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「この試合もACLのパスポートだと思って戦わなければならない」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/10)

9月10日にオンラインで行われた会見でのコメント

(再開してからここ7試合は連戦だったが、ここから1週間に1試合、毎週土曜日の試合が4試合続く。それは今シーズン初めてのことだが、こういうスケジュールで戦えることは今後のレッズにどんなメリットがあるのか?)
「トレーニングができるということは、チームの積み上げができる時間があるということです。戦術的なオプションを増やすことができると思います。連戦中はそれが難しいですから、チームを成長させることに使える時間ですし、次の試合に向けての準備の時間もより多く取ることができます。それはもちろん、相手にとっても同じ条件です」

(その4試合の最後が現在J1リーグで3位とレッズが目標している順位のヴィッセル神戸となるが、そのことについてどう思うか?)
「全ての試合が重要だと思っていますが、たとえば横浜FCのように我々より下位にいるチームと対戦したときにしっかりと勝っておかなければ、上位と直接対決するチャンスが残らないと思います。我々が下位に負ければ、他のチームにアドバンテージを与えてしまいます。前回の(サガン)鳥栖戦がそうであったように、6ポイントが懸かるような状況で戦いたいものです。

これからはJ1リーグ11試合、決まっている試合が天皇杯1試合、(YBC)ルヴァンカップ2試合と今のところは14試合ですが、最高のモチベーションで挑みたいと思っています。9月の時点で全ての大会でチャンスを残しながら戦いたいと年始にも話していましたが、今その状況になっています。これからはしっかりと勝負して、結果を求めていく戦いになります」

(YBCルヴァンカップで準決勝に進めたが、オフを挟み、横浜FC戦に向けてどんな準備をしてきたのか?)
「ルヴァンカップは確かに劇的な突破だったと思います。難しい試合になることは分かっていましたが、奇跡的に次に進むことができました。ただ、内容的には、フロンターレに対して180分戦えたというところも見られました。グループステージも少し劇的な形で突破しましたが、今回は試合の後に1日のオフがありました。メンタル的な疲れをとるために大事な1日だったと思います。その後に横浜FC戦に向けた準備の時間もあるということで、私も完全に休みました。

横浜FCはフォーメーションが変わったり、新しい選手を獲得したりして、今季のJ1リーグやルヴァンカップで戦ったチームとはまた違ったチームになっています。生き残りを懸けた勝負を行っているチームですし、シーズンの終盤にこういうチームを対戦すると、非常に危険だと思います。ですので、自分たちも最高レベルのサッカーを見せなければいけません。

横浜FCは名古屋(グランパス)にも勝っていますし、ガンバ(大阪)にも勝っています。最近はホームで非常にいいパフォーマンスを見せながら結果を残しているチームですので、私たちもACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場を懸けた戦いだということをしっかりと意識しながら戦わなければいけません」

(7日に約2ヵ月ぶりにトレーニングがメディアに公開されたが、興梠慎三選手や山中亮輔選手の様子も見ることができた。リカルド監督から見て、彼らはどのように映っているのか?)
「山中選手はカップ戦の後に少し問題を抱えていて、興梠選手もメディカル的な問題を少し抱えています。2人とも100パーセントではありません。トレーニングしながら良くなってきてはいますが、メンバーに入るにはまだ少し待たなければいけないと思います」

(先週までの大変な連戦で内容として難しい試合もあったが、結果として満足のいくものだったと思う。この期間にチームが得たもの、成長したことをどう捉えているか?)
「川崎戦は2試合で前からプレッシャーをかけることもできましたし、ボールをキープすることもできました。現リーグチャンピオンに対し、対等に戦うことができた試合だったと思いますし、J1リーグの対戦とは大きく違ったと思います。あのときは最初にいいプレーができましたが、それが40分しか持ちませんでした。今回は180分間戦いました。

そしてこの連戦の中で、内容が悪くて結果を残した試合もあります。そういう試合は結果に価値があると思いますが、もちろん私は両方を求めたいと思っています。川崎には良い内容で戦うことができ、勝つことはできませんでしたが、しっかりと突破することができました。この2試合が今後の基準になると思います」

(たとえばGKでも川崎戦に鈴木彩艶選手が出場するなど、いろいろなポジションでいろいろな選手がいい競争をしていると思うが、トレーニングの中での競争と、試合にどのような選手を使っていこうというところについて、今のところはどう捉えながら進めているのか?)
「現在は先発メンバーを決めることも、試合のメンバーを決めることも、悩まなければいけない状態になっていて、それは非常にいい悩みだと思います。考えなくても先発メンバーが決まってしまうような層の薄さより、ずっと良い状況です。

(鈴木)彩艶はトレーニングでいいプレーをしていましたので、ゲームでさらに成長を促すために出場させました。もちろん(西川)周作もいいパフォーマンスをしている状況の中です。

出場した選手はどの選手も高いレベルを見せてくれましたので、誰が出てもパフォーマンスが落ちない、あるいはパフォーマンスがさらに上がるということを見せてくれたと思います。私は競争を促す監督です。先発メンバーと控えの力の差があまりにも大きければ、レギュラーで出ている選手が気を抜いてしまうこともありますが、競争があるとチームとしても個人としても成長し続けることができると思います」

