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「勝利のために、自分たちがすべきことに集中する」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 9/25)
25日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、27日(土)に味の素スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第32節 東京ヴェルディ戦に向けて意気込みを語った。
(チームの状況として、内容的には良くなってきているがなかなか結果が出ず、首位との勝ち点差は13で残り7試合と非常に厳しい状況に追い込まれていると思うが、現状をどう考えているか?)
「リーグの順位は我々にとって楽なものではないですし、全員が残念に思っているところです。この前の試合(清水エスパルス戦)はかなり良いゲームをプレーしましたが、ゴールが取れず、ミスもいくつかあったという、良かっただけに怒りすら覚えるようなものでした。サッカーではこのような時期もあったりします。今は我々にとって理想的とは言えないものです。ただ、それでもポジティブなものは残すべきですし、次の試合で変えていけるところは変えながらやっていきたいと思います」
(次の東京V戦で1勝すればチームは再びいい方向に進んでいけるような気がするが、東京Vの印象と勝敗を分けるキーになりそうなポイントは?)
「我々は試合に勝たないといけないですし、チャンスをしっかりと生かしてゴールを挙げないといけないと思います。土曜日にすぐその機会が訪れます。前節に続きアウェイの試合ですが、東京ヴェルディ戦は相手が決意を持って戦う試合であろうと予想しています。東京ヴェルディは順位は下の方にいるかもしれませんが、被ゴール期待値はリーグで2位のチームです。つまり、相手に多くのチャンスを作らせないチームです。それにも関わらず、前節は(ヴィッセル)神戸に4失点したところです。相手は決意を持ってそのような守備をしてくると思いますが、私たちはこの前の清水戦での立ち上がりがあまりよくなかったので、その後に見せたゲームコントロールをスタートから見せることができればと思いますし、自分たちがやることに集中したいと思っています」
(清水戦を欠場した小森飛絢選手の状態はどうか?)
「日々良くなってきていますが、週単位で待つことになると思います」
(結果が出ていないのでマチェイ監督も選手たちも満足できないと思うが、この2試合ではチームがたくさんのチャンスを作り、相手より内容で上回っている。チームのベースとしては変わってないと思うが、何が変わったからこういう状態を生み出せていると考えているのか?)
「いくつかの要素があると思います。ゾーン3のプレーが今まではあまり得意ではなかったと言えると思います。しかし、最近は裏に抜ける動きも増えてきていますし、焦れずにプレーすることができていると思います。また、最近は攻から守への切り替えの練習をかなり行っていますが、そこでしっかりとマリウス(ホイブラーテン)、ダニーロ(ボザ)がラインを押し上げながら、チームをコンパクトに保つことができていますので、より高い位置、相手陣内でボールを奪う回数が増えてきていると思います。
個別で見ますと、(渡邊)凌磨の復帰は大きな出来事でしたし、イサーク(キーセ テリン)は特に前節、自分の役割をしっかりとやってくれたと思いますし、今後一緒にプレーすることによって連係も深まっていってくれればと思っています」
(その中で得点が取れないっていうことに特効薬みたいなものがないのは重々理解しているが、点を取るためにチームにどういう要素を植え付けたのか?)
「これはトレーニングによるところもあると思います。あとは姿勢の問題もあると思います。選手たちはベストを尽くしながらも、点を取れなかった、失敗してしまったという気持ちになることによって、それが余計なプレッシャーになっているところもあると思います。ゾーン3の練習では、選手たちには落ち着いてプレーすること、冷静にプレーすることを求めています。もう一つ必要なことは、考えすぎないことだと思います」
(この2試合のような主導権を取って、相手をできるだけ押し込み、後ろもしっかり安定させるというようなサッカーは、マチェイ監督がシーズン始めから目指してきた形にだんだん近づいてきているのか?)
