Match Day Information

25.05.03

MDI 2024-25 SOMPO WEリーグ 第20節 vs アルビレックス新潟レディース




◆ポジションが変わり、自分のスタイルをより出せている◆



--前節はアウェイで勝利しました。今のチームの状態についてはどのようにご覧になられていますか。

堀孝史監督に変わってシステムなどが変わった中で、全員が前向きに取り組んでいます。練習している形や堀監督がやりたいサッカー、求められていることは、試合を重ねるごとに少しずつ出せてきていると感じています。

--伊藤選手個人としてはポジションが少し変わり、FWにより近い位置でのプレーとなっています。

4-2-3-1のときは、サイドハーフであれば中にポジションをとりながら関わっていくことが多かったですし、ボランチで出場したときは後ろから組み立てながら、リスク管理もしつつ攻撃に参加するという感じでプレーしていました。シャドーになってからは中でポジションをとって、ボランチよりも高い位置でプレーするということで、ボランチでやっていたことをより相手ゴールに近いところでできるようになりました。スルーパスを出すところや、3人くらいで連係しながら攻撃を作っていくという自分のスタイルは、今のポジションのほうが出せている感覚があります。

守備のときはボランチの位置まで下がって4-4-2になって、ボールを奪って攻撃に転じるときはポジションを上げる形です。その意味では、ボランチやサイドハーフをやっていたときよりもさらに運動量を求められるポジションにはなりました。自陣深くまで攻められたときにゴール前まで戻るのはボランチのときと変わらないですけど、そこから攻撃になった瞬間に、より前に行かないといけません。でも、カウンターになったときなどは相手のマークが自分につきづらい状況になったと感じているので、今のシステムになってからはそこでプレッシャーを受けることは少なくなった気がしています。

--攻撃では中央で、今までよりも周りの選手との距離感も近く、コンビネーションとかも出しやすくなっているのではないでしょうか。

三角形やひし形が、中央でもいい距離感で作れるようになってきています。それによってワンタッチが続くとか、スルーして奥の選手が受けるとか、中央にいる4人での関わりは、今までよりもいい距離感でできていますし、そこでワンタッチ・ツータッチでプレーしていく中で、サイドの選手もより生きるようにできていると感じています。もう少し中央で崩し切ってゴールまで行くシーンがあればもっと面白いサッカーになると思うので、そこはみんなでコンビネーションなどを共有しながら、見ているほうもやっているほうも楽しいサッカーをやっていきたいと思っています。




◆常に考えながらサッカーに取り組んできた◆



--伊藤選手は戦術面で求められることもさらに増えたと思いますか、対応力などはどのように磨かれたのでしょうか。

以前いたチームの指導者の方のもと、いろいろなポジションや戦術をやっていましたので、「こうなったらこうなる」とかはある程度頭に入っています。今はまた新しいことをやっていますけど、今までいろいろなポジションをやってきた中で、自分が試合に出るために考えながらやってきたことがそのまま今にも生きていると思います。

新しいことをやるにあたってはもちろん不安もあると思いますけど、今の自分にない戦術などがひとつでもできるようになれば、自分のプレーの幅もそうですし、チームのプレーの幅がどんどん広がると思います。うまくなるために、強くなるためには必要なことだと思うので、前向きに、常に考えながら取り組んでいます。

--伊藤選手は身体が大きくないですし、パワーやスピードが突出しているタイプの選手ではないと思いますが、それでも活躍できているのは、今おっしゃった「考える」部分がすごく長けているからだと思います。それは小さい頃から意識されていたのでしょうか。

小さい頃から身体が小さくて、周りに大きい選手がいる中でプレーしていましたので、どうしてもフィジカル的に負けてしまうことが多い中で、当たられない、ぶつかられないようなプレーを心掛けてやってきていました。そのためにどうしたらいいかとか、自分だけじゃなく味方の選手に伝えながらとかは、ずっと考えながらやってきています。小さいからこそそれを目立たせないようにと言いますか、「小さいからだよね」と思われないようなプレーの選択は常に考えてプレーしています。

