WEリーグカップの初戦はベンチスタートで、出場がありませんでした。今のコンディションはいかがでしょうか
「自分自身としてはしっかりと調整しながら、次の試合に向けて準備をしているところです」

昨シーズンの結果を振り返ってみて、いかがですか
「リーグ優勝したかった、というのが正直なところです。INAC神戸レオネッサと国立競技場で戦った試合など、自分たちの良さを生かしながら厳しい試合で勝てたことはプラスに捉えていきたいです。でも、3連敗をしたとか勝てる試合を引き分けてしまったとか、もったいない試合もありました。一つひとつの試合に対して、戦う気持ちもそうですし、どんなときでも自分たちらしいサッカーを貫き通して勝ちにこだわるところはもっとやっていく必要があったと感じています。一方で、皇后杯で優勝できたのはチームとしてすごく大きなことでしたので、それをまた今シーズンに生かしていきたいと思います」

個人としては、昨シーズンはリーグ全試合に出場して19試合でフル出場、3得点という結果でした
「シーズンを通して全試合に出場することができたのは自分の成長にもつながりましたし、その中でできたこと、できなかったことはたくさん見つかりました。これからの自分が取り組むべきところが増えて、楽しみで仕方がない、という感じです。ゴールについては、私は毎試合得点を狙っているので、3得点は少ないと感じました(笑)」


今シーズンは、チームとしての戦い方が少し変わったように見受けられました
「前節の大宮アルディージャVENTUS戦では、昨シーズンとシステムが少し変わりました。また、U-20の代表組がいないことや怪我人が多いこともあり、いつもとは少し違った組み合わせでやったところもありました。そこについてはしっかりとチャレンジして、その中で出た課題を今後に生かしていこうとしています。チームとしての新しい戦術に対する落とし込みはまだまだこれからだと思いますけど、その中でもやることは変わらないと思います。自分たちが今まで築き上げてきた、つなぐサッカーや前からのアグレッシブな守備、切り替えの速さは徹底していかないといけません。それにプラスして、気持ちの部分はもっと出す必要があります。このクラブでプレーしている以上、負けは許されないということも、もっと自覚しなくてはいけないことだと思います」

今のサッカーでは、センターバックからボールをしっかりつないでいくところが求められると思います
「昨シーズンも、センターバックの役割には大きなものがありました。ボールを保持するところを大切にしているので、センターバックのポジションに入るときは、チームの攻撃の起点になったり、安定させたりするビルドアップを常に心掛けていきたいと思っています。ビルドアップについては個人としても特に課題としている部分なので、もっと安定させられるよう、取り組んでいきたいです」

今はチームとして、怪我をした選手や移籍した選手がいて、特に守備陣が大きく変わっています。その中で、高橋はな選手に求められる責任や役割も大きくなるのでは
「より強い気持ちを持って臨まないといけないのも感じていますし、もっと自分の能力も上げないといけないと感じています。でも、その中でもどれだけ成長できるのか、個人としてもチームとしてどれだけやれるのか、というところは楽しみでもあります」

責任という点では、今シーズンから副キャプテンに就任されました
「副キャプテンという立場を任せていただきましたが、そこにとらわれすぎず、自分のやるべきことは変えずに、しっかりとチームのためにできることを続けていきたいと思っています。チームワークはすごく大切にしたいと思っていますし、一つになれるチームは本当に強いと思います。このチームは本当にいい方々、優しい先輩がたくさんいるので、そういう先輩にも支えられながら、若手も年齢を気にすることなく、それをサッカーに生かしていけたらと思いながらやっています。先輩方に本当に助けられています」


ご自身も先輩と呼ばれる立場になっていますが、後輩たちにはどんなところを見せていきたいですか
「サッカーのところでは、練習から全力でやる姿を常日頃から見せていかないといけないと思います。私自身、若い選手や年上の先輩との競争もあるので、そこは私も毎日必死にやっていかないといけません」

今シーズンの目標をお聞かせください
「もちろんリーグ優勝、皇后杯優勝、そしてWEリーグカップと、全部の大会で優勝を狙っています。ただ、昨シーズンも苦戦したところがありましたし、今までやってきたことがずっと通用するとは限りません。自分たちの今のスタイルを磨き上げ続けながら、新たな挑戦もしないといけないですし、一人ひとりが成長して、個としてもチームとしても強くたくましくなっていく必要があるのかなと感じています。そのためには、練習を積み重ねていくしかないと思っています」

個人としての目標はいかがでしょうか
「昨シーズンの反省として、失点がとても多くなってしまったところがあります。そこはセンターバックとしても、チームとしても減らしていかないといけません。失点を減らすところはしっかり頭に入れながら、個人的には昨シーズンより多くゴールを決めたいですね。昨シーズンが3点だったので、今シーズンはリーグで5点は取りたいです」

昨シーズンの3得点はいずれもヘディングによるものでした。ヘディングには自信がありますか。
「私よりヘディングが強い選手はたくさんいると思います。自分が長けていると思ったことはないですし、だからこそ練習しなければいけないという気持ちが常にあります。そのシーンで言えば練習の成果が出たと思いますけど、まだまだ足りないと感じるので、毎日頑張っていかないといけないと、常日頃から思っています」