「そう言えると思います。母国(ポーランド)のレフ ポズナンで指揮を執っていたときは、高い位置でボールを奪って攻撃を仕掛ける、相手より多くのチャンスを作るという形でプレーしていましたが、そこに近づいていると感じていますので、現在の状況を私はポジティブに捉えています」
(世界中のチームが決定力に苦しんでいると思うが、ストライカーは生まれつきストライカーでそんなに簡単に育てられるものではないという人もいれば、技術的に改善できるという考え方をする人もいる。マチェイ監督はストライカーという存在をどういうものだと思っているのか?)
「純粋なストライカーのことを考えると、ハードワークは不可欠ですが、才能がなければトップストライカーにはなれないと思います。例えば、イサークが来る前に彼の映像をチェックした際、その本能的な部分や才能を感じることができました。彼が加入してから最初の3試合は20分ずつぐらいプレーしました。その後、この前初めてJリーグの試合にフルで出ましたが、長い時間であっても短い時間であっても常に自分のためのいい状況を作っている姿が見られていると思います。イサークはそのような本能的な部分を持っていますし、それを生かして理想とするストライカー像を見せてくれると思います。
また、ヴェルディ戦に関して言えば、前回ヴェルディと対戦したときに(松尾)佑介が決めたゴールを思い出せば、前節での佑介の何度かのチャンスより難しいところで決めていました。こういうふうにチャンスを作りながらも決まらないっていうところで、シーズンのこの時期にそういう状況になっているというのはもちろん苦しいことですが、私は全体的に見ると状況が良くなっていると思っていますので、選手に要求することは必要ですが、要求しすぎて彼らがパニックに陥るということは避けたいと思っています」
(イサーク選手がいつもゴール前でシュートを打てればいいが、そうではないこともたくさんある。特別な才能を持ったストライカーではない選手たちがゴールを綺麗に決めていく、得点力をつけていくために大事なこと、プロになってからのトレーニングで大事なことはどんなことか?)
「動きのトレーニングです。そのタイミング、またペナルティーエリア内での適切なポジショニングも必要だと思います。ペナルティーエリア内で受けたときのシュートは、DFなしでトレーニングするのもいいことだと思うが、DFを入れてプレッシャーが掛かるなかで打つトレーニングも必要だと思います。先ほど本能的な部分の話をしましたが、それはゲームの読みにもつながります。ペナルティーエリア内でどういう状況になるのかを読みながらプレーするということが必要になりますけれど、そこは最もトレーニングしにくい部分の一つです。ですが、もちろんトレーニングの中で改善することは可能です」
(早川隼平選手についてお聞きしたい。一昨年はYBCルヴァンカップのU-21選手の先発出場義務ルールもあって彼をゲームに使っていた記憶があるが、今年は8月のモンテディオ山形戦が初めての出場だった。人数の問題もあってボランチでのトレーニングを春からしていたと思うが、そういうところも含め、例えば能力や長所、あるいは将来像、こういうポジションが向いているなど、どのように感じているのか?)
「ルヴァンカップの予選がなかったということで日程が助かった部分もありますが、通常ベンチにいる選手たちが出場する機会が減ったという状況でもありました。2年前は隼平をウイングとして起用しましたが、当時のチームはウイングの人数が少ないというものでした。そういうチーム状況もあってそういうポジションで起用しましたが、今季はトレーニングキャンプのときからボランチとしてトレーニングを行ってきています。その中でサミュエル(グスタフソン)と組ませることも多かったですが、配球などを学べるようにしました。出場機会はそこまで多くないですが、彼は直近で大きく成長していると思います。彼に適するポジションはクリエイティブなボランチ、もしくはトップ下、もしくはウイングだと思いますが、それは相手によっても変わってくると思います」
(西川周作選手は9月になってYBCルヴァンカップ、とても大事なリーグの試合で信じがたいミスがあったが、清水戦も引き続き出場した。これまでの経験もあるし、西川選手のスキルを考えれば別に問題はないよという起用かもしれないが、いわゆるファン心理から考えるとストレスが溜まった起用だったと思う。その点の考えはどうか?)
