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「最も重要なことは、レッズとして進化し続けること」(リカルド ロドリゲス監督(定例会見 4/9)

4月9日にオンラインで行われた会見でのコメント

(鹿島アントラーズ戦、清水エスパルス戦と連勝したが、チームとして良くなっていると実感していることはあるか?)
「チームは良くなっていると思います。鹿島戦では特に決定機を多く作ることができましたし、取り消されたゴールも含め、ベストゲームだったと思います。清水戦はそこまで多くの決定機は作れなかったかもしれませんが、ボールをしっかり保持し、試合を支配することができたと思います。後半にはそれができなかった時間帯もありましたが、全体的に安定して攻撃も守備もセットプレーもできていたと思います。セットプレーは柏(レイソル)戦や(北海道コンサドーレ)札幌戦での問題点でしたので、改善できたことは良かったですし、全ての面で良くなっていると思います」

(次の対戦相手はリカルド ロドリゲス監督が4年間指揮した徳島ヴォルティスだが、徳島の昨季までと今季の戦いに変化は感じるか?)
「清水戦の後に移動がありまして、昨日は清水戦を見返すことに集中していました。徳島の試合をそんなにたくさんは見ていませんが、私たちが日曜日に戦った際に土曜日に徳島の(アビスパ)福岡戦がありましたので、その試合はすでに見ています。もちろんチーム全体としては分析を進めていますが、私個人の分析はこれから行っていきたいと思います。

ただ、チームの狙いやポジショニング、相手を引き付けてプレーするというところは昨年までの徳島と同じだと聞いていますし、守備の仕方も我々がやっている形に少し似ているやり方だと聞いています。

大きな違いはありませんが、たとえば宮代(大聖)のようないいパフォーマンスを見せている新戦力がいることによって、特徴は少し変わってきています」

(リカルド監督の分析はこれからとのことだが、似ている部分が多い相手に対して重要になるポイントはどんなことか?)
「最も重要なことは、レッズとしてこれからも進化し続けることです。相手は関係なく、チームとしていろいろと積み上げていき、歯車がうまく回るようにし、パフォーマンスを上げたいと思います。徳島は私の古巣ですので、少し違う試合になるかもしれませんが、今、重要なことはチームとして成長すること、そして『これがレッズだ』というスタイルが明確に見える方向にもっていくことだと思います」

(鹿島戦から中3日で戦った清水戦で先発とベンチ入りメンバーが全く同じことは驚きだったが、それだけそのメンバーがいい状態ということなのか?それとも変えるのは難しい理由があったのか?)
「サッカーでは、チームのパフォーマンスが良ければあまり変えないということがあります。鹿島戦は非常にいいゲームでしたので、スタメンを変える理由がありませんでしたし、同じ理由でメンバーも変えませんでした。だからといってメンバー外の選手の状態が悪いわけではありませんし、18人しか選べないのでこの流れになりました。

メンバー外の選手も含め、全員が成長していますし、チームとしても成長できています。また、就任当初から非常に重要だと言っていたチームの一体感や団結力も高まってきていると思います。もちろんフィジカルの状態次第ではパフォーマンスが良くても変えることはありえますが、継続性を持たせることと、この時期での連戦の2試合目というところでの判断でした」

(2月くらいにも伺ったが、リカルド監督がやっていきたいことを機能させるための選手個人の能力アップに対する働き掛けで、その当時はあまり多くのことをやると混乱してしまうという言い方をしていたと思うが、今はどのくらい伝えられるようになっているのか?)
「選手たちの理解力も上がってきていると思いますし、選手同士の関係性、シンクロして動く、距離感を保つといったことも非常に良くなっていると思います。守備でも攻撃でもその積み上げができていると思います。もちろん毎試合ごとにポジティブなこと、ネガティブなことがあると思いますが、試合をこなすごとにネガティブな改善点が減っていくことが望ましいと思います」

(清水戦の公式記録を見るとシュート数は2本だった。それは課題の一つだと思うが、逆に言えばリカルド監督がやっているボールを支配することが勝利に近づくことを証明したということになるのか?)
「個人的にはボールをより多く持つことが勝利につながると思っています。ただ、もちろん鹿島戦で見せた姿のように多くの決定機を作ることも必要だと思います。自分たちのポゼッション率を上げるということは、相手がボールを持っていない状況を作ることができるということです。そういったときは相手のカウンターに気を付けなければいけませんが、相手にカウンターの機会を与えることも減ってきていると思います。

シュートに関して言いますと、たとえばDAZNではシュートが8本になっています。公式記録では2本です。その数字がどうなっているかは私には分かりません」

(内容と結果が伴っている状況でチームとして成長していくチャンスだと思うが、そういう状況でトレーニングの中で選手に意識してほしいことはどういうことか?)
「今、最も重要なことは選手のリカバリーです。昨日も移動があり、あまり多くのことができませんでした。もちろん改善点があればトレーニングで行っていきたいと思いますが、鹿島戦の前の2週間が非常に良かったと思います。質や負荷の高いトレーニングができましたので、そのいい影響があると思います。連戦中は選手を回復させることを優先しています」

