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第17節 vs 名古屋「ホームで勝ち点を積み重ねる」

30日、浦和レッズは埼玉スタジアムで明治安田生命J1リーグ 第17節 名古屋グランパス戦に臨んだ。

レッズは耐えるべき時間はしっかり耐え、自分たちらしい戦いを展開する場面も見せたが、ゴールを奪うことはできず、0-0で引き分けた。

ゴール裏は赤、白、黒の3色に彩られ、両脇は白と黒、中央が赤く染まったバックスタンドのアッパー席に大きく「浦和」と書かれたビジュアルサポートに迎えられたレッズ。

レッズの選手たちは正確なパス回しを展開して敵陣に入ってチャンスをうかがい、ボールを失っても素早い切り替えから奪い返してペースをつかんでいく。

その後、名古屋にボールを運ばれる時間帯はあったが、守備陣を中心に冷静に対応すると、20分には自陣でボールを奪った小泉佳穂が縦に送り、J1リーグでは負傷退場した第9節の徳島ヴォルティス戦以来、8試合ぶりに出場した武田英寿が右斜め前にパスを出す。

これを受けたのはキャスパー ユンカー。ドリブルでカットインすると、左足でミドルシュートを放つ。強烈なシュートは枠から外れたが、アグレッシブな姿勢を見せた。

26分にはレッズの左サイドから速いクロスを入れられると、ゴール前に相手が飛び込んでくる状況ながら鈴木彩艶が恐れず、そして冷静に判断してパンチングでクリア。失点を許さない。

その後も一進一退の攻防を繰り広げながら、43分には相手のパスを奪った小泉からのパスを受けた明本考浩が左サイドでドリブルを開始。さらに左を猛然と走る山中亮輔にパスを送ると、山中はゴール前に柔らかいクロス。これをユンカーが頭で合わせたが、勢いのあるシュートとはならなかった。

後半も締まった展開が続く中、67分にはそれまでも中盤での守備やビルドアップで存在感を発揮していた柴戸 海がボールを奪ったことを発端とし、相手にボールが当たってこぼれたボールを関根貴大が拾ってドリブル。ペナルティーエリア内に入ったところでシュートを放ったが。枠を捉えきれない。

71分には丁寧にパスをつなぐと、明本のスルーパスを左サイドで受けた途中出場の汰木康也がゴール前に低いクロスを入れる。ユンカーは相手から遠ざかりながら準備したが、その手前で相手にクリアされた。

その後も選手交代を使いながら、ボール保持率を高め、失っても素早い切り替えで奪い返し勝利を目指したレッズ。ゴールを奪うことはできなかったが、ホームで勝ち点1を積み重ねた。

次戦は、6月6日(日)18時からアウェイのノエビアスタジアム神戸で行われる、JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦 ヴィッセル神戸戦となる。

【槙野智章】
(今日の試合内容を踏まえつつ、引き分けという結果をどう捉えているか?)
「ホームですし、前節(のサンフレッチェ広島戦)は追いつかれて勝ち点3を逃したこと、僕たちのキックオフ前に他会場の結果、僕たちと近い順位のチームが引き分けているということを受けての試合でしたので、是が非でも勝ち点3を取りたいと思っていました。今日は阿部(勇樹)選手がいませんでしたので、キャプテンマークを巻かせてもらいましたが、試合前にそのようなことを選手全員に言いました。

前半は少し入りが悪かったですし、我慢を強いられる時間は長かったですが、最後の最後まで勝ち点3を取りにいった姿勢はありました。ただ、名古屋の守備も堅かったです。次のゲームで勝ち点3を取ることでこの勝ち点1が価値のあるものになると思っています」

(特に4月、5月と結果が出るようになったが、チームとして特に成長していると感じることは?)
「難しくなった時間帯やうまくいっていないときに、新加入選手を含めて若い選手たちがチームとしてそのときにできていないことをしっかりと口に出せる、主張できるようになってきたことは一つ進歩だと思っています。

開幕直後は西川(周作)選手や僕など、経験ある選手が主張して悪い時間帯を改善しようとしていましたが、ここ最近は若い選手が自ら主張してチームをよくしようという姿勢が見られています。そこが変わったところだと思います」

(鈴木彩艶選手はJ1リーグデビューから5試合中4試合で無失点に抑えているが、近くで見て感じる彼の武器や特長は?)
「一つは、GKに最も必要なシュートストップについて、ポジショニングがいいこともありますし、あの体格もありますので、シュートモーションに入った相手の攻撃陣がなかなかいいコースにシュートを飛ばせないところは彼の強みだと思っています。実際に彩艶選手が出て、難しいシュートを打たれていないというのは、彼のプレッシャーやポジショニングの良さだと思います。彼が構えたときにボールが正面に飛んでくるケースが多いですが、あれは相手のストライカーに対するプレッシャーの掛け方がうまいからだと思います。