「ファン・サポーターの方々の心理はよく理解できますが、私は周作のことを信用していますし、今でもレッズのナンバーワンGKだと思っています。鹿島(アントラーズ)戦では確かに彼はミスを犯しました。しかし、後半にセーブもありましたし、失点の後に得点する十分な時間もあったと思います。ですので、彼のミスのせいで負けた試合ではなかったと私は思っています。また、そこで彼を変えれば、彼のせいで負けたというメッセージにもなってしまいますし、私は信頼して起用しようと思いました。今後の残り7試合の中でニエ(牲川歩見)にもチャンスを与えたいと思っていますが、それはシュウを信頼してないからではなく、シュウを信頼しながらもニエを起用するということになると思います。
鹿島戦の後、監督室で周作とは話をしました。もちろん改善すべきところの話もしましたし、彼に人間として、選手として、GKとして、そして、ロッカールームの中の仲間として、何を期待しているかということを話しました」
(残り10試合の時点では、そこから3連勝すれば勝ち点が56になって優勝争いに大きく前進するイメージができたが、残念ながら3試合で勝ち点1しか積み上げられず、首位との差が大きく開いてしまった。こうなると、残りの7試合は希望を抱きながら多くの選手を起用してもらいたいと考えるファン・サポーターも多いと思うが、その辺についてはどのように考えているか?)
「もちろん我々は浦和レッズですから、どの試合も勝ちにいかないといけないと思いますが、この残りの期間の中でより多くの選手にチャンスを与えるべきだと私も思っています。例えば(根本)健太もそうですし、可能であれば安部裕葵なども出場する機会があればと私も願っています」
(その中で、すでに多くの試合で出場はしているが、中島翔哉選手の出場の時間ももっと長くした方がいいのではないかと思う。彼が入ることによって、ゾーン3での攻撃が活性化しているのは事実だと思う。決定的な場面も作り、自らゴールを挙げている。こういった場面を見せられると、ファン・サポーターは「なぜ使わないんだ」「もっと出場すればいいのではないか」と思う。彼の出場時間はなぜ短いのか?加えて言えば、渡邊選手が復帰したことはシーズン全体を見ればプラスかもしれないが、彼が出場しているこの3試合はゴールがないのが事実。これについての監督あるいはスタッフの中のここまでの分析はどうなっているのか?)
「翔哉と凌磨について興味深い質問ですね。翔哉は最もクリエイティブな選手であり、ゾーン3で危険な存在になれます。ここ最近、彼のコンディション自体も上がってきていますので、(アルビレックス)新潟戦で先発メンバーに入って以来、彼の出場時間も伸びてきていると思います。前節に関しては、戦術的な理由から翔哉を後半に残しました。結果を見ればもっと早く翔哉を起用してもよかったのではないかと思えるかもしれないですが、後半の立ち上がりは非常に良かったと思います。ペナルティーエリアに侵入する場面の全てがチャンスになっているというような流れでしたので、その形を変えずにできるだけ長くやらせようという考えのもと、早く投入しませんでした。
ここ3試合、凌磨がプレーしていて点が取れてないというのは事実です。ただ、この3試合で今まで最も多くのチャンスを作り、シュートも50本以上打っています。凌磨が入ることによって攻撃が良くなりましたし、メンタルの面でも彼は大きな存在となっています」
(鹿島は1本のシュートで1点取ったが)
「おっしゃる通りだと思います。我々にとって非常に残酷な結果となりました。優勝争いをしたいならば、あのときの鹿島のように内容が良くなくてもしっかりとその試合をものにするということが必要だと思います」
(マチェイ監督はロベルト バッジョが好きだという話を聞いているので、プレースタイルは少し違うが、レッズの背番号10をファン・サポーターはもっと見たいと思っている)
「翔哉は効果的なプレーができる選手であり、私は好きなタイプです。しかし、今年のJリーグは変わってきていると思います。強度も高くなりましたし、フィジカル的な側面が強くなってきていると思います。その中で翔哉もうまく対応してきていると思います。ボールを失ったときの切り替えなどもできるようになっていますし、例えばマテウス ブエノを止めてファウルになったプレーも彼のいいリアクションからでした」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(チームの状況として、内容的には良くなってきているがなかなか結果が出ず、首位との勝ち点差は13で残り7試合と非常に厳しい状況に追い込まれていると思うが、現状をどう考えているか?)
