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21.12.03 レッズレディースを支える人たち 正木裕史ヘッドコーチ インタビュー Vol.2




チームの輪に溶け込みながら、レッズランドでの毎日を紡ぐ正木裕史ヘッドコーチ。
右も左も分からない女子サッカーの世界で指導をはじめて12年。レッズレディース歴は5年を数える。かつて抱いていた高校サッカーへの夢は、いつしか女子を極めたいという思いに変わる中で今、レッズレディースに思うこと。その胸中を聞く。


積み重ねてきた歴史がチームの大事な部分 明るさをなくしたら“レッズレディースらしく”なくなる

正木ヘッドコーチは男子の育成年代のチームから女子に移られていますよね。
「全国高校サッカー選手権で日本一になりたいから、ずっと教員志望だったんですよ。もともとサッカーはプレーしていましたけど、国士舘大学時代に指導を始めました。ただ大学の授業がおろそかになって、卒業までに時間がかかったんですよね。卒業後は教員採用を目指しながらFC東京のスクールと公立の中学校を3つを掛け持ちしていました。この時代の体験が今にいきています。公立にはいろいろな子供がいます。やんちゃな子、おとなしい子、運動が苦手な子。様々な子供たちと接することができたのは指導者として大きい経験でした。その後、なかなか教員採用にたどり着かなかったときに、縁があってマリーゼのコーチを紹介されたんです。当時は高校サッカーへの夢もあったので断りました。それでも、もう一度考え直してマリーゼに行くことを決めました。マリーゼ時代には東日本大震災でチームがなくなる経験をして、サッカーから離れる日々も過ごしました。被災した福島県で無音の世界も見たから、その後のサッカー人生で苦しい時間を過ごしても“今、サッカーができることは幸せ”だと感じるし、いいときも“ありがたいな”と思える。そんなふうに過ごしてきて、気づいたら女子サッカーで指導して12年になりました」

現在、教員をしたいと思いますか?
「このまま女子サッカーでという気持ちですね。女子サッカーを極めたいですし、いつかまた監督をやりたいです。S級ライセンスは取ろうと考えています。2019シーズンに森さんが来て、選手たちが伸び伸びとサッカーを始めました。森さんの選手との関わり方やキャリア、実績などもありますが、自分が監督をしていたときには『勝つためにはこうしないと』って思いを持ちながらやっていた部分があるんです。でも森さんや楠瀬さんのもとで、選手たちは気持ちよくプレーしています。それを見ていて、やり過ぎはよくないというのを学びました。試合に向けての準備は同じだけど、落とし込み過ぎても選手は動かなくなる。選手たちの体が最も動く状態でピッチに立たせることで、その選手の個性が出るし、加えてチームとしてプラスアルファも出てきたから、優勝できた。そう実感するので、今の経験も大きいですね」



その優勝を手に、WEリーグで初代女王を目指すシーズンを迎えています
「しっかりと継続すること。それが大事ですよね。自分たちのサッカーの良さ。戦術的な良さ。プレーする上での良さ。それ以外の雰囲気の良さ。それを、そのまま出していくしかない。チームは苦しい時間も過ごしましたが、負けたから何かを変えることはないんです。明るさをなくしたら、レッズレディースらしくなくなる。でも逆に誰かがあの雰囲気をつくろうという感じもないし、どんなときでもいつも通りに、今日のトレーニングに向かっています。個々にいろいろな思いを抱えていても、表に出さないで前向きだし、なかなか試合に関われない選手たちも一生懸命、トレーニングやサポートをしています。そういうところでの『がんばり』は、サッカーでも絶対に出てきます。だから、そのパワーを消さないで、いつか必ず活躍できると信じてトレーニングをしていくこと。そして試合に出ている選手は、みんなの分まで責任を持ってプレーすること。その中で、前向きにやるための言葉掛けや、選手が一番いい状態で試合に向かうようにしていくのは自分の仕事で、それは大事にしています。今までの積み重ねやレッズランドでの日常がない限り、試合だからできるなんていうのは無理な話なんです。だから毎日をしっかりと積み重ねていく。そうすれば結果は絶対についてくるし、それは選手たちもわかっていると思います」



そんな日常をともに過ごすレッズレディースの選手には、どのような選手になっていってほしいですか?
「個人的には、現役から離れても、人生は続くので『人』として伸びてほしいなという気持ちがあります。どこにいても、明るい雰囲気を出せるような人間性を大切にしてほしい。それからサッカー選手なので戦術的、技術的に成長して活躍してほしいという思いもあります。そこにレッズレディースの選手としての責任として勝つことも加えたいけれど、選手には必ず若手の時代があって、キャリアの頂点もある。常に、今の自分が良ければいいのではなく、試合に出られない時期、苦しい時期をしっかりと振り返れる選手でいてほしいと思います。そういう時期があるからこそ今がある。そう思ってプレーができる選手の集まりになれば、必ずパワーを持ってゲームに向かえますし、勝利に結びつく。だから、そういう選手になってほしいですね」

最後に、正木ヘッドコーチにとってのレッズレディースとは、どんな存在ですか
「“仲間”です。一番長く一緒にいる仲間で、一番の生活の部分。この先も続いてくような形で関われたらという思いがあるので、ずっと付き合っていく仲間をつくる場所。そう思います」
(了)

Vol.1はこちら
https://bit.ly/3En2pwD

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