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24.01.26

皇后杯 決勝前 楠瀬監督、高橋、清家 コメント

【楠瀬直木 監督】



ーー皇后杯準決勝(S広島R戦)を振り返ってください。試合前には準決勝まで来たチームはみんな手強い、楽には勝てない、とおっしゃっていました。

楽に勝てると思っちゃった瞬間、おかしくなっちゃいましたね。最初にうまく得点できたので、少しそういうところを感じてしまったのかも知れません。

次は、タイトルを獲らなければとお互い思っているでしょうし、よいゲームをできればと考えています。

ーーINAC神戸レオネッサ(I神戸)の印象はいかがですか。

お互いメンバーがそんなに替わっていませんし、I神戸は監督が替わりましたが、サッカーはそこまで変わっていない印象です。

お互いもう選手同士はわかっている状況なので、楽しみですね。


ーーサイドの攻防が一つポイントになりそうです。練習でもそうしたところを意識されている印象を受けました。

特別にということではなく、攻撃面でも我々は清家選手や遠藤選手がクロスを上げますが、やっぱりクロスというのが一番守るのが難しいですし、常にやらなければいけない練習だと思っています。


ーーチームの状況はどうですか。

主力2選手もそうですし、何人かの選手もちょっと痛みがあったりなどあるんですが、とにかく回復をさせて、本当によい状態で臨めるようにしたいと考えています。

一方で出番をうかがう選手たちもコンディションをかなり上げてきてくれているので、いろいろな準備をしていきたいと思います。



【高橋はな】



ーー皇后杯準決勝(S広島R戦)を振り返って。


ワンチームだったなと率直に思いました。チーム全員が本当に最後まであきらめずに頑張りましたし、そこを京都に駆けつけてくださったファン・サポーターのみなさんのやっぱり声援がすごく力になりました。

120分戦って、PK決着というのはなかなかないですけど、最後まで走れたのもやっぱりみんなのおかげだったので、良かったなと率直に思いました。


ーーPK戦前には非常に盛り上がっていたと聞きました。

なんですかね(笑)。そのときにいたベンチのメンバーがすごく笑顔で迎え入れてくれて、ここまで来たらこんな機会がないから楽しもうということで、そこをチームで共有できたのがよかったと思います。この状況を楽しもう、感謝だね、となりました(笑)。


ーーあと一つでタイトルです。INAC神戸レオネッサ(I神戸)の印象を教えてください。

個々の力が高い選手がそろっていて、新しい監督が来て、どういうサッカーが展開されるのかは映像などでしか見たことがないので、体感したときにどうなのかはやってみないとわからないところがあります。

ただ、自分たちがやることは変わらないですし、相手にリスペクトの気持ちをしっかり持ちつつ、チャレンジャーの気持ちと自信をしっかり持って、これまで積み上げてきたことを発揮するだけだと考えています。


ーーサイド攻撃の攻防がポイントになりそうです。

中であればしっかりとマークをすること、ラインコントロールもしっかりする、その上でクリアの位置というのも頭にしっかりとたたきこんで、身体が勝手に反応できるようにしないといけません。今までの積み上げでもやってきたことです。

個人としてもチームとしてもすり合わせることが練習でできているのでよかったと思います。


ーー主力2選手が間に合うかどうかという中で、チームとしての力も問われそうです。

二人がチームにとって大きい存在であることは間違いありません。ただ、ここにいるメンバー全員が、試合のために日々頑張っている姿を私も見てきていますし、一緒に頑張ってきているので、誰が出てもレッズレディースのサッカーをすることが大事だと思います。

一人ひとりが本当に頑張ることがチームに一体感を生むので、とにかく自分も含め、全力を尽くすことが大切だと思います。


ーーI神戸の田中選手とのマッチアップも見所です。

とにかくキープ力があって、シュート力もある選手です。いかに起点を作らせないかというのが大事になりますし、そこを潰すところに集中していきたいです。

田中選手のターンからのシュートなども代表チームで一緒にプレーして経験しているので、対応は自分なりにしっかり対策を練って行いたいと思いますし、チームにも共有したいと考えています。







【清家貴子】



ーー皇后杯準決勝(S広島R戦)を振り返って。


本当に絶対的なメンバー二人が負傷交代してしまって、チームとしては厳しかったです。なかなか自分たちの形を作れなかった時間が多かった印象で、本当に苦しかったんですが、その中でもいるメンバーでしっかりと戦い抜けて勝利できたことは、チームとして一段階上に行けたのかなと感じています。


ーーその中で貴重なゴールを決めました。

正直、結構身体もきつくて足もつりそうで、なかなか走れない走ってチーム貢献できない時間が長かったので、もう自分としてはゴールで貢献するしかないと本当に思っていましたし、今の状況を打開できるのは自分だと思っていました。

その分、ほっとしたというか、チームに恩返しができたなと思いました。


ーー決勝の対戦相手であるI神戸に対しての印象と戦う上でのポイントはどのように考えていますか。

印象としては、守備がしっかりしているチームというところです。GK、DF含めてよい選手が多いですし、なかなか点が入らないイメージがあります。

攻撃に関しては、サイド攻撃ですね。サイドによい選手がいるので、そこからよいボールが上がって、という印象がありますが、自分たちもサイドはスピードがあったり、よい選手がいるので、相手の3バックの脇を崩していけるのではないかと考えています。

自分たちもその相手のクロスというのは準備できる部分なので、しっかり今週準備していきたいと考えています。


ーー主力2選手が間に合うかもポイントになりそうですが、チームとしての力も問われますね。

そうですね。どういう状況だとしても決勝ですし、個人が一人分以上のパワーを出さないと勝てないと思いますし、それができるチーム力もあると思っています。雰囲気も良い感じに仕上がっていると考えています。


ーー皇后杯決勝ということで、注目集まっていると思います。スタジアム、中継で見てくださる方にどのようなプレーを見せたいですか。

女子サッカー特有の判断力だったり、技術の部分、グループで剥がしていくという部分は私たちならではの面白さがあると思います。そこに個人やチームの色が出ますし、そうしたところを見ていただきたいと考えています。

ーーINACはスリーバックからのロングボールが出てくるイメージがありますが、そのあたりはどのように対応しますか。

前線に田中選手がいてボールが収まるのがINACの強みだと思います。逆にそこを潰せるのがレッズレディースの強みだと思うので、その攻防は試合のカギになると思いますが、レッズレディースには強い選手がそろっているので、底を制することができれば、勝てるのかなと思います。

(取材日:1月24日)

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