「リーグの順位は我々にとって楽なものではないですし、全員が残念に思っているところです。この前の試合(清水エスパルス戦)はかなり良いゲームをプレーしましたが、ゴールが取れず、ミスもいくつかあったという、良かっただけに怒りすら覚えるようなものでした。サッカーではこのような時期もあったりします。今は我々にとって理想的とは言えないものです。ただ、それでもポジティブなものは残すべきですし、次の試合で変えていけるところは変えながらやっていきたいと思います」
(次の東京V戦で1勝すればチームは再びいい方向に進んでいけるような気がするが、東京Vの印象と勝敗を分けるキーになりそうなポイントは?)
「我々は試合に勝たないといけないですし、チャンスをしっかりと生かしてゴールを挙げないといけないと思います。土曜日にすぐその機会が訪れます。前節に続きアウェイの試合ですが、東京ヴェルディ戦は相手が決意を持って戦う試合であろうと予想しています。東京ヴェルディは順位は下の方にいるかもしれませんが、被ゴール期待値はリーグで2位のチームです。つまり、相手に多くのチャンスを作らせないチームです。それにも関わらず、前節は(ヴィッセル)神戸に4失点したところです。相手は決意を持ってそのような守備をしてくると思いますが、私たちはこの前の清水戦での立ち上がりがあまりよくなかったので、その後に見せたゲームコントロールをスタートから見せることができればと思いますし、自分たちがやることに集中したいと思っています」
(清水戦を欠場した小森飛絢選手の状態はどうか?)
「日々良くなってきていますが、週単位で待つことになると思います」
(結果が出ていないのでマチェイ監督も選手たちも満足できないと思うが、この2試合ではチームがたくさんのチャンスを作り、相手より内容で上回っている。チームのベースとしては変わってないと思うが、何が変わったからこういう状態を生み出せていると考えているのか?)
「いくつかの要素があると思います。ゾーン3のプレーが今まではあまり得意ではなかったと言えると思います。しかし、最近は裏に抜ける動きも増えてきていますし、焦れずにプレーすることができていると思います。また、最近は攻から守への切り替えの練習をかなり行っていますが、そこでしっかりとマリウス(ホイブラーテン)、ダニーロ(ボザ)がラインを押し上げながら、チームをコンパクトに保つことができていますので、より高い位置、相手陣内でボールを奪う回数が増えてきていると思います。
個別で見ますと、(渡邊)凌磨の復帰は大きな出来事でしたし、イサーク(キーセ テリン)は特に前節、自分の役割をしっかりとやってくれたと思いますし、今後一緒にプレーすることによって連係も深まっていってくれればと思っています」
(その中で得点が取れないっていうことに特効薬みたいなものがないのは重々理解しているが、点を取るためにチームにどういう要素を植え付けたのか?)
「これはトレーニングによるところもあると思います。あとは姿勢の問題もあると思います。選手たちはベストを尽くしながらも、点を取れなかった、失敗してしまったという気持ちになることによって、それが余計なプレッシャーになっているところもあると思います。ゾーン3の練習では、選手たちには落ち着いてプレーすること、冷静にプレーすることを求めています。もう一つ必要なことは、考えすぎないことだと思います」
(この2試合のような主導権を取って、相手をできるだけ押し込み、後ろもしっかり安定させるというようなサッカーは、マチェイ監督がシーズン始めから目指してきた形にだんだん近づいてきているのか?)
「そう言えると思います。母国(ポーランド)のレフ ポズナンで指揮を執っていたときは、高い位置でボールを奪って攻撃を仕掛ける、相手より多くのチャンスを作るという形でプレーしていましたが、そこに近づいていると感じていますので、現在の状況を私はポジティブに捉えています」
(世界中のチームが決定力に苦しんでいると思うが、ストライカーは生まれつきストライカーでそんなに簡単に育てられるものではないという人もいれば、技術的に改善できるという考え方をする人もいる。マチェイ監督はストライカーという存在をどういうものだと思っているのか?)
