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22.02.27

皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会 決勝 vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 試合後 監督コメント

【楠瀬直木監督】
お互いに戦い方を熟知してるので、そこをケアしながらも慎重な入りだったという感じがします。うちもなかなかチャレンジと言いますか、判断が一つ安全なところを選択しすぎたせいか、固いゲームになってしまいました。前半の途中からそれを変えていこうと考えて2トップにしましたが、なかなか変化がなく、我慢くらべになるかなというゲームでしたが、菅澤(優衣香)が見事に決めてくれました。ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下、ジェフL)さんもセットプレーなど、本当に勢いのあるプレーを持っているので、最後まで気が抜けないゲームでしたが、なんとか取れて良かったです。

【質疑応答】
(楠瀬監督にとってもチームを率いて初のタイトルです。メダルを掛けた重さや率直な心境を教えてください)
「じわじわと今頃になって思いが出てきました。『優勝はいいね』と森(栄次)総監督と話していましたが、試合が終わってすぐは、なかなか崩すところまではいけないという課題や反省を感じました。次の土曜日にはまたジェフLさんと試合があり、リーグが続きます。両手離しで喜んでいいのかなという思いも当初はありましたが、選手たちにはロッカールームでおめでとうと伝えましたし、改めて、うれしいという気持ちです」

(硬さが見られる入りとなり勝負後半となった決勝戦ですが、皇后杯を通してキープレーヤーとなっていた清家(貴子)選手のポジションを途中で変える形を取りました。ゲームプランはどのように考えていましたか?)
「お互いに手の内がわかっています。時間、時間でどのような展開になるかなというところでした。お互いに万全ではない形の中で、今、清家のポジションを上げたら嫌なのではないか。右サイド、左サイドをどうするかというように、状況を見ながらの対応や対策でした」

(苦しい状況の中でしたが、後半の先制点は狙い通りでしたか?)
「狙い通りという部分では、ボールをちゃんと保持できていた時間が多かったことです。ただ、そこから決定的なボールが出ないという課題の面はあるのですが、ボールは握れていて、うちとしては相手を多少コントロールしていました。ジェフLさんからすれば、ボールをもたせたという形になったと思いますが、計算通りかというとどうでしょう。もう少し早く得点ができれば良かったかなと思います」

(試合後、選手に伝えたことはどのようなことですか)
「優勝はいいねと言うことは話にありましたが、次の試合があります。次の試合もジェフLさんでやりにくい面もありますが、やはり次で負けてしまっては意味がないですし、現在リーグで3位にいます。ポイントも首位から離されているので、皇后杯制覇はうれしいですが、もう選手たちも切り替えていて『次に行こう』という感じでした」

(ファン・サポーターのみなさんへメッセージ)
「本当にみなさんのおかげで優勝することができました。初制覇ということで、僕もトップチームを率いて日が浅いので、その感覚は少ないのですが、アベック優勝ができたことはホッとしています。でもそれはみなさんが本当に応援してくれたおかげです。引き続き、応援をよろしくお願いします」
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