Match Day Information
MDI 2024-25 SOMPO WEリーグ 第18節 vs AC長野パルセイロ・レディース

◆自分たちは、勝ち続けるしかない◆
--前節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)戦では、チームを救う同点ゴールを決めました。
まず、0-0の状況でチャンスを外してしまったシーンがあって、そこは自分の実力不足を感じました。あれを決めれば試合の流れも変わっていたでしょうし、悔しさはすごくありましたけど、チャンスはまだ試合の中で来ると思ってプレーしていたので、引き分けにできたゴールを取れたことは、個人としても次につなげることができたと思いました。負けと引き分けでは大きく違いますので、自分がそのゴールを取れたのは良かったと思います。
--残り5試合、今後の優勝争いに向けてはいかがでしょうか。
リーグも終盤になってきて追いかける立場ですけど、勝ち点が離れているわけではありませんし、雰囲気も悪くはありません。自分たちは勝ち続けるしかなくて、チームとしてもそこはハッキリしていると思いますし、最後まで自分たちらしいサッカーができれば勝ち続けられると思っています。
--その中で、FWの島田選手に懸かる期待や責任もさらに増してくると思います。
FWとして得点を求められていることはもちろんですし、後ろの選手も粘り強く戦ってくれているので、大事なときに点が取れる選手になっていきたいです。そのためには、「もっと自分が点を取るんだ」という強い気持ちを全面に出していかないといけないと思います。
レッズレディースに昇格してから、年々「自分のゴールでチームを勝たせる」という気持ちが強くなってきています。ここまで怪我をしている選手もいる中で、試合に出ている自分がもっとやらないといけないと思うことも増えましたし、もっとチームに大きなパワーを与えられるような、欠かせない選手にならないといけないと思っています。
--今シーズンの前半戦ではなかなか得点できず、悔しさを見せていたこともありました。
そのときの悔しさは今でも持っています。点が取れないと自分自身も波に乗っていけないですし、コンスタントに取れていないことで、気持ちの保ち方が難しいところもあります。でも、この間の東京NB戦で点が取れたので、あと5試合、しっかり波に乗って得点を重ねていければと思います。

◆個人の結果にこだわりつつ、チームで点を取ることを目指す◆
--今シーズンはここまでリーグで5ゴールという結果ですが、この数字はどのように捉えていますか。
リーグ開幕の東京NB戦でゴールを決めることができて、その前のシーズンは前半戦で得点できていなかったので、個人としてはすごくいいスタートが切れたと思っていました。でも、そこから1トップで出場する中で結果を出せず、ゴールへのイメージなどでなかなかいいものが作れていなかったところもあって、すごく苦しかった時期もありました。後半戦でもなかなか点を取ることができていなくて、5ゴールという数字には全然満足していません。得点力が求められている中では、少ないと思っています。
--今振り返って、うまくいかなかった理由や改善点などについては。
シュートのパターンの部分、たとえばクロスからシュートに入っていくとか、自分自身で打開するところなどで、「これだ」というイメージがなかなかつかめていませんでした。でも、今はサイドからの攻撃が増えてきた中で、クロスへの入り方は改善できつつあります。堀監督からは「ニアには絶対に入れ」と言われていて、自分がニアで触れたらもちろんいいですけど、その動きで他の選手のスペースを空けるとか、そういった意味での動き出しは良くなってきていると思いますし、ターンからのシュートなども、最近は徐々に出せてきていると思います。あとは、点を取るためにはシュートの質を上げなければいけないと、改めて感じています。
--堀孝史監督になって、攻撃のやり方など変わってきているところがあると思います。ご自身のプレーで意識していることはありますか。
あまりサイドには流れず、真ん中でポイントを作ることがすごく大事になってくると思っています。今は前線が5枚に増えているので、自分にボールが入ったときに、周りにいる選手も多いです。そこにワンタッチで落とすようなプレーでリズムを作っていくことは、堀監督になって求められているところです。ワンタッチのプレーが増えてくれば相手を剥がしやすくなったり、ゴール前に入っていきやすくなったりするので、そういうところを高めていけば、チームとしてゴールのバリエーションは増えてくると思います。
-島田選手の目指すFW像についてお聞かせください。
一緒にプレーしている優衣香さん(菅澤優衣香)はボールを納められて、シュートも上手ですし、優衣香さんのボールのキープの仕方とかを見ながらプレーしています。自分としては、自分も生かしてもらう中で、味方の特長を生かすところは得意な部分としてやれていると思います。もちろん結果へのこだわりはありますけど、チームとして点を取るところについては、自分としても楽しみながらやっている部分ではあります。
--残り5試合で5点取れば2桁ゴールですし、それができればチームもかなり優勝に近づけると思います。
昨シーズンも、その前のシーズンも2桁に乗せることができなかったですし、それはシーズン前からの目標でもあります。そこにしっかりこだわって、チームが勝つためのゴールを取れるように、自分が点を取るんだという気持ちをもっと強く表現してプレーしたいと思います。

◆浦和駒場スタジアムで、多くの人の前で試合ができるのが楽しい◆
--次戦の相手、AC長野パルセイロ・レディース(AC長野)の印象についてはいかがでしょうか。
AC長野さんは縦に速い攻撃もありますし、粘り強く戦ってくるチームなので、個人個人で負けないことはもちろんですけど、チームとしてどうやって点を取るか、どうやって守るかというところは、より気を引き締めてやらないといけないと思います。勝つしかない中で、みんなも自然とそういう気持ちが表れたプレーができると思うので、まずは気持ちのところで負けないことを大事にしたいです。
--レッズレディースは水曜日に試合をしていて、日程的な不利もあるかと思います。
もちろん、みんな疲労はあると思います。でも、ピッチに立ったらそれは関係ないと思うので、チームでしっかりカバーし合いながら、アグレッシブに来る相手に対してもしっかりと戦いたいです。
--AC長野戦で具体的に意識するのはどんなところでしょうか。
FWの選手が背後に走ってくる回数が多くなると思いますので、そこへのパスを出させないよう、前線からの守備で球際のところは強く行きたいです。
--東京NB戦では平日のデーゲームにもかかわらず2,000人以上の観客が浦和駒場スタジアムに訪れて、ファン・サポーターの方々が力強く後押しをしてくれました。AC長野戦でもたくさんの方が足を運んでくれると思いますが、そうしたファン・サポーターの方に向けて、意気込みをお願いします。
平日にも関わらず多くの方が来てくださって、最後まで闘えたのは、ファン・サポーターのみなさんのおかげだと思っています。浦和駒場スタジアムで、多くの方の前でプレーできるのはすごく楽しいですし、ありがたいことです。そうしたみなさんに魅力あるレッズレディースらしいサッカーを見せて、最後はみんなで喜べるように、しっかりといい準備をして試合に挑みたいです。

(写真:近藤 篤)

