが非常に大きく影響していると思います。

[水内]
 2ndステージに向けての考え方はいかがですか。

[チッタ]
 まず目的は、2ndステージはより良い結果を出すことです。集中力を持って、注意不足がないようにして、セレッソとFC東京とガンバ戦のようなことが二度とないようにしたいと思います。そうすればもっともっといい結果が出せるはずです。うちのチームはもっと成長できるはずです。自信が持てます。

[水内]
 小野選手が抜けてエメルソン選手が入った訳で、どう戦っていくのかが楽しみです。

[チッタ]
 小野がいないのは非常に残念です。うちのキャプテンだし代表選手です。監督としてはつねにそういう素晴らしい選手とやっていたいのです。ブラジル代表の監督は、そういう素晴らしい選手がいないと文句を言っているようですが、ブラジルはワールドカップ予選で非常に厳しい状況にあります。毎回選手を呼ぶときに3人から4人を代えています。そういう状況に陥るのは考えもしなかったです。ブラジルでよく言うのですが、ブラジルの選手が集まれば代表チームが4〜5チームできるのではないかと。しかし今は1チーム20人を作るのが非常に難しい状況です。ですから監督としては、ああいう大物の選手とは一緒にやっていきたい。小野はそういう選手でした。世界のサッカー界で成功する選手だと思います。やはり生まれつきの能力ですね。これからいい情報がどんどん入ってくると思います。

[水内]
 小野は行ってしまった訳で、2ndステージはエメルソンを取ったので前3人はブラジル人でいくんでしょうか。あと8人は守ればいいから、と。

[チッタ]
 エメルソンは非常に素晴らしい選手と聞いています。ポジションは小野と違いますが。エメルソンはゴールを決める選手です。小野というのはチームの中心になって、攻撃のときにチームを作り上げる選手です。明日の新聞にトゥットとエメルソンの2トップということが出れば、日本のDFは飛び起きるでしょう。しかし、これからはDFと中盤を直していかないといけないですね。エメルソンは攻撃のポジションが一番いいですし、3人の素晴らしいブラジル人が攻撃にあたるのですが、チームとしてはバランスを良くしなければなりません。それを考えていかないといけないです。

[水内]
 具体的にはどう考えるんですか。

[チッタ]
 なるべくチームは変えないようにしたいと思います。今回は小野とドニゼッチがいなくなって、エメルソンと川島が入った訳ですが、そこをバランス良くやっていきたいと思います。

[水内]
 小野とドニゼッチがいなくなって、エメルソンと川島が来て…中盤がなくなっちゃいましたね。

[チッタ]
 そうですね。それはその通りです。そこを考えながらバランス良くやっていかなければなりません。エメルソンはうちのチームにとって重要な選手になると思います。しかし、やはり小野の発想力は穴が開いてしまうと思います。ドニゼッチもやはり出場した試合ではいい仕事をしてくれました。

[河野]
 開幕前に、GKとDFを補強してほしいとおっしゃっていましたが、今回のエメルソンというのは監督のリクエストなのでしょうか。センターバックの選手に外国人をという考えはなかったのでしょうか。

[チッタ]
 まずGKですが、鹿児島で合宿をやっているときにすごく気になっていました。練習中に西部が肩を怪我したのです。去年浦和の試合をいくつか見て、そのときには安藤が出場したのは1度しか見ていませんでした。そして山岸については何もしりませんでした。開幕のときにGKが2人ということは大変気になっていました。サテライトのGKがいなかったので、そのときは急速にGKが必要だと思いました。西部がケガして、GKが2人しかおらず、トップチームとサテライトにGKをうまく回さないといけなかったのです。そういう状況で、非常に大事なシーズンが始まるのは危なかったのです。そういうことで心配をしていて、もう1人GKが必要と言いました。しかし、いま胸を張っていえることは、うちのチームには素晴らしいGK3人がいます、と。西部は将来性のある素晴らしいGKです。成長を見ていると代表になれるGKだと思います。安藤は、みんなが見た通り、私もびっくりしました。J2のときに1試合しか出場するチャンスがなかったのですが、非常に重要なときに西部の代わりに入って非常に良かったです。センターバックは一番心配していることで、それは隠しません。サッカーでは誰にもうそをついてはいけません。フロントは努力していると思います。私は監督として現場で毎日DFを中心に練習しています。2ndステージ、守備がうまくいけばいい結果が出ると確信しています。そのポジションがチームとして一番心配しているところです。

[河野]
 DFの方が心配だとおっしゃっていて、どうして外国人のFWを取ったのか、もう一度お聞きしたいのですが。

[チッタ]
 まず、選手獲得というのは、そんなに簡単なことではありません。簡単に選手を持って来ようというのはできないことです。やはり私が就任する前にもフロントから、選手を獲得することは難しいということを聞きました。エメルソンについては一つの選択肢だったのですが、フロンターレでやってきて、チームをJ1に復帰させようとしてきたのですが、今は9位にいます。浦和は賢明にエメルソンを獲得しました。それは一つの選択としていいチャンスだと思いました。非常に重要な選手になると思うからです。DFの部分は私がやらないといけません。チームがバランス良くうまくいくようにやっていきます。集中力を保って、守備に集中して1stステージの終わりと同じようにやっていきたいと思います。

[水内]
 1stステージを戦ってみて、ライバルと思えるのはどこでしょう。

[チッタ]
 鹿島アントラーズです。鹿島と対戦したときにジーコと会ったんですが、そのとき、忘れられない一言を言ったんです。「浦和と鹿島というのは非常にライバル関係にあるチームだ」と。鹿島で言ってることは「浦和レッズだけには負けたくない」と。それを私はいま逆に考えています。ほかのチームより鹿島だけには負けたくない、と。

[水内]
 それはジーコから聞いたんですよね。

[チッタ]
 歴史についてはわからなかったんですが、ジーコから聞きました。そのときはジーコはブラジルに2ヵ月いて、鹿島対浦和の試合を見るために2日前に日本に来ました。水曜日の(練習)試合を見るために来たと聞いています。でも今回(ナビスコカップ)の結果は違います。

[水内]
 何か2人の関係がわかるような、わからないような。

[チッタ]
 関係は非常にいいですよ。いい友達です。でもグラウンドの中では全然違います。

[河野]
 マリノスも監督がブラジル人のラザロニに替わりましたが。

[チッタ]
 彼は私の監督だったんです。イタリアワールドカップにも連れていってもらいました。ですから友情はあります。マリノスでいい結果を残してほしいと思います。しかしレッズとやるときには我々が勝ち点3を取ります。

[河野]
 埼玉スタジアムのオープニング試合ですね。

[チッタ]
 やっぱり、その試合は絶対に負けられないですね。

[水内]
 勝ち点を取っていけば5位以内には入りますね。

[チッタ]
 まあ、いけると思います。1stステージの最後の方でチームは見せてくれました。コンフェデレーションズカップで時間があいた後、戦う上でチームは少し変わってきました。チームとして気楽に戦えるというふうに感じました。アドリアーノはそういう意味でいい結果を出してきていると思います。日本のサッカーに慣れてきたと思うし、トゥットはゴールを狙う仕事が続いています。DFのバランスも良くなりました。チームとして非常に良い時期です。ガンバに2回勝つことができまして、札幌、ジェフ、サンフレッチェに勝ちました。清水には負けましたが、どっちが勝ってもおかしくなかったゲームでした。レイソル戦はあまり良く戦うことができませんでしたが。しかし私にとってもチームにとっても一番良い時期だったと思います。



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