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リカルド ロドリゲス監督 大分戦試合後会見

天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 決勝 大分トリニータ戦 試合後のコメント

[質疑応答]
(素晴らしい優勝だが、試合自体は苦しいものだったと思う。今日の試合で、レッズらしいプレーはできていたと思っているか?)
「まず、大分がどういう出方をしてくるのか分からない状態でした。前回の川崎フロンターレ戦の、4-4-2のダイヤモンドみたいな形なのか、これまで通りやってきた後ろを3枚にしたやり方なのか、いろいろな可能性があった中での試合だったので、我々としては、どういうふうに、どこにスペースを作っていくのかがなかなか簡単な試合ではなかったと思います。

ただ、その中でも、やりたいプレーは前半は表現できていたのかなと思いますし、相手にチャンスを与えなかったというところでは、非常にいい入りだったと思います。

その中で前半に1点を取れて、そこまでは良かったと思いますが、後半にかけてなかなか我々がボールを持ってプレーすることができなくなってしまいました。その中でも江坂(任)のチャンス、追加点が取れそうな場面までは行けていたのですが、なかなか点が取れず、大分サイドも少しやり方を変えてきて、前線に長身の選手を入れてくるなどしてきたので、我々としては形を変えました。人を入れて、後ろを重くして、その状況でのシチュエーション、つまり1-0というスコアを守り切るという形だったのですが、その中でも追い付かれてしまいました。ただ、追い付かれた中でもチームとしては自信を持って、決して臆することなく戦ったと思います。そのリアクションがうまく、最後のサプライズと言いますか、(YBCルヴァンカップの)川崎フロンターレ戦のように最後の最後で点を取って、勝つことにつながったと思います」

(今日が2021シーズンの最終戦になったが、浦和レッズにやってきてからの1シーズン、どういうことを選手たちに働き掛けながら、あるいはリカルド監督自身が心掛けながらやってきて、今日のタイトルにつながったのか?)
「まず、この天皇杯という戦いは、我々にとってはACL(AFCチャンピオンズリーグ)につながる、(リーグとは)違う手段ということで戦ってきました。ここまで天皇杯に関して言いますと、京都(サンガF.C.)戦であったり、(SC)相模原戦であったり、もちろんリーグでもそうなんですけど、天皇杯では選手たちの入りもすごくいいですし、試合の展開もすごくよくできているところもあったので、こういったところでみんなが集中できているなと思っていました。

今回の試合では失点してしまいましたけど、ここまで無失点でこの大会を戦い抜いてきた部分もあったので、みんながうまく集中しながら臨めているんだなと思っていました。

ですがこの試合、最後の試合を戦う上で大事になってくるのは、しっかりと戦っていけるようにすること、戦うというのは戦術的なところで言えば相手のスペースのどういうところを使っていきたいのかなどの部分もありますけど、これまで同様にやってきた戦い方、球際の部分もそうですし、そういった部分での戦い、気持ちのところもしっかりとこれまで通りにやっていくこと、そういったことを話していました。

同点に追いつかれた後も、チームはしっかりと立ち上がって残りの時間をしっかりと戦い抜いて、得点を生んで優勝を勝ち取ってくれたと思います。まずは、厳しい1年間でしたけど、チームとして目標に掲げていたACLの切符を手に入れたので、非常に満足しています」

(リカルド監督がよく言っていた、「いいシーズンから素晴らしいシーズン」になったか?)
「その通りだと思います。決勝にたどり着くのは非常に素晴らしいことですけど、その中で勝者となった。今回の1年間はここまでの3ヵ年計画の中で、スタイルを変えていきながらまたチャンピオンに返り咲く、そうしたクラブの目標も達成できましたし、もちろんACLもそうです。そして、その1年間、2年間、ここまでやってきた積み重ねが、選手たちが首から下げる金メダルという結果につながったと思います」

(準決勝は宇賀神友弥選手、決勝は槙野智章選手がゴールを決めて勝利したが、チームを去る選手が残してくれたものをどう感じているかと、それを残る選手たちにはどう受け継いでいってほしいか?)
「宇賀神、それから槙野もそうですけど、それだけではなく、今回メンバーには入っていませんでしたが、天皇杯を獲ることによって阿部勇樹がカップを掲げることができたので、その意味では非常に満足しています。ある特定の、ではなく、今までチームを支えてきてくれた選手たちがこうしてタイトルを獲ることによって、クラブのレジェンドとなっていくと思います。

彼らが残してくれたものは、非常に大きいと思います。そして残った選手たち、これからこれを引き継いでいく選手たちは、『浦和の重さ』というものをしっかりと体感して、そしてそれを来シーズンに責任を持って、このクラブは常に高いものが求められます。その高いものを常に目指していくこと、それが大事だと思います。それは今話した3人だけでなく、これまでクラブ・チームを築いてきてくれた人たちがやってきたこと、それを一つの例としながら戦っていく、そういったことがこれから大事になっていくと思います。今シーズンもそうですけど、これまで築き上げてきたものが、今後も有効活用されていけばと思います」

(ベテラン選手の活躍について触れていたが、チーム作りの上でも、阿部勇樹選手や槙野智章選手、宇賀神友弥選手は献身的な姿勢で支えてきてくれたと思う。その意味での存在の大きさについては?)
「チームを作っていく、築き上げていく上で、今おっしゃったことは非常に大事だと思います。選手たちにはハングリーな気持ち、野心が常に必要だと思います。ただしそれだけではなくて、今話した選手たちみたいに、ベテランだけど年齢関係なくそういう気持ちを持って、そしてチームにとって一つの見本となれるような人たちが大きく貢献してくれたからこそ、ここまで来られたと思っています。

彼らは長い時間プレーをできたかと言われると、もしかしたら1年を通したらそうではなかったかもしれません。ただ、限られた時間の中でも常にしっかりと自分の最大限の力、パフォーマンスを発揮してくれていましたし、そこに至るまでの過程での準備もしっかりしてくれていました。

もちろんベテランの選手たちもそうですけど、他になかなか試合に出られなかった選手、阿部はこの前プレーしましたけど、今回はメンバーに入りませんでした。ただ、その中でもしっかりといい準備をしてきていました。興梠慎三、トーマス デン、金子大毅、そういった選手たち、今名前を挙げていない選手たちも含め、こういった選手たちは試合に出ていいプレーをするだけでなく、メンバーに入っていなくても常に全力でチームの取り組みをしてきてくれたおかげで、この結果が生まれたと思っています。

常に選手たちに話していることではあるのですが、チームで何かを達成するために、こういった試合に出られていない選手でもチームのために戦っている、そういったことが実現できたと思います。カップを掲げることができたのは、試合に出ていた選手たちだけでなく、裏で、陰で、みんなが見えないところでしっかり貢献してくれた選手たちによるものだと思っています」​

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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