「純粋なストライカーのことを考えると、ハードワークは不可欠ですが、才能がなければトップストライカーにはなれないと思います。例えば、イサークが来る前に彼の映像をチェックした際、その本能的な部分や才能を感じることができました。彼が加入してから最初の3試合は20分ずつぐらいプレーしました。その後、この前初めてJリーグの試合にフルで出ましたが、長い時間であっても短い時間であっても常に自分のためのいい状況を作っている姿が見られていると思います。イサークはそのような本能的な部分を持っていますし、それを生かして理想とするストライカー像を見せてくれると思います。
また、ヴェルディ戦に関して言えば、前回ヴェルディと対戦したときに(松尾)佑介が決めたゴールを思い出せば、前節での佑介の何度かのチャンスより難しいところで決めていました。こういうふうにチャンスを作りながらも決まらないっていうところで、シーズンのこの時期にそういう状況になっているというのはもちろん苦しいことですが、私は全体的に見ると状況が良くなっていると思っていますので、選手に要求することは必要ですが、要求しすぎて彼らがパニックに陥るということは避けたいと思っています」
(イサーク選手がいつもゴール前でシュートを打てればいいが、そうではないこともたくさんある。特別な才能を持ったストライカーではない選手たちがゴールを綺麗に決めていく、得点力をつけていくために大事なこと、プロになってからのトレーニングで大事なことはどんなことか?)
「動きのトレーニングです。そのタイミング、またペナルティーエリア内での適切なポジショニングも必要だと思います。ペナルティーエリア内で受けたときのシュートは、DFなしでトレーニングするのもいいことだと思うが、DFを入れてプレッシャーが掛かるなかで打つトレーニングも必要だと思います。先ほど本能的な部分の話をしましたが、それはゲームの読みにもつながります。ペナルティーエリア内でどういう状況になるのかを読みながらプレーするということが必要になりますけれど、そこは最もトレーニングしにくい部分の一つです。ですが、もちろんトレーニングの中で改善することは可能です」
(早川隼平選手についてお聞きしたい。一昨年はYBCルヴァンカップのU-21選手の先発出場義務ルールもあって彼をゲームに使っていた記憶があるが、今年は8月のモンテディオ山形戦が初めての出場だった。人数の問題もあってボランチでのトレーニングを春からしていたと思うが、そういうところも含め、例えば能力や長所、あるいは将来像、こういうポジションが向いているなど、どのように感じているのか?)
「ルヴァンカップの予選がなかったということで日程が助かった部分もありますが、通常ベンチにいる選手たちが出場する機会が減ったという状況でもありました。2年前は隼平をウイングとして起用しましたが、当時のチームはウイングの人数が少ないというものでした。そういうチーム状況もあってそういうポジションで起用しましたが、今季はトレーニングキャンプのときからボランチとしてトレーニングを行ってきています。その中でサミュエル(グスタフソン)と組ませることも多かったですが、配球などを学べるようにしました。出場機会はそこまで多くないですが、彼は直近で大きく成長していると思います。彼に適するポジションはクリエイティブなボランチ、もしくはトップ下、もしくはウイングだと思いますが、それは相手によっても変わってくると思います」
(西川周作選手は9月になってYBCルヴァンカップ、とても大事なリーグの試合で信じがたいミスがあったが、清水戦も引き続き出場した。これまでの経験もあるし、西川選手のスキルを考えれば別に問題はないよという起用かもしれないが、いわゆるファン心理から考えるとストレスが溜まった起用だったと思う。その点の考えはどうか?)
