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北川ひかるは、昨シーズンに女子特別指定選手としてレッズレディースに加わり、今シーズンから正式にチームの一員となった。開幕からここまでほぼフルタイム出場、精度と力強さを兼ね備えた左足のキックは、すでにチームにとって欠かせない武器となっている。攻撃の一角を担う若き背番号15に、今シーズンの手応えや、2016プレナスなでしこリーグカップ1部の初戦、岡山湯郷Belle戦に向けての話を聞いた。

【自分がチャンスを作らないといけない】
■今シーズンから、レッズレディースに正式に加入しました。ここまでの手応えはいかがですか。
「強化指定選手だった昨年よりも、自分の持ち味を出せているシーズンだと思っています。前は1対1の仕掛けも全然しなくて、ボールが来たらパスを選択するばかりでしたけど、今は自分で仕掛けながら、パスも選択できています」

■通じているところ、足りていないところについて、どのように感じていますか。
「高い位置で持ったときの積極的なプレーからは、チャンスにつなげられていると思います。課題はビルドアップの面で、もっとうまく判断してプレーしないといけないと感じています」

■サイド攻撃を志向するチームにあって、北川選手にかかる期待は大きいと思います。
「監督からはどんどん仕掛けろ、と言われています。クロスの質を高めるところも要求されますし、自分がチャンスを作らないとチームもうまくいかない、という思いはあります。

ただ、クロスだけの選手では終わりたくありません。ゴールを狙っている意識を相手にも見せなければいけませんから、シュートを狙えるときは狙っています」

【世界で戦える選手に】
■チームの雰囲気についてはいかがですか
「全員が誰とでも話せるチームだと思います。上下関係はありますけど、上の人たちもすごく優しくて、分からないことがあれば助けてくれます。話しやすい人たちばかりで、いいチームだと思います」

■今シーズンにレッズレディースユースから昇格してきた選手たちとは、昨年の皇后杯で対戦しています。
「(木崎)あおいとかは、すごく自分に厳しくきていました(笑)。特長はそれぞれ違いますけど、みんなが何でもできて、判断も良く、自分が持っていないものを持っていると思います。同じ年ですけど学ぶことが多くて、すごく勉強になります」

■そんな仲間たちと、これから共に歩んでいきます。今後の目標についてはいかがですか。
「まず、チームではカップ戦で修正できるところを修正して今の順位を抜け出し、上の順位を目指してやっていかないといけないと思います。

個人的には、なでしこジャパンを目指しています。自分に足りないところを改善し、長所を生かして、世界で戦える選手に、近々なっていかなきゃいけないと思います」

【ファン・サポーターのみなさんの熱い声援があって、がんばれている】
■湯郷ベルとは、今シーズンに一度対戦しています。
「前に対戦したときは、自分たちのペースでサッカーをできていたと思うんですけど、決めきれなかったり、自分たちのミスで失点したりするところがありました。一つ一つのプレーの質を高めていかないと、勝てないと思います。

それと、足が止まってたときに、誰が声を出すかは重要だと思っています。センターバックの(高畑)志帆さんだけでなく、自分たち若手も伝えていくことはあると思うし、自分もやっていかないといけないと思います」

■リーグカップには、どのようなテーマを持って臨みますか。
「カップ戦だからということではなく、課題のビルドアップでチャレンジすること、そして、ここでアシストやゴールを決めたいです。チームとしても、得点はほとんどセットプレーなので、流れの中で得点できるようになれば、自分たちもいろいろなアイデアが出てくると思います」

■次はホームということで、ファン・サポーターのみなさんの、力強い後押しがあると思います。
「自分は、みなさんの熱い声援に支えられていると感じています。辛いとき、負けているときも最後まで応援してくださり、がんばらなきゃ、という気持ちになれて、すごく感謝しています。勝つために、全力を尽くすプレー、自分の持ち味である気持ちの入ったプレーを90分間で見せることを、自分はいつも心がけています。ホームの熱い応援に応えられるよう、この試合もがんばります」

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