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25.05.01

三菱重工浦和レッズレディース育成「成長期のための月経コンディショニング」に関する取り組みを実施

三菱重工浦和レッズレディースは、株式会社ユーフォリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)のサポートのもと、ユース、ジュニアユースの育成選手を対象に、2024年3月から11月にかけて月経コンディショニングのデータを取得し、育成年代のコンディショニングに役立てる知見を獲得いたしましたので、お知らせいたします。

この取り組みは、スポーツ庁が取り組む『Sports Open Innovation Platform(SOIP)』をきっかけに、株式会社ユーフォリアとの協働事業として実施いたしました。

SOIPについてはこちら


本取り組みから見られた傾向

今回の取り組みにより、成長期であるユース・ジュニアユース年代の選手たちは、特に身体が成長過程にあるためホルモンバランスも不安定で月経周期が変動しやすいことが分かりました。また、正しい知識を得ること、月経や日々のコンディションを記録することで、体調管理とパフォーマンスへの意識が高まり、行動の変化が見られました。

女性アスリートのパフォーマンス向上には、月経周期の体調管理を適切に行うことが重要な要素となります。上記の傾向を含めユース・ジュニアユース年代において、月経コンディショニングに関して適切なサポートとコミュニケーションが欠かせないことが分かりました。

詳しくは以下、「取り組み概要」と「主な結果」をご覧ください。

三菱重工浦和レッズレディースは、選手のよりよい育成を目標に、ユース・ジュニアユース年代のコンディショニングを改善していくため、今年度も取り組みを継続し、ONE TAP SPORTSによる月経情報を含めたトータルなコンディション管理を行っていきます。



取り組み概要

対象チーム: 三菱重工浦和レッズレディースユース / 三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース
対象年齢: 12歳〜18歳(中学1年生〜高校3年生)
対象人数: ジュニアユース32名、ユース26名
レポート期間: 2024年3月〜11月

実施内容:
・毎月の月経・コンディションデータのモニターレポートフィードバック
・女性アスリートのコンディションセミナー開催(2024年12月16日(中学生)、23日(高校生)、合計2回)
  内容:月経の基礎知識、女性アスリートの三主徴、食事など
・プロジェクト総括アンケート

主な結果

月経周期の状況:
・月経正常周期(25-38日)の選手は53.8%([成人女性アスリートへの調査](https://eu-phoria.jp/news/info/20230308-menstruation-and-injury-incidence-research )では正常周期は79.3%)
・希発月経14.5%
・頻発月経30.7%

行動の変化(総括アンケートより):
・月経や体調の記録を通じて、体調への関心が高まり、パフォーマンスへの影響を考慮した行動が増加
・月経や体調に関する相談が増加
・体調に応じてトレーニング量を調整
・食事・補食の量と内容に気を配るようになった
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