News

24.05.10

AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament Final vs 仁川現代製鉄レッドエンジェルズ試合後監督コメント

【楠瀬直木監督】
「まず、一度は中止となった決勝をできることになり、WEリーグや日本サッカー協会の方をはじめとするさまざまな方、そして来ていただいた仁川現代製鉄レッドエンジェルスのチームに感謝します。また、この試合を実現してくださった浦和レッズやさいたま市のみなさん、そして今日の浦和駒場スタジアムのピッチは非常にやりやすい、きれいな芝でしたので、そういう方々のご尽力に感謝しています。そういう方の力がなければ、歴史的な女子サッカーのクラブ間の大会が実現しませんでした。そのことに感謝すると共に、この試合をできたことを誇りに思います。

試合は2-1という結果でウチにもチャンスがありましたが、前半に先制点を取られたように、一つ隙を見せると仕留めてくる仁川現代製鉄レッドエンジェルズの、韓国のチームの底力を垣間見ました。もっといろいろチャレンジしたかったのですが、最後の最後まで気の抜けないゲームができて、結果としては良かったと思います。また優勝できたことに関してはホッとしていますけど、まだまだお互いリーグが続いていますし、我々も大事な試合が続きます。浮かれることなく、また次に向かっていきたいです。

今日はたぶん、この試合を見ていた他のチームの選手たちも『出たい』と思ったと思うので、またアジアの大会の出場権をかけて、厳しく激しい、いい戦いが続いて、レベルが上がることを期待したいと思います」

【質疑応答】
(立ち上がりに少し固さが見られた中で失点して難しいゲームになるかと思われましたが、前半の内に逆転し、後半は相手がやり方を変えてきた中でもペースを握り続けました。試合への手応えや選手たちへの評価はいかがでしょうか)
「今日は先発で長嶋(玲奈)がセンターバックに入りました。怪我あがりでしたし、チームとして緩めないことを徹底してきたのですが、一瞬の隙で失点してしまいました。最近はクリーンシートが続いていましたので、ここでバタバタしてしまうのかとも思いましたし、少し前に早くなり、取り返したい気持ちがプレーに出ている感じはありました。縦に早いプレーをすると相手にとってはもってこいだったと思いますので、我々としてはそこも狙いますが、しっかりとボールを動かして自分たちのリズムを大切にしていこうとしていました。それを実践してくれて、後半は角田楓佳を入れてそういうところをまた意識させました。

清家(貴子)からの攻撃が目立ちますが、逆サイドでつくって最後に清家が仕留めるという形も出たと思います。ただ、そこで2つ3つあったチャンスを仕留められなかったのは課題なので、そこは改善していきたいと思います」

(今日は平日夜の試合にもかかわらず5271人もの来場者があり、素晴らしい雰囲気でのゲームとなりました。クラブや女子サッカーの可能性を示せた試合だったのではないでしょうか)
「金曜日の18時キックオフということで『19時だったら』という声も聞いていましたが、こんなに集まっていただけました。私も女子でアジアの大会が実現できるとは思っていませんでしたし、レッズはACL(AFCチャンピオンズリーグ)というものにこだわりを持っていることもあって、こんなに大勢のファン・サポーターの方々が来てくださったと思います。また、こんなに大きな大会ならばと、遠くから来てくださった方もいると思います。ただ、これがもう少し早く告知できればとも思いましたし、韓国でもこういう試合ができたら盛り上がったと思います。先日、UEFA女子チャンピオンズリーグの試合を見ましたが、やはりそういうところとの差はあると思います。AFCをはじめアジアの各国が努力していかないと、少し水をあけられた感じはするので、今日来ていただいたことは本当にありがたいのですが、まだまだこれからだと思います」
ニュース一覧に戻る