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「タイトルを獲るためにはいいチームに対しても勝利を収めなければならない」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/3)

9月3日にオンラインで行われた会見でのコメント

(最近の試合を見ていて驚くのは平野佑一選手の素晴らしさだが、非常に早くチームの戦術に馴染むためのポイントはどのようなところだったのか?)
「彼を毎試合起用できるようにするため、今はフル出場を避けながら試合に出てもらっています。彼がチームにもたらすものはたくさんあり、例えばボールを持ったときのビルドアップもいいですし、チームのバランスをとることができる選手です。さらに、若い選手ですので、これからも成長する余地がまだまだありますし、サッカーをよく理解している選手だと思っています」

(YBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第1戦 川崎フロンターレ戦で江坂 任選手を偽9番のような形で起用したが、4月に武藤雄樹選手でやった形と同じニュアンスがあると思う。ああいうシステムの良さをどう捉えているのか?)
「私は4-3-3の真ん中の場合を偽9番と捉えますが、似たような特長があったのかもしれません。試合前から、川崎フロンターレに対してはボールをキープすることが大事だと言っていました。川崎はボールを持たせると非常に奪いにくいチームですので、自分たちがボールをキープして、さらにそこからの展開というところで江坂選手が貢献してくれたと思います。

川崎に対しては10人が走ってプレスをかけないとダメージを与えられてしまうという試合でした。コンビネーションも出ていたと思いますし、ポゼッションも少し改善したと思います。江坂選手は得点力もあり、プレスの能力もあり、コンビネーションもできる選手ですし、非常にいいプレーをしてくれたと思います」

(第2戦は2点取れれば相当有利になるが、得点や失点についてどう考えているか?)
「試合が終わってからも言いましたが、1-1という結果は川崎にとって少し有利になります。私たちは点を取らないといけないという展開になりました。しかし、1点取れば今後はこっちがアドバンテージを持つような状況になります。180分間、パーフェクトなゲームをしなければならないですが、第1戦でもほぼそれができたと思います。

残念なのはPKを与えてしまったところと、チャンスで江坂選手がゴールを取れなかったところです。ですが、非常にいいゲームでしたし、今シーズンの中でもベストパフォーマンスの一つに入ると思います。J1リーグで首位のチームに対して、90分間対等に戦うことができました。さらに90分戦って、準々決勝を突破したいと思います」

(酒井宏樹選手が日本代表を離脱したが、U-24日本代表、所属クラブ、日本代表とオーバーワークだという発表だったが、リカルド監督は酒井選手の疲労度をどう見ていたか?)
「レッズに来てからも連戦の中でたくさんの試合に出てくれました。その中には疲れを感じている日もありました。彼はヨーロッパで1シーズン戦い、それが終わってからU-24日本代表の活動に入り、それが終わった直後に日本での試合に出続けていましたので、少し休むことは彼にとって良いことかもしれません」

(所属クラブでも休養を取るということだったが、彼と話したことや今後の見通しはあるか?)
「我々の今後のスケジュールはカップ戦の結果次第になりますが、カップ戦で勝ち進んでいけばかなりタイトなスケジュールになりますので、宏樹を含めた選手たちの日々の状態を見ながら進めていきたいと思います。宏樹の場合は1.5シーズン戦い続けていますので、フィジカルだけではなく、メンタルの疲れもあると思います。重要なことは、ケガをしないようにマネジメントしてあげることです」

(川崎との第1戦の攻撃について、岩波拓也選手や平野選手から深いところに縦パスを通せていたが、チームとしての狙いが機能したということか?)
「ビルドアップのときは、相手が走る距離を長くすることが自分たちにとって有利になると思っています」

(「川崎に対しては10人が走ってプレスをかけないとダメージを与えられてしまう」という話だったが、前線からの守備を重視したメンバー編成だったのか?)
「川崎フロンターレはコンビネーションもうまく、クオリティーが高い選手がそろっていて、ボールをキープできるチームですので、こちらが強いプレスを全員でかけなければボールは奪えません。また、自分たちがボールを持ったらしっかりと握ることが重要だと思いますが、彼らに対しては強度の高いプレーが必要だと思います」

