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25.07.21

アメリカツアー vs Seattle Reign FC 後、監督、選手コメント

【堀監督】


――今日の試合をどう評価していますか。
「我々がアメリカに来て1試合目ということで、いろいろなコンディションの部分とかもあるんですけれども、アメリカの強豪チームと対戦させてもらって、質の高い、強度の高いサッカーを体感できたのは、すごくありがたかったと思ってます」

――NWSLのチームと対戦してどんな印象を持ちましたか。
「本当に日本では体感できないようなシンプルな速さですとか、あとはキックの飛距離とか強さ、そういうものをすごく感じました。戦術的にも狙いを持っているチームだなと思いました」

――スピード感のあるボール回しをしていましたが、最後の攻撃の局面でのパスについてはどういった印象でしょうか。
「今言われたとおり、自分たちの課題として、狙いを持ちながら意図を共有して相手のディフェンスラインの前ですとか、ゴール前までは行くことはできているんですけれども、最後のその質、精度だったりとかアイデア、それこそスピード感とか、そういうものが自分たちの課題にあると思います。そこを今日の試合でもあらためて感じさせてもらえたので、こちらにいる間にも少しでも改善できたらと思ってます」

――浦和は歴史あるクラブだと思います。ここでプレーして、現地のファンにどういったものを印象付けられたと思いますか。
「浦和というクラブは、真摯にサッカーに向き合いながら、最後まで諦めないという、日本人らしいものをすごく求める部分があります。実際、今日のゲームでもリードされた中で最後まで諦めずに戦う姿勢ですとか、そういう気持ちは、日本で戦っているときもみなさんに見ていただきたい部分の一つです。

それと、今のレッズレディースはアカデミーからトップチームすべてでトータルの方向性を打ち出して進んでいる部分があります。先ほど言っていただいたように、ボールを動かしながら相手ゴールへ運んでいく。そういうものを含めて、少しでも何か感じてもらえたら良かったなと思います」

――このタイミングでシアトルに来て対戦することを決めた経緯を教えてください。
「我々のクラブは、今日本のWEリーグで戦っていますが、その先のアジア、そして世界へ向けて強化をしている中で、こういうお話をいただく機会があったので、是非という形で参加させてもらっています」

【高橋はな】


——今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「浦和のスタイルを出せたシーンもあったと思いますし、チームとして今やろうとしていることを体現できたシーンがたくさんあったと思うので、そこは良かったですけど、負けてしまったことはとても悔しいです」

——ご自身のプレーには満足していますか。
「私自身、やれた部分というのもあったと思います。でもまだミスも多かったと思うので、そこはまだまだこう向上できる伸びしろかなと思います」

——チームのファイナルサードでのパス回しはどう感じましたか。
「多くの選手が関わって、いい形でゴール前に迫れるシーンがあったと思うので、そこに関してはもっと高めていきたいなと思いましたし、そこから得点が奪えれば良かったかなと思います」

——シアトルのファンに、今日のプレーから何を感じ取ってほしいですか。
「私たちのボールをつないでいくスタイルであったり、個人の技術のところ、日本人らしいその技術のところというのを見てもらえたらありがたかったですし、何よりも守備の切り替えの速さというところが伝わったらすごく嬉しいなと思います」

——シアトルのチームと対戦して得たものは何でしたか。
「日本では感じられないパワー、スピードという部分は、今日選手たちがすごく大きく感じたところではあったと思うので、しっかりつなげていきたいなと思います」

——シアトルの街の印象はいかがですか。
「まず過ごしやすい気候と、あとはビルがたくさんある街ですごいこう、日本でいう東京のような街だなと思いました。人もすごく優しくて、良い環境で過ごせてます」

——Lumen Fieldでプレーした感想を教えてください。
「クラブワールドカップで男子のトップチームがプレーしていたスタジアムだったので、すごく試合前からワクワクしていましたし、今日実際にこれだけのシアトルのサポーターの方も入って、日本人の方もいて、すごくありがたい経験だったなと思います」

——試合には敗れましたが、良いシーンも多く作れていたように見えました。実際にプレーしてみて、どのような感触でしたか。
「正直、もっと勢いを持って(相手が)来るかなと思ったし、もっとこう押し込まれる展開になるんじゃないかなと思ったんですけど、みんなそれぞれの技術の高さであったり立ち位置で、打開できるシーンというのが多かった印象です。チャンスの作り方もすごく良いものがあったりとか、ボールの動かし方もすごく良いところが試合に出せたと思うので、そういう部分は本当にリーグにつながっていくんじゃないかなと思いました。一方で、日本とは違うフィジカルであったり、リーチの長さというところで、少しのミスが結構命取りになってしまうというのも経験できたと思うので、本当にみんなにとってまずこの初戦は良い試合になったんじゃないかなと思います」

