連敗となり率直な思いを教えてください
「昨シーズンも連敗をしていなかったですし……いろいろな思いもありますが、リーグ戦は続きます。ずっと引きずって考え込んでしまったり、落ち込みすぎてしまったりするのは良くないので、しっかりと反省をして、それを次に活かせるようにトレーニングするという気持ちでいます。前節の試合後、リカバリートレーニングでみんなと試合やプレーを振り返って、様々なことを話しました。それぞれに思うところがあったと感じましたし……だからこそ、次に向けてまたチーム一丸となって向かっていけたらと思います」

菅澤選手個人としては、気持ちの切り替えはどのようにされていますか?
「試合の日は落ち込みますし、やっぱり試合のことを考えてしまう部分もあるんです。でも、次の日からは極力、考えないようにしています。ただ、これがいいのか悪いのかは、わからないですけど……」

改めて連敗を振り返り、課題として感じることを聞かせてください
「守備の面では試合の立ち上がりです。敗戦した試合は、どちらも早い時間帯で失点してしまっています。守備の選手たちだけではなく、チームが押されているなというときには『大きく蹴ってもいいよ』など、前線からも声をかけていくことが必要だと改めて感じました。同時に攻撃の部分でも、2試合でチャンスはつくれています。そこから崩し切ることと決定力も大切で、決め切ること、決めるためには自分も含めて本当にチームの課題として見えてきました。加えて昨シーズンはサイドバックが得点を取るシーンや、今シーズンのここまでも中盤の選手が得点をしているので、そうしたところも、もっともっと意識していきたい。もちろん相手に研究されて、本当に厳しい試合が続いています。でも……レッズレディースはそれでも得点を取っていかないといけないチーム。守備をしながらしっかり点を取るところをチーム一丸となってやっていかないと、これからの試合でも勝つことは、ますます厳しくなっていくと痛感しています」

相手から研究されることは想定していた上でも、リーグ戦がスタートして、より実感する場面が増えていますか?
「そうですね。昨シーズン優勝をして、相手も警戒してきます。自分自身も昨シーズン以上にマークが厳しくなっていることをすごく感じるんですね。でもその中で、自分自身が変化をつけて戦えるように、ゴールを奪えるようにしていかないといけないですし、チームとしてもそれは同じことだと思います。自分たちの手が読まれていても、それを上回って戦い続けないといけない。気持ちの部分でも、決して相手に負けているわけではないですが、敗戦した試合では相手の気持ちがすごく入っていましたし、それがプレーにも現れていました。それでもレッズレディースが上回っていかないといけなかったので、言い訳にはできないですよね」

千葉L戦のように、相手がすごく強い気持ちを持って戦っている試合も増えています。ピッチで対峙する選手たちは、それをより感じるのではないですか?
「そうですね。でも個人的には気にしないようにしています。レッズレディースは昨シーズン優勝をしていますが、正直な気持ちとしては、昨シーズンの優勝は、やっぱり昨シーズンの話です。過去の功績は過去のこととして一度置いておくというのかな。今シーズンは今シーズンとして、気持ちを切り替えて捉えています。それに、相手がどうというよりも、自分たちのサッカーをシーズンを通して積み重ねた上で、最終的に女王になることが大切です。その上で、FWとして得点女王を取ってチームに貢献できたらという思いは常に持っています」

得点女王を目指すという点では、開幕戦からコンスタントに得点を重ねています
「正直にいうと、納得がいってない部分があります。ここまで1試合で1得点を取れるか取れないかのペースです。シーズンを通して目標として考えているのは最低でも1試合1得点。だからこそ1得点以上を決めたいですし、本来であればもう少し得点を重ねていることが理想です。ここまでの試合でも得点シーン以外にも、チャンスはありました。そのチャンスを決め切らないと。ワントップを務めるFWとしてはチームを波に乗せるためにも、1点を取れるかどうかはすごく大きいと思うんです」


では、決め切るためには何が大切ですか?
「一番は技術。でも最終的には気持ちだと思います。極端にいえば、足じゃなくても体のどこかに当たってもいい。それでも同じ1点ですし、ゴールです。そういう気迫あるプレーやゴール前ではギリギリのところを攻めて狙っていかないといけないので、最後は気持ちの強さも大事だと思います」

その思いの中でも、菅澤選手には厳しいマークが集中します。ゴールへの意欲や思いに変化はありますか?
「チームのために得点をするという部分では、変化はないです。チームの勝利のために自分が得点を取るという気持ちは変わってないですし、その気持ちを持って今シーズンも挑んでいます。ただ、リーグ戦が進んでいく中で、チャンスが少ないときもありますし、その限られたチャンスでしっかり決め切らないといけないことは、すごく強く感じているんです。なので、やっぱり気持ちをもっと強くしていかないと、というふうに考えが変わってきています」

得点を取るというエースストライカーとしての責務を担う中で、レッズレディースにおける自身の役割をどのように感じていますか?
「役割……その一つはきっとチームの舵を取るようなところがあるのかなと思います。レッズレディースは基本的に1トップです。前線で守備のスイッチを入れることでチーム全体にも守備のスイッチが入りますし、攻撃面でも自分が得点をすればチームも波に乗れる。なので、言葉が難しいですけど、舵を取るようなイメージもあります」

前線からの守備の部分でも敵陣深くまでボールを追うシーンもありますよね
「本来であれば攻撃にパワーを残したいですし、守備ばかりにとらわれないようにしないといけない面がありますが、自分ががんばることで、みんなもがんばれるところがあるのかなと感じているんです。だから守備に関してはポジションに関係なく、しっかりやりたいという気持ちでいます。また、チームとして今シーズンは守備の面でもメリハリをつけることにトライしていて、ピッチの中で状況に応じた修正や調整ができるようになってきているのも確かなことです。だからこそ、試合の立ち上がりに関しては、気を付けないといけない。それはこの2試合の中でも選手自身が一番わかっていたので反省すべき点ですし、次に絶対に活かしたいと思います」

