24日(水)15時(日本時間同)より、韓国・済州島の済州総合競技場にてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017ラウンド16 第1戦済州ユナイテッドFC戦が行われ、浦和レッズは0-2でアウェイの初戦に敗れた。

気温22度、天候は蒸し暑さのある曇り空。キックオフ前に何度も水が撒かれる中、アウェイ側スタンドでは約200人のレッズサポーターが選手を鼓舞して試合開始を待った。

レッズの先発はGK西川、3バックの右には公式戦4試合ぶり復帰の森脇が入り、中央に遠藤、左が槙野。ダブルボランチに阿部と柏木、右ワイドに関根、左ワイドに宇賀神。攻撃陣は2トップの形で、ACL5戦連続先発のズラタンと興梠が入り、その後ろに武藤という布陣。

3-5-2システムの済州は、20日にあった韓国Kリーグ大邸戦から先発3人が入れ替わり、9日のACLガンバ大阪戦とは10人が同じメンバーでのスタートとなった。

試合はレッズボールでキックオフ。立ち上がりからレッズがボールを持ち、済州が奪ってからのカウンター攻撃という展開で戦いが進む。

すると7分、早くも試合が動く。レッズの左サイドからボールを持ち上がったFWファン イルスがクロスを上げ、ファーサイドでFWマルセロ トスカーノに打点の高いヘディングシュートを打たれ、0-1。先制点を奪われる苦しい展開となった。

1点リードしてからすっかり自陣でブロックを敷いてきた済州に対し、レッズは柏木が最終ラインの位置でパスの出しどころを探しながら攻撃を組み立てていく。

レッズは22分の森脇のロングシュートを皮切りに、24分にはズラタンの落としから興梠がシュート。30分、35分にもズラタンがシュートを打つなど徐々に攻め手を見いだしていくが、その間も済州の鋭いカウンター攻撃を受け続け、西川のナイスセーブでことなきを得るという流れが続いた。

1点を追う後半、ベンチは58分に関根を下げて駒井を投入。前半あまり見られなかったサイド攻撃を活性化しようという明確な狙いを示すと、71分には武藤を下げて李がピッチイン。前半と比べると後半はでこぼこなグラウンドへの慣れも見えてきたことで、レッズらしいパスでの揺さぶりからチャンスを作り出していった。

最後の交代は81分。宇賀神から高木に代え、リスクマネジメントをしながら1点を奪いに行く。だが、85分にはズラタンがヘディングシュートを放つがGK正面。87分にもコンビネーションから李が抜けだし、GKとの1対1となったものの角度が厳しく弾かれた。そして、4分のアディショナルタイムには前線でのパス交換がずれたところを奪われてカウンター攻撃を食らい、2点目を失った。

試合はこのまま0-2で終了。逆転勝利を目指して戦う第2戦は、5月31日(水)19時30分より、ホーム埼玉スタジアムで行われる。

【武藤雄樹】
(今日のポジショニングについてはいつもと違ったのか)
「守備のときに僕が相手のボランチを見る、ということぐらいで、攻撃のときの立ち位置は変わらなかったです。僕たちがボールを持っている時間が長かったので、それほど大変ではなかったです。相手もしっかり引いてきたので、攻撃のときはいつものように、と思っていましたが、崩しにいったところで引っかかって、相手のカウンターを受けてしまったのはもったいなかったです」

(第2戦は2点を追いながら失点も許されない難しい試合になるが)
「2点を追う立場ですが、あまりにも前掛かりになりすぎてカウンターで失点してしまったら、試合終了と同じだと思うので、次の試合もリスク管理をしっかりやらなくてはいけないと思います。

しかし、今日もチャンスは作れていましたし、ホームで2点決められる力はあると思うので、自分たちのその力を信じて、やっていきます。ただ失点はもうできないので、その辺のバランスを取ってやっていくのは、これまでの課題でもありました」

(これまでACLはJリーグとの連戦だったが、今回は1週間あくが)
「まず身体を休めて、1週間後に万全の状態を作るというのが一番だと思います。ホームでやれるので、自分たちの攻撃的な部分を見せなくてはならないと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】