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天皇杯 準決勝 vs C大阪「宇賀神、小泉がスーパーゴール!ファイナルへ!」

12日、浦和レッズは埼玉スタジアムで天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 準決勝 セレッソ大阪戦に臨んだ。

レッズは、前半に宇賀神友弥のスーパーゴールで先制。後半も闘う姿勢を貫き続けると、試合終了間際に小泉佳穂が相手を立て続けにかわす、こちらも見事なゴールを決め、2-0で勝利した。

今季初めて収容率100パーセントとなった埼玉スタジアムのスタンドからは、先発メンバー発表時から大音量の拍手が送られた。

そして入場時には『REDS GO TO ASIA』という文字とともに、赤、白、黒の三色に染まった北ゴール裏のビジュアルサポートに迎えられたレッズの選手たちは、立ち上がりから闘う姿勢を見せた。

ボールをつなぎながらゴールに向かう意思を感じさせ、素早い切り替えと球際で激しいプレスですぐにボールを奪い返し、主導権を握る。

それでもC大阪のカウンターを受けることは皆無ではなかったが、クロスに対してしっかりと対応するなど、守備陣も集中して守った。

そして29分、関根貴大がスライディングでボールを奪い返すと、柴戸 海、江坂 任を経由して再びボールを受けた関根が右サイドの深い位置からクロス。ファーサイドに流れたボールを受けた明本は、一度は空振りしたものの冷静に切り替えてバックパスを送ると、ボールを迎えるように走り込んだのは宇賀神友弥だった。そのままダイレクトで右足を振り抜くと、地を這うようなボールはゴール右へと吸い込まれた。

2018シーズンの天皇杯決勝 ベガルタ仙台戦の再現のような宇賀神のスーパーゴールで、レッズが先制に成功した。

37分、39分には枠内に飛ぶミドルシュートを放たれたものの、いずれも西川周作がビッグセーブで防ぎ、失点を許さなかった。

後半に入ると1点を追うC大阪が押し込んでくる時間もあったが、レッズの選手たちは冷静に対応。さらに、素早い切り替えと球際での強度の高いプレーを継続し、主導権を譲らない。

54分には敵陣でボールを奪い返し、右から左へとパスをつないで宇賀神がクロスを送ると、キャスパー ユンカー、関根、さらにもう一度キャスパーと立て続けにゴールを狙った。さらに、宇賀神に代わってピッチに入っていた汰木康也が65分にペナルティーエリア内の右からシュート。いずれもゴールにはならなかったが、2点目を奪いにいく姿勢を見せた。

集中して守備をしながら、ボールを奪いにいく姿勢とボールを保持しながら隙を突いて前方に進む姿勢を出し続けたレッズの選手たち。

83分の関根がカットインして左足で狙ったシュートはわずかに外れたが、終了間際にスーパーゴールが決まった。

88分、途中出場の小泉佳穂が左寄りの位置でボールを持つと、相手の股下を抜いてペナルティーエリア内に侵入。さらに切り返して相手をかわして右足でシュート。見事なドリブルからのスーパーゴールが決まり、レッズが2-0で勝利。

今シーズン最後の埼玉スタジアムでの試合を勝利で飾り、タイトルとAFCチャンピオンズリーグ出場権を懸けた決勝進出を果たした。

2021年最後の闘いは、12月19日(日)14時から国立競技場で行われる、天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 決勝 大分トリニータ戦となる。

【宇賀神友弥】
(ゴールシーンを振り返ってどうだったか?ゴール後にファン・サポーターに向けて、「もっと盛り上がってくれ」というようなポーズをしていたが、どんな気持ちだったのか?)
「ゴールシーンは、自分のところにボールが来る前に、反対側でオフサイドかもしれないというシーンがありましたので、オフサイドディレイを取られるのではないかという気持ちがありました。正直に言うと、『オフサイドなのかな?』という気持ちでリラックスして打つことができました。

明本(考浩)選手が一度空振りしたことによって、おそらく僕にゴールを取らせるためにわざと空振りしてくれたのだと思いますが、あそこで少し時間ができたことが大きかったと思います。シュートは打った瞬間に、足にボールが当たった瞬間にゴールが入る軌道が見えていました。

ゴール後のポーズは、酒井(宏樹)選手が僕のところに来て、『ウガさん、もっと会場をあおってくださいよ。雰囲気を作ってください』というようなことを言っていたので、確かに、と思ってやらせてもらいました」

(相手の矢印が前に来たところを長いボールを使いながら裏も取れて、という試合だったと思うが、試合前の狙いを含めて試合を振り返ってどうだったか?)
「僕があそこのポジションに入って、明本選手が前にいるということで、彼は裏への動き出しを献身的に続けてくれる選手ですので、相手を下げる意味でも、彼が入ったことはチームの意思表示なのかなと思いました。いい形で相手の裏を取ることができましたし、苦しい時間もありましたが、自分たちがしっかりとボールを支配して、ゲームを支配することができたのではないかと思います」

