-まず、今シーズンのここまでを振り返ってみて、いかがでしょうか。

目の前の試合一つひとつに集中して、みんなでしっかり戦ってこられている、という感じです。個人的には前目のポジションだったりセンターバックだったりと、いろいろなポジションをやってきましたが、特にセンターバックは人生で初めてやるポジションなので、改めてサッカーの難しさを感じたり、発見があったりしました。後ろのポジションをやった経験が前線でプレーするときにも生かされると思いました。前のポジションをやっているからこそ、ディフェンスで攻撃の選手の狙いが分かるなど、守備で生かせる部分もあります。これだけ長くサッカーをやってきてもまだ発見があるのだなと思いますし、ポジティブに捉えられる部分が大きいですね。

-ちなみに、どのような経緯でセンターバックをやることになったのでしょうか。

高橋はなが代表で怪我をしてしまって、「もしかしたら」という話から、練習試合でやることになりました。最初にやったときは楠瀬監督に「後ろから声を出してチームを引き締めてほしい」と言われていました。ただ、そうはいっても初めてのポジションで不安なところもあったのですが、周りの選手とコミュニケーションを取って、確認しながらやっていった、という感じです。



-共に守備陣を形成しているのが、福田史織選手や石川璃音選手といった、まだ若い選手となっています。そこでお互いに影響を与え合う点についてはいかがでしょうか。

実際に一緒にプレーしていて、(石川)璃音も(福田)史織も身体能力が高いですし、U-20日本女子代表などでプレーしてきているので、若いといえども経験があります。そしてポテンシャルもすごく高いと感じています。たとえば史織に関してはハイボール処理やシュートストップ、璃音はヘディングや対人の強さ、スピードなど、一緒にやっていて驚かされる部分もあって、おもしろいし頼もしさもあります。一方で若さを感じるところもあるので、そこは自分が落ち着いて、経験を生かしてリードしながら一緒にやっていけたらと思っています。

-安藤選手は、後輩を育てるという面でも大事な役割を担っていると思います。

レッズレディースには、代表として戦っていくような選手がたくさんいます。それくらいはやってほしい、やらなければいけない、というところは厳しく言っていかないといけないですし、それも自分の役目だと認識しています。やれる能力のある選手たちがそろっていますから、そうしたところは言っていきたいと思っています。



-今シーズンは若手・中堅・ベテランがうまく融合して戦えていると思います。チームの成長をどんなところに感じていますか。

試合前後でも試合中でも、チームのみんなでうまく意見をすり合わせられていると思います。それぞれが意見を出し合いながらも合わせていけるところが、バランス良くやれていることにつながっています。たとえば上の選手が言うだけでなく、若手や中堅の選手も意見を言いながら、みんながうまくまとまっていけるように話し合えています。

-先日のサンフレッチェ広島レジーナ戦では、安藤選手がハーフタイムに活を入れられたと伺いました。チームの引き締め役という意味でも大きな存在になっていると思います。

この前のハーフタイムに何を言ったかは自分でも全然覚えていないのですが、ああいう試合を勝ちきれるかどうかは、優勝する強いチームになっていくために、レッズレディースとしてすごく重要な部分だと思います。前半に私自身を含めてチームが出しきれていないと思ったので、「絶対この試合に勝ちたい」という気持ちが言葉になった、という感じです。自分がそういうことを言ったときに、他の選手が「もっとこうしよう」と言ってきてくれるのは、すごくチームにとっていいことだと思いますし、いいチームだと感じます。

-今、レッズレディースはリーグ残り6試合で勝ち点6差の首位に立っています。安藤選手はレッズレディースやなでしこジャパン、ヨーロッパでも優勝を経験していますが、優勝するためにここからどういうことが必要で、どういうことを求めていきたいと考えていますか。

リーグはあと6試合もあります。優勝するのはそんなに簡単なことではありません。目の前の試合を一つひとつ勝っていくことも簡単ではないので、ありきたりかもしれませんが、とにかく目の前の試合に対して一つにまとまってチーム力を出していくことが、残りの試合を勝っていくためにすごく重要だと思います。先発する選手や途中から出る選手、メンバーに入れなかった選手や怪我の選手もいる中で、全員がチームのためにどれだけ強い気持ちを持ってやれるか、というところが大事になると思います。



-優勝に向けて、次の日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)戦とINAC神戸レオネッサ戦が大きな山になります。東京NBとは今シーズン2回対戦して、どちらも点を取るけど取られる、というゲームでしたが、相手の印象や次の試合で気をつけることについてはいかがでしょうか。

東京NBは、リーグの中でもすごく攻撃力のあるチームだと思っています。一人ひとりの技術も高く、個の力のある選手がいるので、我慢する時間も必要になってくると思います。90分を通して全部が全部自分たちのリズムでやれるわけではないですけど、そうではないときにいかに我慢しながらゴールを狙っていけるかがポイントになると思います。あと、相手にはドリブラーの選手が多いイメージがあります。ドリブルする選手と裏に抜ける選手がいたりするので、ディフェンスとしては常に集中、細かいところも警戒して、一瞬の隙を突かれないようにすることが大事だと思います。

-3連戦の3試合目となりますが、疲労やコンディション面はいかがでしょうか。

疲労はあると思いますけど、それはもう分かっていることで、試合が終わった後から疲労回復に向けて、みんなが意識高く取り組めています。それ以上に、いい雰囲気で2試合勝利できているので、ポジティブなところを強みにして、3戦目に臨みたいです。コンディションどうこうというのは言い訳にならないですし、どれだけ熱い気持ちを持って球際とかで戦えるかが勝負だと思います。



-次戦は優勝を争う相手との直接対決であり、ゴールデンウィーク最終日ということもあって、本当にたくさんのファン・サポーターの方々が浦和駒場スタジアムに足を運んでくださると思います。そうした方々に向けて、改めて試合への意気込み、勝利への決意を語っていただけますか。

浦和駒場スタジアムで大事な試合を戦えるのはすごく心強いです。レッズレディースには最高のファン・サポーターのみなさんがいますので、みなさんと一緒に、一丸となって大事なゴールデンウィーク最後の試合をしっかりと勝ちきりたいと思います。


2022-23 Yogibo WEリーグ第16節ハイライト




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