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25.07.26

KICK OFF the PLAYERS/岡村來佳

2025/26 プレシーズンのアメリカツアーをスタートした選手たちの今季の意気込みを短く伝える「KICK OFF the PLAYERS」。
岡村來佳選手は、今シーズン、背番号を22から3に変更。始動日から今季に懸ける気持ちが見ている人たちに伝わる姿勢を見せている。そんな岡村選手は、今シーズン、何を見据えるのか。お伝えします。

◆今季が自分の中でその大きな年だって自分では思っていて◆

「すごく体は動いてるなと感じています」

アメリカツアーに来て9日目。岡村來佳に状態を聞くと、そう自信を持って答えた。

今シーズンの岡村には並々ならぬ決意がある。

この遠征に向けても個人的にトレーニングを積んできた結果の万全のコンディションだった。

その背景には、今季を特別なシーズンと位置づけているからだ。

「今季が自分の中で大きな年だと思っていて。毎年頑張らなきゃいけないんですけど、背番号が変わったというのもありますし、選手の移籍とかもあった中で、自分がスタメンにどれだけ食い込んでいけるか、そこに懸ける思いは強くあります」


◆フィジカルとか自分のストロングでは通用する◆

アメリカのチームとの対戦は、自身の現在地を測る絶好の機会となった。屈強なフィジカルとスピードを誇る相手に対し、岡村は自身の強みであるスピードやパワーで確かな手応えを感じた。

「フィジカルでやっぱりアメリカの方々のスピードとか速さというのはあると思うんですけど、自分の中ではそこは通用する部分もあるなと」

一方で、あらためて課題も見つかっている。

これまで経験したことのないようなプレスの速さには、「ボールを持ったときに焦りとか、まだ自分ができていないビルドアップとかの部分では課題があると感じました」と振り返った。

「もっと前線の選手を見て、若葉さん(後藤)のように前線へのボールの配球とかができるように、視野を広げて前を見ることができたらと今課題として取り組んでいます」


◆チャレンジが前より怖くなくなった◆

その中で、岡村の成長を後押ししているのが、現在のチームスタイルだ。

「堀監督は、チャレンジしなさい、というスタンスで言ってくれていて」

「それで自分もすごくチャレンジを怖がらずにできますし、戦術的なところでもすごく分かりやすく提示してくれるので、自分の中ではすごく整理してやることができるのと、あとチャレンジが前より怖くなくなったというのはあります」

明確な指針のもと、以前よりも積極的なプレーができるようになったと、自身の変化を振り返る。

そして、岡村は、このアメリカ遠征で「世界の基準を知れると思うので、そこに自分がどれだけ通用できるかということにチャレンジしたいですし、自分の現在地を見たいなと思っています」と語る。

その経験を通じて、彼女が見据えるのはチームにとって重要な存在になることだ。

「今季はチームにいないといけない、欠かせない存在になれるように、練習からどんどんチャレンジし、スタメンを奪って頑張りたいと思います」

強いまなざしで、背番号3のDFはそう宣言した。

もともと気持ちの強い選手である。その彼女が強い覚悟をプレーで示し、勝負のシーズンに臨む。

(文・写真/URL:OMA)
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