(右サイドバックは酒井宏樹選手だと守備力が高くて相手のウイングに対して強さを発揮すると思うが、西 大伍選手は5レーンのハーフスペースを活用して一つ入れるだけで全部が連動して崩れるようないやらしさがあると思う。監督としては戦術なのか選手ありきなのか、どう使い分けていこうと考えているのか?)
「大伍は非常にポリバレントな選手だと思います。川崎戦は少しの時間でしたし、フィジカル的なところはこれからさらに上げていかないといけないと思っています。本人の希望もあり、最近のトレーニングでは中盤でもプレーしていますが、最初の面談から彼は、『サイドバックとしてプレーしているが、自分の魂はシャドーやボランチに近いものがある』と言っていました。鳥栖戦のように左サイドバックでもプレーできますし、攻撃的な部分を考慮して中盤で起用することも考えられます」

(2週間前にリカルド監督が「このチームの中に闘うというDNAができつつある」と話していたが、そのことが川崎戦で可視化されたと思うが、一方でこの連戦で監督、コーチ、スタッフは一つのチームとして頭をかきむしるような日々だったのではないかと想像している。その中で、どうやってここまでいい成績をあげることができたのか?)
「連戦のときは判断するために考える要素はたくさんあります。たとえば、試合をプレーしている最中でも、次の試合のメンバー編成が頭の中にありますので、選手を消耗させてはいけないという思いもあります。たとえば川崎戦で宏樹がプレーできないということを前提に、湘南ベルマーレ戦ではウガ(宇賀神友弥)途中で交代させました。

考慮しないといけないことはたくさんあります。ゲームプランであったり、ケガの状況であったり、チームパフォーマンスであったりしますが、去年の徳島(ヴォルティス)での連戦の経験が今、生きていると思います。常にできるだけ高いパフォーマンスでプレーするためにも、ケガのリスクは避けなければいけないと思います。相手を分析しながら、自チームを分析しながら、たくさんのことを考えて判断しています」

(現実を踏まえながらどこまで挑戦するかというバランスが難しいと思うが、考え方の基準はあるか?)
「新しいこと、チャレンジすることなど、常に考えていますが、たとえば最近の試合ではプレスのかけ方を変えたりしました。あまりトレーニングする時間がない中で、機能した試合もあまりしなかった試合もあったりしますが、違ったものにチャレンジしていきたいと思っています。それをすぐに実行するのか、もう少しトレーニングなどで熟成させてから使うのかということは考えますが、すでにいろいろと試しています」

(7日にトレーニングが公開され、酒井選手が復帰していたことに驚いたが、彼の状態はどうか?明日の横浜FC戦でプレーできるのか?)
「状態は非常にいいと思います。公開日は川崎戦に先発出場した選手たちにとってはリカバリーの日で、そのグループに酒井選手も入れようと思っていましたが、本人がボールを触りたいと言っていて、トレーニング組でも強度の高いメニューはありませんでしたので、そちらに入れました。どちらかといえば次の日に向けた準備としてのトレーニングでした。状態はいいですし、プレーできる状態にあると思っています」

(今回は休養が4日間ということで短い、十分だったといろいろな意見があると思うが、その期間については酒井選手と話し合ったのか?今後のプレー時間はこうしようという話し合いはしたのか?)
「プレー可能な状態です。何分プレーするかという話はしていません。今回は彼が昨シーズンのヨーロッパのカレンダーから活動をスタートしていて、レッズに来てからも連戦でプレーしてくれていたという状況の中で、休むチャンスがありましたので、少し休んでもらいました。ヨーロッパから日本に来て、引っ越しなどいろいろな状況もあったと思いますし、12月まで戦っていかないといけないことを考えて、このタイミングで休むことが良いと判断しました」

(川崎との激闘を終え、連戦も終わり、燃え尽きてしまったり、気を抜くなと言っても難しい状況だったりすると思うが、今週メンタル面でのアプローチは何かしてきたのか?)
「非常に複雑な状況だと思います。歓喜の川崎戦の後、周りからも下位のチームとの対戦だと思われている試合ですが、簡単な試合ではありません。こういった試合で取りこぼしがあってはいけません。勝ち点は必ず取らなければいけません。ACLが懸かっているということをしっかりと認識しなければいけません。

J1リーグ残り11試合には直接対決も残っていますが、直接対決が訪れたときにチャンスを残している状況が必要だと思います。そのためにはこのような試合で取りこぼしがあってはいけません。大分(トリニータ)戦、湘南戦がいい教訓になればと思っています。相手も生き残りを懸けて挑んできます。連戦の後ですので、トレーニングでの負荷はあまり上げませんでしたが、選手たちに話をしたのは、『この試合は戦術が40パーセント、あとはメンタルが60パーセント、もしくは70パーセントくらい重要』という話をしています。

下位のチームと対戦すると、相手は引き分け狙いの戦い方もしたりしますので、非常にやりにくいときがあります。我々も3位を目指したいのであれば、川崎戦や横浜F・マリノスとの試合と同じように、このような試合も重要だと意識しなければいけません。そしてチームとしてもACL出場権が目標ですので、そのチャンスは手にしています。しっかりと結果を目指して挑んでいきたいと思っています。9ヵ月かけてここまでやってきましたので、残りの3ヵ月、それにチャレンジできることを楽しんでいきたいと思います。

(あらためて横浜FC戦に向けて意気込みは?)
「川崎戦ではチームが非常にコンパクトで、みんなで走って、プレスをかけました。11人で攻撃し、11人で守れた試合でした。上位のクラブと対戦するときにレッズはビッグチームの姿勢を見せることができています。そして、ここで下位のチームと対戦したときに気を抜かないようにすることが大事だと思います。この試合も決勝のように戦わなければいけません。ACLのパスポートだと思って戦わなければいけません。相手が下位かどうかを考えるのではなく、レッズとして取りこぼしがないようにしなければなりません。今季は特にアウェイゲームで取りこぼしがありましたので、それは避けなければいけないと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「この試合もACLのパスポートだと思って戦わなければならない」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/10)

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