--そうした姿勢は、今サッカーをやっている子どもたちにも参考になるのではないかと思います。

私と同じように小さい子もいるかもしれませんが、それをネガティブに捉えてほしくないかなと思います。大きな選手にはできないことももちろんありますし、小回りが利くプレーとか、俊敏さなどは大きい人より長けていると思うので、小さいからこそできることをどんどん見つけてほしいと思います。そして、大きな選手に勝てたときの喜び、うまくできたときの喜びを忘れずに、うまくなってほしいなと思います。




◆最初から、エンジン全開で◆



--次節に対戦するアルビレックス新潟レディース(新潟L)の印象はいかがでしょうか。

新潟Lはゴール前が堅いですし、中盤でボールを回すのもうまくて、前線にはスピードのある選手や足元があって起点が作れる選手がいて、味方をうまく使いながらコンビネーションで崩してくる印象があります。今までの対戦から、お互いにボールをつなぎながら攻め合うスタイルなのかなと感じています。

ただ、皇后杯のときは割と早い段階で裏を使うとか、速い攻撃のときにはなかなか対応されていなかった印象があるので、自分たちがつなぐところとカウンター気味に行くところを使い分けながらしっかり仕留めることができれば、試合を優位に運んでいけるかなと思っています。

--今取り組んでいることを発揮する絶好の相手ではないかと思います。

相手もゴール前とかを固めてくると思いますし、今までの私たちの試合を見ながら分析をしてくると思います。点が入らなかったとしても焦らずにしっかりとボールをつないで相手を動かす、走らせることをやりながら、ワイドの選手がドリブルで仕掛けていって、相手を疲れさせたときにほころびが出てくると思いますし、中央では(高橋)はなが強くて起点になってくれるので、中央だけでなくいろいろなところから攻撃が仕掛けられれば、得点できると思います。

--この試合では近藤篤さんの写真展や、伊藤選手をはじめとする選手Tシャツなども販売されます。

ゴールデンウィークなのでいろいろな人に見に来てほしいと思いますし、試合を見に来たときにはプレーしている姿もそうですけど、今回は写真展もあるので、「あ、こういう一面もあるんだ」とか、試合ではなかなか見られないようなところも見ていただいて、そういうところからに面白さを感じてもらえればと思います。そして、そこがピッチとリンクしてくれば、レッズレディースらしさも知ってもらえて、チームの魅力をより見ていただけるのではないかと思います。そして、やっぱり私たちがいいプレー、面白いサッカーをするのが一番の楽しみだと思うので、そういうサッカーをして、みんなで勝利を届けられたらと思います。

--ゴールデンウィークで、今回は今まで以上のたくさんの方々が足を運んでくださると思います。伊藤選手は、ファン・サポーターのみなさんの存在をどのように感じていますか。

今シーズン、常に温かい声をかけてくださっています。下を向いてしまうようなときも常に背中を押してくださっているみなさんもいますし、常に一緒に戦ってくださっているので、優勝に向けてそういう方々も含めてしっかりと勝ち続けて、自分たちに優勝が転がってくるように、一丸となって戦っていければいいなと思います。

ピッチで私たちが苦しいときに走れるのも、みなさんの声がピッチまで届いているからです。アウェイでもすごい応援をしてくれますし、ホームの浦和駒場スタジアムでは、本当に圧巻だなと思っています。

--最後に、あらためて次の試合への意気込みをお願いします。

新潟Lさんは今シーズンで一度も勝てていない相手です。でも、チームとしてはスタートから積極的に仕掛けていきたいと思っているので、浦和駒場スタジアムに来てくださるみなさんと一緒に最初からエンジン全開でいって、最後は勝利で笑って終われるように頑張りたいです。




(写真:近藤 篤)








 

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