(宇賀神選手にとって、浦和レッズの選手としては埼玉スタジアムでのラストゲームになることが決まっていたが、先発で行くことがわかったときの気持ちと、試合を終えてみての今の気持ちはどうか)
「正直なところ、名古屋(グランパス)戦で自分のピッチの上での役割は終わったという気持ちがありました。ただ、今週トレーニングをしていく中で、自分が先発で出ることがあるのではないかと思ったときに、気持ちを切り替えるのが少し難しい時間が何日かありました。(リカルド ロドリゲス)監督に話をしに行こうかと考えた時期もありました。

来季を見据えていく上で、このトーナメントを勝ち抜くことは、来年以降もレッズに残る選手にとって、非常に貴重な経験だと思いますし、ここをしっかりとつかみ取ることによって、選手として計り知れないほど成長できると思います。なので、『僕ではないのではないですか?』というふうに話をしに行こうかと悩んだ日もありました。

でも、やはり最後に浮かんでくるのは、浦和レッズの人間として、支えてくれたファン・サポーターに自分を見てもらう、自分を覚えておいてもらうというチャンスがあるのであれば、一度は自分の役割が終わってしまったと思ってしまった気持ちを奮い立たせて、埼スタのピッチに立つ。それが、自分がプロサッカー選手として、浦和レッズの人間としてやれる最大のパフォーマンスなのではないかと思ってピッチに立ちました。

そして、悪い言い方になってしまいますが、自分を契約満了する決断をした人たちをこのピッチで見返してやるんだぞと、あなたたちは間違っていたんだぞということを証明してやろうという強い気持ちを持ってピッチに立ちました。『何でそういうことを言うんだ』と言う人もいるかもしれませんが、僕はそういう人間ですので、そういう気持ちが今日のゴールに乗り移ったのではないかと思います。

試合が終わってからスタンドを見て、改めてピッチに立ってよかったと思いましたし、この人たちと一緒にタイトルを獲って、最高の形で若い選手にバトンタッチしたいと思いました」

(タイトルを獲得してきた歴史を持つ選手たちがチームを去ることになるが、残していけるもの、若手選手に伝えたいことは?)
「その選手たちに何かを感じ取ってもらうためには、細かいところで一つひとつの球際で闘うところや、苦しい時間を耐え抜くための声、そういうことが勝負を勝ち抜いていくために必要なことだと思います。今日の試合でもそういうところは見せることができたと思いますし、自分の言葉ではなく、一緒にプレーする中で、肌で感じ取ってもらいたいと思っています。今日はゴールという最高の形でそれを見せることができましたが、まだ何も勝ち取っていませんので、決勝でカップを掲げたときに、もう一度みんなでいろいろな話をしたり、『次、頼んだぞ』ということを最高の形で言えるようにしたいと思います」

(試合が終わってからスタンドを見て、という話もあったが、交代でピッチを去るときの大拍手を聞いたときの気持ちはどうだったか?)
「イエローカードをもらってしまっていたので仕方ない交代だったと思いますが、まだまだピッチに立っていたかったですし、あの拍手も感じ取ってはいましたが、それより悔しい気持ちが大きかったです。自分はまだまだ見せられるぞという感覚もありましたので、正直悔しいという気持ちもありつつ、僕がこんなに拍手されながらピッチを去るなんて12年間で初めてじゃないかと思いながら去りました」

(以前、2018シーズンの天皇杯決勝のゴールについて、「一生に1回しか出ないんじゃないか」と言っていたが、今日も同じようなゴールだったのではないか?)
「今日も上手でしたね、相変わらず(笑)。いいゴールでしたね。決勝でもチャンスがあれば、とは思っています。決勝にとっておきたかったですね(笑)」

(先ほど言っていた悔しさも踏まえて、また決勝で力を発揮したいのではないか?)
「またピッチに立つのであれば、同じ気持ちで挑みたいと思います」

(改めて決勝に向けた意気込みは?)
「勝つしかありません。今日はホームスタジアムで最高の雰囲気で勝つことができましたが、決勝で勝たなければ何も残りませんし、何も意味がありません。必ず優勝をつかみ取って、また来年アジアでファン・サポーター、選手ともにアジアで暴れてもらうために、必ず優勝をつかみ取りたいです。今日も素晴らしいサポートをしていただけたからこその僕のゴールだと思いますので、決勝も最高の雰囲気を作っていただければと思います。一緒に(優勝カップを)掲げましょう」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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