あとはクロス対応です。守備範囲が広いですし、パンチングではなくしっかりとキャッチしにいく姿勢は僕らDFにとっては安心できるプレーです。

3つ目は今日もありましたが、最後の最後までしっかりと味方にボールをつなげられる視野の広さを持っていることです。あの歳にしてすごいと思います。リカルド ロドリゲス監督からは『へそ』と言われていますが、彼からボランチにつけるものすごくいいパスが入っていますので、そこは彼の武器だと思っています」

(シュートが正面に飛んでくるのは威圧感、存在感があるからなのか?)
「存在感はかなり大きいですし、オリンピックの出場はかなり期待しています。今呼ばれているGKは3選手いますが、割って入っていける力はあると思いますし、何よりまだ18歳であの体格と落ち着きがあるというのは、今後の日本サッカーをおもしろくすると思います」

(前半の苦しい時間帯はどのような意識で守っていたのか?)
「ふがいないと言いますか、申し訳ない試合運びをしたと思いますが、ここ最近は勝ち点を拾えている中でも90分間いいゲーム運びができていないことも課題の一つだと思っています。前半の45分が悪ければ後半の45分で改善してものすごくいいゲーム運びができていたりしますが、いいゲーム運びができる時間を長くしたいということが僕たちの狙いとするところです。

今日はホームでしたし、ボールを握られている時間がある中でも、不細工ながらにしっかりと我慢強く守れたことはよかったと思います。何よりもやっている選手たちが、苦しい時間を耐えれば必ず自分たちの時間が来ると思いながらプレーしています。見ている方々とプレーしている選手たちの感覚に少し違いがあるかもしれませんが、耐えることができていると思います」

(逆に後半のいい時間帯は自分たちでリズムを作ったが、相手もしっかりブロックを作っていた。後方からの攻撃の組み立てについてどんなことをイメージしていたのか?)
「広島戦もそうでしたが、名古屋は少し人数をかけて中央を固めて守ってきました。中央を固められた守備を打開するためにもっと工夫していかないと今後、引いて守る相手に対してポイントを取る、ゴールを取ることが難しくなってしまいます。後ろからの配球や遠めからのシュートなど、工夫していかないといけないと思います。攻撃陣の交代も当たっていますし、何よりも各ポジションでいい競争が芽生えているのはいいことだと思います。選手によって技術や持っているものが違いますので、僕ら後ろの選手が良さを引き出してあげればいいと思っています」

(槙野選手も前にスペースがあれば持ち運ぶプレーがあったと思うが?)
「そういう効果的なボールの運びと配球をもっとしていかなければいけないと思っています」

(今日の試合に限らず、槙野選手のシュートブロックが目立っているが、槙野選手自身の手応えは?)
「そう思っていただけているのはうれしいです。ただ、昨年までは各個人でボールを奪う、ゴールを守るという守備でしたが、今シーズンからは横の選手や前の選手と連係して守れています。たまたま僕が最後にボールを奪っていることもありますが、それまでの過程として、前の選手がしっかりとチェイシングしたり、横の選手がしっかりとカバーしているからこそ、チャレンジにいけています。みんなで守っているという意識がありますし、最後に体を張るのは僕の仕事ですが、全員守備ができていると思っています。逆にみんなに助けられているということもあります」

(「効果的なボールの運びと配球をもっとしていかないといけない」という話だったが、攻撃でも槙野選手が積極的にボールを運ぼうとする姿勢が見られる。3バックのころもそういうプレーはたくさんあったと思うが、今季は特に意識しているのか?長めのパスのチャレンジも増えていると感じるが、その点についてもどうか?)
「まずは自分のプレーの改善のところで、監督から求められていることを体現することが僕の仕事だと思います。自分が一番意識しているのは、横の選手と前の選手、特に今シーズン新しく入った選手でしたり、小泉(佳穂)選手や明本(考浩)といったJ2リーグからJ1リーグの舞台に入ってきた選手の良さを後ろの選手が引き出すということを意識しています。どちらかと言うと、難しいことをするよりは、彼らに気持ちよくプレーさせてあげることを意識しています」

(2月、3月は苦しんで4月、5月から勝てるようになってきて、ここ最近は相手もレッズの良さを消そうとし始めている印象があるが、相手の対策を上回っていくために必要になると思うことは?)
「リカルド監督はどちらかと言うと、メンバーを固定するよりもコンディションがいい選手やリカバリーできている選手たちをうまくまわしながらやっていますので、総力戦だと思っています。11人だけで戦うわけでもありませんし、交代枠が5人あることを考えると、いい選手はたくさんいますし、そういう選手たちを起用したときに、彼らがピッチの上でしっかりと表現する、結果を残すということが今後、自分たちが上位に食い込んでいく、ポイントを取っていく上で必要になると思います」​

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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