「ファン・サポーターの方々の心理はよく理解できますが、私は周作のことを信用していますし、今でもレッズのナンバーワンGKだと思っています。鹿島(アントラーズ)戦では確かに彼はミスを犯しました。しかし、後半にセーブもありましたし、失点の後に得点する十分な時間もあったと思います。ですので、彼のミスのせいで負けた試合ではなかったと私は思っています。また、そこで彼を変えれば、彼のせいで負けたというメッセージにもなってしまいますし、私は信頼して起用しようと思いました。今後の残り7試合の中でニエ(牲川歩見)にもチャンスを与えたいと思っていますが、それはシュウを信頼してないからではなく、シュウを信頼しながらもニエを起用するということになると思います。
鹿島戦の後、監督室で周作とは話をしました。もちろん改善すべきところの話もしましたし、彼に人間として、選手として、GKとして、そして、ロッカールームの中の仲間として、何を期待しているかということを話しました」
(残り10試合の時点では、そこから3連勝すれば勝ち点が56になって優勝争いに大きく前進するイメージができたが、残念ながら3試合で勝ち点1しか積み上げられず、首位との差が大きく開いてしまった。こうなると、残りの7試合は希望を抱きながら多くの選手を起用してもらいたいと考えるファン・サポーターも多いと思うが、その辺についてはどのように考えているか?)
「もちろん我々は浦和レッズですから、どの試合も勝ちにいかないといけないと思いますが、この残りの期間の中でより多くの選手にチャンスを与えるべきだと私も思っています。例えば(根本)健太もそうですし、可能であれば安部裕葵なども出場する機会があればと私も願っています」
(その中で、すでに多くの試合で出場はしているが、中島翔哉選手の出場の時間ももっと長くした方がいいのではないかと思う。彼が入ることによって、ゾーン3での攻撃が活性化しているのは事実だと思う。決定的な場面も作り、自らゴールを挙げている。こういった場面を見せられると、ファン・サポーターは「なぜ使わないんだ」「もっと出場すればいいのではないか」と思う。彼の出場時間はなぜ短いのか?加えて言えば、渡邊選手が復帰したことはシーズン全体を見ればプラスかもしれないが、彼が出場しているこの3試合はゴールがないのが事実。これについての監督あるいはスタッフの中のここまでの分析はどうなっているのか?)
「翔哉と凌磨について興味深い質問ですね。翔哉は最もクリエイティブな選手であり、ゾーン3で危険な存在になれます。ここ最近、彼のコンディション自体も上がってきていますので、(アルビレックス)新潟戦で先発メンバーに入って以来、彼の出場時間も伸びてきていると思います。前節に関しては、戦術的な理由から翔哉を後半に残しました。結果を見ればもっと早く翔哉を起用してもよかったのではないかと思えるかもしれないですが、後半の立ち上がりは非常に良かったと思います。ペナルティーエリアに侵入する場面の全てがチャンスになっているというような流れでしたので、その形を変えずにできるだけ長くやらせようという考えのもと、早く投入しませんでした。
ここ3試合、凌磨がプレーしていて点が取れてないというのは事実です。ただ、この3試合で今まで最も多くのチャンスを作り、シュートも50本以上打っています。凌磨が入ることによって攻撃が良くなりましたし、メンタルの面でも彼は大きな存在となっています」
(鹿島は1本のシュートで1点取ったが)
「おっしゃる通りだと思います。我々にとって非常に残酷な結果となりました。優勝争いをしたいならば、あのときの鹿島のように内容が良くなくてもしっかりとその試合をものにするということが必要だと思います」
(マチェイ監督はロベルト バッジョが好きだという話を聞いているので、プレースタイルは少し違うが、レッズの背番号10をファン・サポーターはもっと見たいと思っている)
「翔哉は効果的なプレーができる選手であり、私は好きなタイプです。しかし、今年のJリーグは変わってきていると思います。強度も高くなりましたし、フィジカル的な側面が強くなってきていると思います。その中で翔哉もうまく対応してきていると思います。ボールを失ったときの切り替えなどもできるようになっていますし、例えばマテウス ブエノを止めてファウルになったプレーも彼のいいリアクションからでした」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
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