-今シーズン途中でレッズレディースに加入されました。実際にチームでプレーしてみて、いかがですか。

自分は中学から6年間、日テレ・東京ヴェルディメニーナに所属していましたので、「レッズのオーラ」みたいなものをすごく感じていて、実際にそこに入っていくのが楽しみだったのもありますが「そのオーラはどんな感じなんだろう」という不安もありました。でも、実際に入ってみたら選手のみなさんが優しく声をかけてくださって、オンでもオフでもコミュニケーションをとってくれて、そのおかげで早くチームに馴染むことができました。

-後藤選手がレッズレディースへの加入を選んだ理由はなんだったのでしょうか。

私が大学3年生のときにJFAの強化指定の話をいただいて、そのときにはベレーザや他のチームからも声をかけていただいていました。でも、自分自身がそのときに怪我をしてしまっていて考える時間があった中で、私は6年間メニーナでお世話になってすごく成長させていただいたのですが、早稲田大学で4年間プレーしたことで新しい環境の中で学べたこと、自分が成長できたことがすごくあるなと思い、また新しいチームで新しいことを学びたいと考えていました。そんなときにレッズレディースから声をかけていただいて、すごく良いクラブ、良いチームだということは知っていたので、そこにチャレンジしたいと思って選びました。



-後藤選手はセンターバックとして、どのようなプレーを心掛けていますか。

私はそんなに背の高いセンターバックではないので、相手の大きい選手と1対1でまともに競り合うと分はないと思いますけど、そこで予測などを生かしてボールを奪取し、相手の攻撃の芽を摘むところが自分のプレーの特長かなと思っています。今は(石川)璃音と声を掛け合いながら、1枚が強く行って、そのカバーにもう1人が入ってボールを奪う、というところは意識してやっています。

-試合では、鋭い出足でボールを奪うシーンがたくさん見られています。

入る前につぶしたりインターセプトできたりするのが一番ですけど、いい形で収めさせないというところはすごく意識してやっているところです。

-ボールを奪った後の展開にも積極的にチャレンジされていると思います。

広く大きい展開も使った中で、というところが自分の強みになったのは、大学の4年間があったからだと思っています。ミスをしないほうがいいのはもちろんですけど、前向きなチャレンジがいいプレーにつながると思うので、これからもチャレンジしていきたいと思っています。



-WEリーグで出場機会を得るようになって、どのようなことを肌で感じていますか。

今一番感じているのは、ラインの上げ下げの細かさがすごく大事なんだ、ということです。相手がバックパスをしたときにどれだけラインをコンパクトに上げられるか、そして相手が蹴るタイミングで下げられるか、そこからそのボールを回収できるかというところで、チームに流れを持ってこられるかが変わると思います。大きなプレーではないかもしれないし、実際にボールは来ないかもしれないですけど、その一つひとつがすごく大事なんだなというのは、プレーしながら感じています。

-ご自身の中で、センターバックの理想像などはありますか。

この人を目指している、という選手はいないですけど、今のレッズレディースだったら(高橋)はなさんや璃音などなでしこジャパンで活躍している選手がいて、そういう選手は対人の強さがすごくあると思っています。でも自分はそこだけではなく、その選手たちが競った後のこぼれ球や予測を生かしたボール奪取が強みだと思うので、ビルドアップも含めて新たな形として出していければいいなと思っています。



-次節の対戦相手であるサンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)さんの印象はいかがでしょうか。

ボールをつなぎながら、かつサイドには中嶋淑乃選手というスピードがあって突破力がある選手がいますし、上野真実選手など得点力のある選手もいます。ここまでに上位のチームを倒していますし、WEリーグカップも優勝していて力のあるチームだと思うので、どのチームが相手でも油断はできませんけど、さらに気を引き締めなくてはいけないゲームだと思います。

-S広島Rさんとの試合では、セットプレーもカギを握ると思います。

まずは、簡単にセットプレーにしないというところ。そしてセットプレーになってしまったときには、自分がマークする相手には絶対に触らせないことを意識しながらやっていきたいです。あとは、セットプレーの守備ではゴール前に近いところなので慌てがち、ボールウォッチャーになりがちだと思いますけど、そういうときこそは冷静に、一番危ないところがどこなのかについて、声を掛け合いながら冷静にやっていければ守れると思います。

-S広島R戦で先発すれば、浦和駒場スタジアムでは初先発になります。

レッズレディースのファン・サポーターのみなさんはアウェイにもたくさん駆けつけてくださっていますけど、ホームの浦和駒場スタジアムで先発してピッチに立つことができたら、また違った感覚があると思います。あの雰囲気、ファン・サポーターのみなさんの後押しはすごく力になるので、その舞台で自分らしく戦うプレーを、より多くの方に見てもらえたらうれしいです。

-実際に声援を受けて、どんなことを感じましたか。

NACK5スタジアム大宮にも、レッズレディースのファン・サポーターの方々がたくさん来てくださり、観客席との距離が近かった分、本当に声援の大きさを感じました。いいカバーやクリアをして、自分の名前をコールしてもらったときはすごくうれしかったです。「もう一回、また頑張ろう」という力をもらえます。本当にありがたいですし、あれだけ熱く応援してくださっているからこそ、1試合でも多く勝利を分かち合いたいです。そしてこのまま優勝、連覇を成し遂げたいと、強く思います。



-今はクラブとしても『FINAL5 勝利を積み重ねてその先へ』として、ここからの5試合を盛り上げていこうとしています。後藤選手からも、ファン・サポーターのみなさんへのメッセージをいただけますか。

これまでも負けられない試合だったとは思いますけど、さらにここからの5試合というのは、上位チームとの対戦も残っていますし、本当に大事になります。選手だけじゃなく、ファン・サポーターのみなさんも含めた全員で戦っていくことが大切なのかなと思っています。やっぱりみなさんの応援がすごく力になりますし、ゴールデンウィークということで、これまでレッズレディースの試合を見に来たことがなかった方も、もしかしたらスタジアムに足を運んでくださるかもしれません。そこで「レッズレディースのサッカー、面白い」「女子サッカーって面白い」と思ってもらえるように、自分自身もすべての試合で全力を出すところは意識していきたいです。そして、自分がずっと大事にしていることとして「感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけない」と思っています。いろいろな怪我をしたりコロナもあったりして、サッカーができるのが当たり前ではないということを本当に痛感させられているので、そこに感謝の気持ちを持ちつつ、応援してくださるみなさんにも感謝の気持ちを持って、そういうものを表現できるプレーを見せることで、「また見たいな」と思って新たにファンになってくださる方が1人でも増えたらすごくうれしいです。









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