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ミシャ監督 札幌戦前日会見

明治安田生命J1リーグ 第8節 北海道コンサドーレ札幌戦 試合前日のコメント

「明日の北海道コンサドーレ札幌との対戦は、我々にとって非常に厳しいゲームになると思います。なぜなら、Jリーグの試合というのは、各チームの力が非常に拮抗して、クオリティーの差は大きくありません。そういうリーグだからこそ、より走り、より戦うチームがもちろん優位に試合を進めると思います。札幌が力の劣るチームだと思ってしまったら、それは大きな間違いであり、それは札幌がこれまでのゲームの中で示しています。だからこそ、明日のゲームは非常に難しい厳しいゲームになると思っています。

チームは、今週しっかりトレーニングを積んでいます。全員で走り、戦い、練習でやったことを出していきながら、明日のゲームでは、内容のいいゲームと勝利をしっかりと掴み取りたいと思っています」

【質疑応答】
(選手たちが、引いて守るだけでなく、自分たちで攻めてくるという話をしていたが、監督から見てどうか?)
「先ほども言いましたが、Jリーグは、非常に力が拮抗しているリーグです。そういうリーグだからこそ、毎試合が非常に際どい厳しいゲームになると思います。明日の試合も、我々にとってそういうゲームです。多くの人が、浦和の方が優位であり、勝利するだろうと思っていると思いますが、決して楽に勝てる相手ではないはずです。

今シーズンで言うならば、鹿島アントラーズとFC東京の2チームが、選手のクオリティー、選手層として他のチームより私は抜けていると思います。もしかしたら、下の4チーム、5チームくらいが少し選手層あるいは質が落ちる部分があるかもしれませんが、それ以外のチームはそこまで大きな差があるとは思いません。だからこそ、明日のゲームは、全員が本気になって、相手を叩きにいかなければいけないと思います。そして走り、戦い、規律を守るといったところを全員がやっていかなければいけないゲームです。

多くの人は、私の言っていることと違う意見かもしれません。ただ、私自身はJ1の各チームの戦力を分析した上で、思うことを先ほど述べました。毎試合とにかく全力を尽くして、相手を本気で叩きにいかなければ、相手がどんなチームであったとしても、足元をすくわれることがあるのがこのリーグです」

(2012年に札幌に負けているということは、対戦することで思い出すのか?)
「私は、自分のキャリアで戦った試合は、ほとんど覚えています。もちろん、2012年の札幌戦の敗戦は、記憶に残っているゲームです。当時、札幌はJ2降格が決まっていたチームで、我々は優勝争いをしていました。ホームでの敗退だったので、非常に悔しい痛い敗戦だったゲームです。もちろん、そのチームと再びJ1で戦うわけですから、その当時の悔しい思いというのは甦ってきます。ただ、あの当時と今というのは、お互いにに違う状況での試合です、明日の試合は明日の試合として、自分たちのやるべきことをやって、札幌に勝利すべく全力で戦うという思いだけです。

札幌戦だけでなく、5シーズン私が浦和を率いてきた中で、それよりも痛い負けを経験してきました。非常に痛い思いをした過去の結果を糧に、常に立ち上がり、次の相手に向かっていきました。過去の経験をしっかりと生かしながら我々は成長してこられたと思います。明日のゲームもそういった過去の苦い経験を糧に、しっかりと学んだものを出していきたいと思います。

2年前のガンバ大阪戦や昨年のチャンピオンシップ決勝第2戦の鹿島アントラーズ戦など、非常に受け入れがたい、非常に悔しい負けをしてきました。ただ、我々はそれでも立ち上がり前を向き、未来に向かって進んできたと思います。常に我々は、前を見据えて突き進んでいきたいと思います」

(新加入選手の中で、ラファエル シルバ選手が適応していると思うが、これは想定通りなのか?そして、適応した要因は何か?)
「新しい選手が、チームにフィットしていくためには、チームメイトのサポートが非常に重要です。同じピッチ内でプレーしている選手たちが、その新加入の選手たちをしっかりサポートすることが、新加入選手がこのチームで馴染み、いい活躍ができることにつながると思っています。興梠選手も以前は、新加入選手として入ってきて、その中で、非常に早く戦術を理解し、チームに溶け込み活躍したと思います。やはり、その選手の質あるいは努力というものももちろんあるでしょう。ただ、その中で、チームメイトもしっかりとサポートしていく。その両方があるからこそ、今の彼の活躍があると思います。

ラファエル シルバ選手はアルビレックス新潟で2年半プレーした選手です。その前に移籍してきた武藤選手もベガルタ仙台で4年間プレー選手です。浦和に来て、突然彼らがうまくなったわけではありません。チームとして、浦和の中で、しっかりとそれぞれの選手が自分の役割を担いながら戦うからこそ、チームの成功とともに個の活躍もあるのです。駒井選手も徐々に彼の特長をチームの中で生かしてきていると思いますし、毎試合いいものを出してくれています。それは何故かというと、チームとして全員が戦っているからです。チームの戦術の中で、それぞれがそれを理解し、それぞれのポジションでしっかり実行するからこそ、我々はチームとして強いのです。そして、チームが成功する中で、それぞれの選手の個の評価が上がっていきます。

以前、イビチャ・オシムさんが率いていた、ジェフユナイテッド市原・千葉は、チームとしての強さを発揮していたチームでした。個人の選手の評価も高くなる中で、日本代表に入る選手も多くなっていったと思いますが、オシムさんが千葉を離れた後に、多くの選手が違うチームに移籍しました。その中で、移籍先で華々しい活躍ができた選手というと、私は唯一、阿部勇樹選手くらいしか思い浮かびません。それはなぜかと言えば、彼らはオシムさんが率いたチームの戦術の中で、しっかり生かされていたからです。
我々も、常にチームの中で、グループ戦術をしっかりと守りながら戦っていくこと、それをしっかり頭に入れて戦っています。しかし、メディアにもてはやされたり、周りに持ち上げられたりして、俺はスーパーなプレーヤーなんだと思って、チーム戦術を守ることなく、個人プレーに走れば、その選手は活躍できなくなるでしょうし、チームとしてもバラバラになってしまうと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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