週末はいよいよ、ホーム・浦和駒場スタジアムでの今シーズン開幕戦です。ジュニアユースからレッズレディースで育ってきた選手として、浦和駒場で試合をすることには特別な感情があるのではないでしょうか
「間違いなくあります。私は小さいときから指導者の方々に『浦和駒場スタジアムで試合ができるのは当たり前ではない』と教えていただいて育ちました。それは今でも頭の中にずっとありますし、レッズレディースのエンブレムを着けて試合ができることに自覚と責任を持たないといけない、このクラブでプレーできることは当たり前ではないということも、これまでに教わってきています。ここでプレーできることに感謝の気持ちを持ちつつ、その思いを全力のプレーで表現しなければいけないと思っています」

あらためて試合への意気込みと、ファン・サポーターの方々へのメッセージをお願いします
「ホーム開幕戦ということで、やはりホームでは負けてはいけないですし、前節も引き分けてしまったので、まずは何が何でも勝ちに行く姿勢を見せていきます。そして内容にもしっかりこだわって、ポールを動かすところやゴールに向かうところはもっとやっていきたいと思います。前節ではアウェイにも関わらず本当に多くのファン・サポーターの方々が駆けつけてくださって、その後押しのおかげで最後に追いつくことができました。みなさんには『ありがとうございます』とお伝えしたいです。ホームでの後押しはいつも力強いものをいただいているので、私たちはその応援を力に変えてピッチで表現して、勝利の喜びを共に分かち合えるようにしっかり頑張ります。一緒に闘ってください」


みなさん、こんにちは。2022-23 WEリーグカップにおける、浦和駒場スタジアムでのホーム開幕戦を迎えます。
今シーズンは選手と共に「誰が出ても質の高い戦いをできるようにしたい」という目標を掲げています。そのために、今は選手の特長をさらに生かせるやり方を模索しているところです。前節の大宮アルディージャVENTUS(大宮V)戦では柴田華絵をアンカーに置く4-1-4-1の布陣で戦いましたが、今後もフォーメーションを変える可能性はありますし、いろいろな選手も起用していきたいと考えていますので、選手たちにはプレーの幅を広げられるようなチャレンジをしてほしいと思っています。ただ、今まで築き上げてきた4-2-3-1での良い戦い方を壊すわけではありません。そこは立ち返るところとして残しながら、新たな試みに取り組み、それぞれの良さを出せるようなチームになっていければと思っています。我々は昨シーズン、リーグ2位でした。さらに上に行くために、チャレンジャー精神を常に持ち続けていく必要があります。
大宮V戦では、いろいろな課題が出ました。まず解消しなければいけないのは失点の場面、そして相手のカウンターにどう対処していくか、というところです。今は守備陣に怪我人が多く、急造のセンターバックや経験の浅いGKで試合に臨まなければいけないという事情があります。しかしそれはあらかじめ分かっていることですから、チーム全体で一致団結して対応していかなければいけません。特に前線の選手たちには、前からしっかりとプレスをかけてボールを奪えるようにするなど、守備のタスクをさらに求めています。レッズレディースにはそれができるだけの質を持った力のある選手がそろっていますし、彼女たちが攻撃だけでなく守備でもさらに活躍できるようにするために、システムを変えたところもあります。昨シーズンは無駄な失点が多かったと思いますし、それを減らすためにも、前線からの守備はさらに重要になってくると思います。
攻撃面に関しては、ゴール前の崩しや、背後にもう少し早くボールが出る場面があってもいいかなと思いました。前節の大宮V戦は後半、かなりゴール前を固めていましたが、そういう相手をチームとして完全に崩せるところを目指しています。
アルビレックス新潟レディース(新潟L)戦でも、自分たちがやろうとしていることをどれだけできるかにチャレンジしていく点は変わりません。そして自分たちで先手を取って、相手に対応させるようにしていきたいです。相手をやりにくくさせるにはどうすればいいか、それができれば自分たちがやりやすいということになりますから、多少無理をするところも出てくるとは思いますが、しっかりリスクを埋めながらトライしていければと思っています。
新潟Lには非常にいい選手がそろっていると思います。レッズレディースに所属していた選手も多いので、選手たちの気持ちも入っているでしょうし、手強い相手なのは間違いありません。ただ、そういう相手に対してどこまで守備ができるのか、そしてフィニッシュまで何回いけるのかというところは、私も楽しみに思っています。
前節には、たくさんのファン・サポーターの方々に応援していただきました。終盤に2点を巻き返すドラマチックな展開となりましたが、結果は2-2の引き分けですので、ホーム開幕戦ではすっきりと勝てるよう、全力で闘います。試合経験の少ない選手が出るかもしれませんが、出場する選手はみんなレッズレディースの一員として十分な力を持っていますし、むしろ彼女たちにとってはアピールのチャンスです。みなさんの応援が選手たちの後押しになりますので、ホームで勝利できるよう、ぜひお力添えをいただければと思います。

2022-23 WEリーグカップ グループステージ第1節ハイライト



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