反省と修正をして、無敗で無失点のINAC神戸レオネッサ戦を迎えます
「今シーズン加入したGK山下選手の存在が大きいですよね。でも、そこをこじ開ければ絶対に勝てる。レッズレディースとしては、まず守備をしっかりしながら、ゴールに向かうサッカーをしたいと思います。相手は山下選手を中心に守備を堅くしてくると思うので、やっぱり攻撃が鍵です。チャンスにしっかりと得点をして、無失点記録をうち破りたいと強く思っています」

堅守をこじ開けていくためにも、試合までの時間が大切ですね
「首位であるI神戸に対してレッズレディースがどういうサッカーをしていくのかは、しっかりとみんなで話し合いながら準備を続けています。トレーニングで積み重ねてきたことが試合に出てくるものですし、個人的にも試合をイメージしながらトレーニングにも取り組んできました。チーム全体で強い気持ちを持っていい状態で試合に臨みたいと思います」

勝利のために大事なことはどのようなことですか?
「やっぱり気持ち。『勝ちたい』ではなく『勝つ』という強い気持ちです。シンプルですけど、それに尽きると今は思います」

その強い気持ちを持って、2021年最後の浦和駒場スタジアムでの試合に挑みます。ファン・サポーターのみなさんへ、メッセージをお願いします
「いつも応援ありがとうございます。連敗をしていまいましたが、しっかりと反省と修正をしてレッズレディースらしいサッカーをしていきたいと思います。その中で、チームが目指しているのはWEリーグ初代女王です。このタイトルを取るためにも、みなさんの応援や後押しは自分たちの大きな力になります。みんなでがんばっていきますので、引き続き、一緒に戦ってください。よろしくお願いします」


みなさん、こんにちは。2021-22 Yogibo WEリーグも第8節を迎えました。三菱重工浦和レッズレディースは無敗、無失点の首位・INAC神戸レオネッサと対戦します。そして、この試合は2021年最後の浦和駒場スタジアム開催です。チームとしても大きな意味を持つ一戦となるからこそ、様々な要因を高いモチベーションと強い気持ちに変えて、試合に挑んでまいります。
改めて連敗となった第7節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦を振り返ると、試合の入り方、攻撃面など、修正点、反省点はあります。加えて、千葉L戦は、「勝ちたい」という気持ちが先行し、肩に力が入ってしまった面もあるでしょう。気を付けていた場面から先制を許し、相手にゴール前を塞がれてしまう展開になりました。劣勢になってから、どのようにゴールを奪うのか。特に後半、レッズレディースは17本のシュートを打っていました。でも1得点。数字を見れば決定力に目がいきますが、例えば、GKと一対一になるような決定機を外すようなシーンはありません。選手個々は高い決定力を持ち、個々に得点をする得意な形も持っています。そのため、決定力というよりも、その前の段階で、もっと力をつけていかなければならないのです。
今のレッズレディースがトライしているのは相手を崩し、決定的なチャンスをつくり出すこと。そのためのチャレンジと試行錯誤を続けています。複数人がボールに関わりながらゴールを目指していく。それが、レッズレディースが求めるスタイルの一つです。そして、その形がリーグ戦を通して見え出しているからこそ、チームとして受け身にならずに、もう一度チャレンジャー精神を思い出し、次戦に挑んでいきたいと考えています。
選手たちもまた、各々に悔しさや思いを痛いほどに感じています。敗戦後、最初のトレーニングでも長い時間、輪になって話し込んでいる場面もありました。それぞれが見えている修正点や反省を持って、首位・I神戸に立ち向かっていきます。
堅守を誇るI神戸をどのように崩して、ゴールを奪うか。レッズレディースがボールを握ることは予想の中にあり、みんなで攻めていく上でカウンター攻撃を受けるリスクもありますが、それは覚悟の上です。そこに臆せず、チーム一丸となって複数人が関わりながら、堅守を崩し切ること。それがポイントになると考えています。さらに、I神戸のGK山下選手は大きな壁となる存在ですが、素晴らしい選手から『なんとしても得点を奪う』という強い気持ちを持って、選手たちも果敢に挑むことでしょう。
もしかすると、試合の入りでリズムが悪くなってしまったり、失点をすれば「またか」と下を向きそうになるかもしれません。しかし、今のチームは、メンタル面でも強くたくましくなっていくチャンスです。その面でももう一つ階段を上がれるようにしていきたい。レッズレディースは、まだまだ未完成な選手も多いのです。でも同時に、修羅場をくぐってきた選手たちもいます。その背中を見ながら、ともに厳しいときや苦しい時間を乗り越えるからこそ得る、本当の意味でのタフさを選手たちが身につけていけるように、もう一度、謙虚に立ち向かい、トレーニングから取り組んでいきます。
そして、レッズレディースを応援してくださるファン・サポーターのみなさん。本当に心配をかけていると思います。「どうしたんだ」と思っている方もいるでしょう。どの場所でも、みなさんの温かく熱い応援には、とても勇気づけられています。その上で、このI神戸戦は、レッズレディースとしても真価の見せどころです。初代女王を目指すチームとして、諦めるのはまだ早い。2021年最後のホーム連戦を勝利できるように、ぜひ大きな力で、選手たちの背中を押していただければと思います。応援、よろしくお願いします。
2021-22 Yogibo WEリーグ第7節ハイライト




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