——この遠征では残り2試合ありますが、そこに向けてはどのように戦っていきたいですか?
「また(対戦相手の)チームのスタイルも変わるだろうし、選手の特徴っていうのもすごく変わってくると思うので、また違った経験ができると思います。だからこそ、私たちは自分たちらしいサッカーをチャレンジし続けることっていうのはやっていきたいと思うし、もちろんその中で結果をやっぱり出していきたいですけど、何よりも怖がって何もしないんじゃなくて、守りに入るのではなくて、チャレンジをし続けたいなと思います」


【榊原琴乃】


―—観客が入った中での試合で、レッズでのデビュー戦を振り返っていかがでしたか。
「最初は緊張というより、グラウンドの感触に慣れていなくて、自分のタッチのミスや簡単なミスが多くなってしまいました。試合の入りはチームの流れにもつながると思うので、しっかりやっていかないといけないという反省が残りました。でも慣れてきた前半の途中ぐらいから縦に仕掛けることができたので、もっともっと自分のそういう良さを出せればチームの攻撃の軸になれるのではないか、というビジョンが見えた試合ではあったと思います。公式戦ではないですけど、初めての試合で、緊張よりは『ここで結果を残したい』という思いの方が強かったので、そういうのもちょっと絡まってしまったのかなと思います」

―—海外のチーム、選手と対戦してみて、どうでしたか。
「想像していた以上に足が伸びたり、速いというのは分かっていたことでしたけど、その想像の上を行くものがありました。でも逆に想像通りだったところもあったので、通用するところとしないところが分かりました。なので今後対戦するチームに対しても良い予測ができるのかなと思っています」

―—移籍してきて、チームのサッカーはどう感じていますか。
「やっぱり選手が上手で、みんなが(監督の意図を)求めていて、あとはすり合わせをもう少しすれば、どんどん合ってくるのかなと自分自身は感じています。その中で自分の良さだったり、選手たちの良さを合わせていけば、自分自身も含めて全員で良いチームが作れていけるのかなと思っています。自分の良さを出せるサッカーになっていると感じていて、チームがやりたいことにプラスして自分の良さを出せるし、いろんな人の良さを出せる戦術なのかなと。監督が代わってみんながやり始めてまだ半年くらいですからスタートラインは一緒だと思っています。そこで自分にしかできない良さを出せれば、チームにフィットしていけるのかなと思います」

――このキャンプ、残りの試合はどんなものにしたいですか。
「やっぱり得点やアシストといった結果が大事だと思っているので、チームとしてあと2試合は全員で勝利を目指してやるのはもちろん、その中で自分は結果でチームに貢献できればと思っています。ピッチ外では、こういうキャンプでみんなと距離は絶対に近くなるので、自分はこういう人だよというのも出せていければと思います」

【高塚映奈】


――まずは得点を振り返ってください。
「コーナーキックで、1本目はニアに(ボールが)出て、そのまま2本目に入りました。自分はファー詰めの役割だったので、そこをしっかり意識していたらボールが来たので、そのままゴールに行けました。役割があって、それでみんながいい感じに(相手を)釣ってくれて、ちょうどそこに(スペースが)開いた、狙い通りの形です。よかったです」

――ゴールを決めてどんな気持ちでしたか。
「たくさんの観客がいる中、アウェイのスタジアムで決められて、自分もちょっとアピールできたと思いますし、これが三菱重工浦和レッズレディースやSOMPO WEリーグを世界に知ってもらうきっかけになればいいなと思いました」

――アメリカのチームを相手にして、できたこととできなかったことは?
「相手が結構マンツーマン気味に来る中で、その空いたスペースとかに顔を出して、味方同士で2対1とかの場面を作って崩していけたところは良かったと思います。個人としては、海外の選手は、日本じゃやっぱり伸びてこないところだったり、一歩で止まるところをもう一歩出てくるので、そこで取られちゃったりというところがありました。そういったところは日本では経験できないことでした」

――試合の途中から、ご自身の中でプレーの修正はしましたか。
「やっぱり相手の足が届かないとか、バンと来られないところにポジショニングを取るということはできていたんですけど、それでもそういう(取られる)場面が出てくるので、まだ少し修正しきれなかったかなと思います」

――残りの試合に向けて、どういうことを意識したいですか。
「今日の試合で感じた、相手の(足が)伸びてくるところだったりを意識しつつ、その間とかスペースでタイミングよく受けるというところを継続して、より質の高いものを再現できていければいいなと思います」

――多くの観客が入ったスタジアムの雰囲気はどうでしたか。
「結構、観客のみなさんが盛り上げてくれて、試合前も花火が打ち上がりました。失点の時に(花火が)上がったのは悔しかったですけど、すごく盛り上げてくれて選手たちの士気も上がって、良い雰囲気を作ってくれました。それで、大括りでいうと、いい試合になったかなと思いました」
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