(連戦ではトレーニングの時間が少なくなると思うが、大きな方向性としてこれからチームが成長するためには、今やっていることをより磨いていくのか?引き出しを増やしていくのか?あるいはその両方が必要なのか?)
「いろいろな要素があります。修正しなければいけないものがあるのか、さらに強化しなければいけないものがあるのか、あるいは何かを増やすのか、ということがありますが、常に前節の自分たちの試合の分析と次の対戦相手の分析によってそういったところは決まってきます。そこを基準にしています。ですので、繰り返してさらに磨いていくときもありますし、新たな要素を加えることもあります。ただ、基本的な流れとして、平日の試合があるときは、新しいコンセプトを与えるということはあまり行っていません」

(0-5で敗れた川崎フロンターレ戦がいい影響を与えたのではないか?その後の起用する選手や清水戦で選手を変えなかったこと、内容が良くなったことも含めて、負けたとはいえ川崎戦がリカルド監督の頭の中をクリアにすることや、チームにいい影響を与えたのではないか?)
「敗戦からも常に学ぶことができると思います。そして川崎戦は、内容は良かったですが、非常に重い結果になってしまいました。ただ、そこはチームの伸びしろだと感じました。柏戦でも見えたものも含め、その後のことを判断していきました」

(ここ最近、守備が非常に良くなっていると思う。チーム全体もそうだが、各個人が追い込む守備、コースを制限したり誘導したりする守備が開幕当初と比べて良くなっていると思うが、守備のコース取りや意識はどのように指導や意識付けをしているのか?)
「最も重要なことは、チームをコンパクトに保つことです。ラインの間の距離感もしっかり保たなければいけません。たとえばFWが前からプレスを掛けるときはGKも含めてチーム全体で前に出なければいけません。また、中締めも重要であり、相手FWへのくさびのボールを簡単に入れさせないことも重要です。FWへのボールが多ければDFにとって問題が増えるということになります。

また、相手のクロスなどの状況でのペナルティーエリア内のポジショニングも選手たちに指示しています。ここまでが私たちの基本的な守り方であって、あとは相手の特徴やパターンに合わせて守らないといけない部分も出てきます。

確かに今まで12失点と多くの失点をしていますが、そのうちの8失点は川崎戦と(横浜)F・マリノス戦の2試合で起こったものでした。

(鹿島戦から浦和レッズユースの工藤孝太選手がメンバー入りしているが、工藤選手のどんなパフォーマンスが監督の目に付いたのか?また、若手をメンバー入りさせることで試合の雰囲気や試合に向かう準備を経験させるという狙いもあるのか?)
「孝太選手は左利きの若いセンターバックです。トレーニングキャンプで数日間、私たちと一緒にトレーニングしましたが、非常におもしろい選手だと思いました。メンバー入りは藤原優大なのか孝太なのかというところで判断しましたが、彼らの間に大きな違いはない中で孝太にしました。彼が経験を積むといういい状況でもありますし、パフォーマンスが良ければトップチームに呼ばれるというユースに対するメッセージでもあります。

武田英寿のように若くてすでにプレーしている選手もいますし、孝太のようにメンバーに入る若い選手もいるという状況ですが、私は今までも、どのチームでもそのように若い選手のポテンシャルに賭けるということをしてきました。高いレベルの若い選手がいれば、私は監督として勇気を持ってその選手をメンバーに入れます」

(トーマス選手の状況はどうか?)
「ケガからの回復中ですが、より良い日があったり、少し悪くなったりすることもありますが、長い目で見ますと良くなってきています」

(徳島の細かい分析はこれからという話だったが、哲学が似たチーム同志の対戦でボールをより握るために大事になってくることは何か?)
「両チームともポゼッション率を高めたい、ボールを持ちたい、そのためには前からプレスを掛けるという似たようなチームだと思います。それは私が徳島で4年間やってきたことによって徳島が行うことであり、今年からのレッズもそのようにプレーしています。最終的に何が勝敗を分けるかというと、選手のクオリティーであったり、その日の選手の状態であったり、プレーの最後の部分で何を見せられるかというところだと思います。選手のパフォーマンスが決定付けるところもあると思いますし、戦術的なところでどこまで自分たちにとって有利な状況にもっていけるかということもあると思います」

(今はレッズでの仕事に集中していると思うが、徳島で4年間指導してきた経験も生かされていると思う。徳島でやってきた4年間を対戦する状況で振り返ってみてどうか?)
「4シーズンでたくさんの試合をこなし、たくさんのトレーニングをした徳島ですが、そこでの経験は全ての面で私を成長させてくれたと思います。選手の指導もそうですし、補強に関してもそうです。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、いろいろありますが、たとえばチームに浸透したとしてもまた次の年に新戦力が入ってくれば、その選手をどうやって組み込むのかなど、終わりのない仕事だと思います。毎年選手が違ったり、スタッフが違ったり、今回のようにクラブが違ったりしますが、ずっと成長し続けなければいけない職業だと思います。そして徳島で監督として成長した経験がレッズでも生きていると思います。もちろん監督だけではなく、選手や他の職業の方々も常に終わりのない仕事をしていると思いますが、そのような状況です」

「最後に、今の自分たちの方向に向かって続けていくことが大事だと思います。相手に関係なく、自分たちのコンセプト、自分たちのアイデンティティーをチームとして成長させ続けながら、いい試合をお見せしたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「最も重要なことは、レッズとして進化し続けること」(リカルド ロドリゲス監督(定例会見 4/9)

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