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「今できることをしっかりやること」大槻 毅監督

3日、チームは8日間のオフを終えてトレーニングを一般非公開で行った。トレーニングを終えた大槻 毅監督のコメント。

【質疑応答】
(8日間のオフがあって久々のトレーニングとなったが、選手たちの表情、雰囲気等はどうだったか?)
「久しぶりに集まって身体を動かせたことは良かったと思います。身体のところはまだ準備が足りていないところがありましたが、表情などは良かったんじゃないでしょうか」

(オフの間にも新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、そういう状況をどう感じているか?)
「スポーツ界や浦和レッズだけではなくて、日本国内もすべてに言えることだと思いますが、非常に困難な状況だと認識しています。状況もよくなっているとは言えないと思いますし、この後どうなっていくか予想がつかないところもあります。専門の方、あるいは行政の方々、もしくはメディアの方々の情報を我々もしっかりと理解しながら、きちんと市民としての振る舞いをしなくてはいけないと思っています。また、一つのクラブの監督として言えることは、我々の所属している選手、もしくはスタッフの健康に関しては非常に考えないといけないと思っていますし、本日のトレーニングの再開に関しても、クラブと相当な協議を重ねた上で決めました。ただ、状況がまた変わると思いますので、その都度しっかりと判断をしていきたいと思います。何よりも大事なのはすべての方々の健康、安全だと思っていますので、そういったことに留意していきたいと強く思っています」

(難しい状況だが、トレーニングにおいてはどういったことを意識するのか、また選手たちに意識させていくのか?)
「まず今日のところはしっかりと動いてもらって、僕らが観察するところ、そして選手たちが久しぶりに身体を動かして、お互いに共通の時間を作ることが重要だったと思っています。そういう時間としては良かったと思います」

(選手やサッカー関係者にも新型コロナウイルスの感染者が出たが、クラブとしての新たな対応、対策はあるのか?)
「こういう状況になって日常から手洗いやうがい、お互いの距離などには気を使っていますし、再開するに当たってクラブ内で食事などのとり方、とらせ方の議論もありました。環境面においてはクラブで状況に合わせた形で協議しましたし、それを実行しているつもりです。ただ、この状況ですので活動すること自体が難しいところもあるということは理解しています。できることをやる、というだけでは足りないところもあるのかなと思いますが、クラブ内でできる最大の努力をするということで、選手を取り巻く環境に関してはクラブと話して準備してきました」

(8日間のオフは異例だったが、オフに入るに当たって監督からの要望や特別メニューの指示はあったのか?)
「しっかりと休むことです。この状況で選手個人だけではなくて、家族、奥さんや子供やご両親といった方々が不安に駆られている状況だったと思います。まずは家族を大事に思うこと。彼らとの時間を大切にすること。そういったことをお願いしました。そういったことが個人の健康や精神面に対して良い影響を与えるんじゃないかと思っています。また、この休みの後にも(リーグの再開まで)十分な時間がありますので、特別なメニューとして『こういうことをやってくれ』ということは課していません。自主トレの時間を設ける予定もありましたが、結果的にはクラブハウスでもそういう時間は設けませんでした。今日初めて身体を動かす選手もいたと思いますが、それで十分だということを伝えていました」

(まだ決定事項ではないが、NPBとJリーグの連絡会議で専門家の方から5月末までは開催が厳しいのではないかという意見が出て、村井 満チェアマンも『再開は厳しい』という見解を示していた。大槻監督はそういう意見をどう捉えているか?)
「日程や再開への準備に関してはリーグが良い判断をしてくれると思います。その話し合いの中で選手の感染や安全面に触れられていることが見えましたので、それに関しては非常に良いことなのではないかと思いました」

(リーグの中断は2011年の東日本大震災で大槻監督も経験していると思うが、その際との違いについてどう感じているか?)
「まったく別物だとは思っています。今回の件に関しては現在進行形で社会や我々の周りが新型コロナウイルスによって侵されています。見えないところがありますので、誰も予測ができないと思いますし、予測ができたとしてもその通りにはならないのではないかと思います。ですから、今できることをしっかりやること。きちんとした振る舞いをしながら生活していかないといけないと思っています」

(再開の時期も見えない中で選手たちもどういう目標に向けてやっていけばいいのか難しいのではないかと思うが、監督からどういう働きかけをしようと考えているのか?)
「選手たちには今シーズンの立ち上げのときからずっと言ってきていますが、たとえば身体の疲労や精神的なものだったり外的要因だったりいろいろなことがあるかもしれないですが、ピッチサイドのラインからピッチ内に入った瞬間からフットボールに没頭しなければいけません。それだけはブレずにやっていきましょうと言ってきました。ただ、非常に難しい状況ということはわかっていながらも今日はピッチの中で選手たちがプレーする姿を見て、フットボールはすばらしいなということを本当に思いました。ピッチの中で、外で、と分けてはいけないと思いますが、ピッチの中に関してはみんなで没頭しようということは続けてやっていきたいと思います」

(日本人選手と比べて外国籍選手は言葉の問題などで不安になりやすいと思うが、彼らにクラブとしてどういう働きかけをしているのか?)
「現状、通訳と話しているのは、Jリーグからのリリース、あるいは国からの発表や知事のリリースなどはしっかり訳して伝えるという形を取っていますし、選手の方からも疑問があったら通訳からしっかり話をしてもらっています。その上でクラブに対しての要望があれば言ってくれということと、生活全般で困ったことが少しでもあればクラブと協力してサポートするという話は選手とよくしています」

(リーグの再開の目処が見えない中でもトレーニングを続けているが、大槻監督としての手応えはどうか?)
「今の質問は難しいですね。途中経過で何か手応えがある、ないということは言ったことがないと思いますし、僕らは結果で見られる仕事だと思っています。公式戦があればそういう話もできると思いますが、現状では難しいです。ただ、選手はプレーやパフォーマンスではないですが、トレーニングに向かう姿勢やトレーニングで彼らがいつもやってくれていることに関しては、僕は選手とチームを作り上げてきていると思っていますし、継続していきたいと思います」

(トレーニングではどういうことにフォーカスしているのか?)
「プレーする形は選手と共有しているものをトレーニングキャンプからずっと作り上げていますので、そういう幹の部分を一つ一つ徹底するようなことをやってきました。それに枝葉がつく時期がもう少し経ったら来ると思います。公式戦がないので表現は難しいですが、まずは幹を常に太くし続けること。それに対して枝葉の緑が少しずつ出ていけばいいなと思っています」

(ファン・サポーターのために広報もいろいろ発信していると思うし、先日は選手が小・中・高・特別支援学校の卒業に対してメッセージを送ったが、今後も何かそういう予定はあるのか?)
「卒業メッセージに関しては(長澤)和輝が発案してすごく良いことだと思いましたし、僕自信も選手からの発案であのようなことができたことについて誇らしい気持ちでいました。今のところまた新たに何かという話は聞いていませんし、言うことはできませんが、今回のアプリを使った会見も含めて、広報とは『いろいろなことができるように協力したい』という話はしています。我々だけではなくて、メディアのみなさまのお仕事が様々なファン・サポーターの方々へ届くメッセージだと思いますし、これからも一緒にサッカーの仕事をさせていただけるようにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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