(先日の川崎戦で鈴木彩艶選手が約2ヵ月半ぶりに出場したが、彼を起用した理由は?)
「試合に出ていない期間が少し長かったですし、まず天皇杯の京都(サンガF.C.)戦は西川(周作)選手がプレーするという判断を下しました。この(YBC)ルヴァンカップは180分の試合だという前提のもと、彼を起用するいい機会だと思いましたし、彼の現在のレベルを見るためでもありました。セービングは非常に良かったと思います。ボールを持ったときはもう少し落ち着いていい判断をすることはできたと思いますが、2ヵ月半ぶりの試合、しかも川崎に対してということを考えると、全体的に見て非常に良かったと思います」

(BBCラジオのインタビューで「日本人にもいいところも悪いところもあるし、それはどの国にもある」ということを言っていたと思うが、レッズに来てから日本の特性で改善が必要だと思って取り組み、成果ができていたと思っていることはあるか?)
「良い、悪いというより、それぞれの文化に特徴があり、それが有利だったり不利だったりすることがあると思います。国によって、たとえばメンバー外の選手のマネジメントが大変だったりすることもありますが、レッズの選手たちはこのスタイルを受け入れて、日々のトレーニングでも努力していますし、試合でもどんどん発揮してくれていますので、満足しています。

課題があるとすれば、レッズはビッグクラブと戦うときはいい試合をしますが、それ以外のクラブと戦ったとき、特にアウェイゲームで勝ち点の取りこぼしがありますので、そこが現時点での改善点だと思います。さまざまな文化、日本の文化の中でも、選手たちはいい特長を見せてくれていますし、レッズはいい方向に向かっていると思っています」

(モデルにする監督の話で、ヨハン クライフが監督を務めた時代のF.C.バルセロナを最初に挙げていたが、「そのときはウイングがいて創造性があった」とも話していた。レッズではウイングを高く置くようなシステムを使っていないのは、それぞれの特長があるからか?)
「清水(エスパルス)戦や徳島(ヴォルティス)戦など、ヒデ(武田英寿)選手や武藤選手がいたときはそのような形でプレーしたこともあります。どういう形でプレーするかは、選手の特長によっても変わってきます。たとえば、(キャスパー)ユンカー選手が加入してからは、彼は引いてボールを受けてウイングと連係するタイプではありませんので、彼がいる場合はより近くに別の選手を置き、ユンカーが裏に抜けるような形になったりします。サイドバックによってもそれをやるかどうか決めますし、選手の疲れの度合いによっても考えないといけませんので、考慮しなければいけない要素はたくさんあります。

たとえば徳島でも何度か行いましたが、中盤をダイヤモンド型にして、ウイングをサイドに貼らせて、トップを真ん中に置くという形から、サイドバックが高い位置を取ったり低い位置を取ったりしながら戦うこともありました。ホームでの鹿島(アントラーズ)戦ではこの形でプレーしました。幅を取って、中でコンビネーションしながらビルドアップしてシュートまでもっていくという形でした。

クライフのやり方は、まだ若かった自分にとっては非常にインパクトの強いものでした。それまで見たことのなかった、違ったサッカーだと感じました」

(彩艶選手はここまでYBCルヴァンカップで6試合に出場し、ニューヒーロー賞を受賞する可能性もあるが、そのことについてどう考えているか?)
「クラブにとってもポジティブなことだと思います。重要なことはチームのパフォーマンスですが、その中で個人の価値が上がるようなことがあれば、クラブとしても歓迎すべきことです。彩艶選手は非常に将来性がある選手ですし、これからもどんどん成長していって、日本にとっても非常に重要な存在になると思います」

(YBCルヴァンカップは1試合1試合がタイトルに向けた試合になり、決勝は埼玉スタジアムで行われる。タイトルに向けて選手に働きかけていることはあるか?)
「タイトルの話はいつも選手たちとしています。浦和レッズは全ての大会でタイトルを目指して戦っています。クラブとしての今季の目標はACL(AFCチャンピオンズリーグ)の出場権獲得ですが、私たちは最初からルヴァンカップでもタイトルを目指してがんばっています。グループリーグでは少し苦しみましたが、(プレーオフステージのヴィッセル)神戸戦のときも「決勝まで何試合」とカウントダウンしていましたし、今も「あと4試合でタイトルを獲れる」とカウントしています。

私自身もタイトルを獲るためにレッズに来ていますし、タイトルを獲るためにはいいチームに対しても勝利を収めなければいけません。今の川崎フロンターレがそれです」​

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「タイトルを獲るためにはいいチームに対しても勝利を収めなければならない」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/3)

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