レッズレディースオフィシャルYouTubeでも水谷選手の解説が好評です。サッカーを言語化する力がとても高いですよね
「ありがとうございます。言語化に関しては、自分のプレーに対する説明をできるようにしなきゃいけないと思っているんです。どうしてそのプレーに至ったのかは絶対に理由があるはずなので、その理由を明確に持ってプレーをすることを意識しています」

すごく考えながらプレーしているイメージですか、それとも、分析や振り返って確認するようなイメージですか
「判断材料を自分の中で整理している感じですかね。その中で基準を持ってプレーをしていて、分析というよりもよく見て、よく考えた結果なのかな。試合の映像もよく見ますが、それは、実際にはこういう感覚だったけど、上から見た映像ではこうだったというような、すり合わせの時間ですし。やっぱり振り返るよりも、そのプレーに至るまでの事柄に力を入れているという感じかなと思います。でも、自分がプレーした理由をしっかりと持つようにしたのは、最近のことなんですよ」

きっかけはありますか
「特にきっかけがあったわけではないんですけど、他の人のプレーを見ていたときに、『なんで、そのプレーをしたのかな』と思ったことがあったんです。不思議なプレーをする選手はいっぱいいるので、その人の目線に立ってみるのも面白いことですし、逆に自分が『なぜ、そのプレーをしたのか』と聞かれたときに、きちんと説明しないといけないと思ったことも理由にあるかなと思います。なので、自分がプレーをしたことに関しては、全部、しっかりと説明できますよ」

改めて、シーズン終盤に入りますが、ここまでのご自身のプレーを振り返って感じていることを教えてください
「少し模索している最中です。周りの選手に協力してもらうことは、もともとの自分のスタイルですけど、それに加えて、やっぱり自分でなんとかする力は、もっと身につけていかなきゃいけない。そう思いつつも難しいのも現実で、そこが少し模索中です。ただ、この模索は背伸びをしている。自分の幅を広げるという意味なので、決してマイナスなものではないんです。だから模索と言うより冒険なのかな……冒険しています、今」



そうすると、その冒険の中で手にしたいものはありますか
「一人で突破できる力と、得点という目に見える結果。特に得点は物足りないですね」

では、得点のためには今、何が必要ですか
「シュートシーンでは気を楽にすること。シュートをシュートと思ってしまうので、どうしても力が入ってしまうんですよね。力が入っていてもいいことがないと分かっているのに、力が入ってしまって、軸足などいろいろなところでズレが出てくる。そうすると思ったところに飛んでいかなくて。シュートシーンで気を楽にすることは大事なことで、パスみたいな感覚で飛ばせたらいいなと思うんですけど、やっぱり緊張しちゃいます。だからこそ、シュートを打つ前にいかにリラックスできるかは課題ですし、自分の中で戦っていることです」

そうした課題を持ちながらも、複数のポジションをこなしながら、しっかりと戦っているように感じます
「どのポジションでも、最低限の役割と自分が入っていることの意味を踏まえたプレーをすることは心掛けています。自分のところで流れを止めないこと。そして、流れをつくり出すところは良さだと思うので、それは一番気にしているところです」

それはポジションが変わっても、変わらないものですか
「基本は変わらないですね。いろいろなポジションをやることによって、そのポジションの人にどうしてほしいか。どういうパスが来たらうれしいか。そうしたことを誰よりも知っているはずなので、それを活かして、みんなに気持ちよくプレーをしてもらうことを心掛けています。ポジションのこだわりも本当になくて、試合に出られればどこでもやるという気持ちですし、どのポジションも難しいから面白い。いろいろな目線で、いろいろなプレーを見ることができるので、本当に楽しいですよ」

ユーティリティさも水谷選手の長所だと思うのですが、参考にしている選手がいたら教えてください
「特定の選手はいないんですけど、マンチェスター・シティFC(イングランド・プレミアリーグ)をよく見ます。面白いですよね。言葉にするのが難しいですが、個々で相手を圧倒するところと、それだけに頼らずシンプルにプレーをしているところ。それがすごいんです。シンプルにできる理由も絶対にあって、難しいことをしているわけではないのに流れるようなサッカーをしています。だから選手一人ひとりの動きも参考になるんですよ。一試合で全員を参考にしているというのかな。各地で各選手が気の利くポジションを取っているからこそ成り立つサッカーなので、ここは助かるなとか、そのパスは助かるよねというのを見ながら取り入れています」



その中で理想の選手像や、プロ選手としてこうなっていきたいという思いはありますか
「具体的にあげると、ケヴィン・デ・ブライネ選手です。周りも活かせて、自分でなんとかすることもできる。チャンスをつくり出すこともできるので、一番好きな選手です。それから、今シーズンからレッズレディースもプロとしてスタートを切りましたが、やっぱり試合を見てくださるみなさんが面白いと感じる試合を展開しなきゃいけないとずっと思ってきました。そのためには、プレーをする選手たちが楽しんでないと、それは伝わらない、まずは自分が楽しむことをしていきたいですね。レッズレディースとしても、チームの良さは流動性、流れるようなパス回しは他のチームよりも迫力があると思います。そうした面も、もっと見てもらえるようにしていきたいです」

ここからゴールデンウィークの3連戦を迎えます。まずはアルビレックス新潟レディースとの2試合ですね
「2試合連続で同一カードですが、だからどうしなきゃということはあまり考えてないです。どちらもリーグ戦の中の一試合ですし、一つひとつ自分たちのスタイルで戦うだけかなと考えています。もちろん、最初の試合で通用したけれど、2試合目には改善されて通用しないというような部分はあると思いますけど、それは試合の中で感じ取って対応していければいいかなと思うんです。いろいろな想定はしますけど、事件が起きるのはピッチ上なので、それに対して柔軟に対応できるか、自分自身も楽しみにしています」

相手の印象や勝負のポイントとして考えていることも教えてください
「サイドバックの北川ひかる選手は上手いことを知っているので、自由にしちゃいけないなと考えています。サイドの攻防に関しては、いい状態で(清家)貴子に渡すこと。貴子にぶっちぎってもらうために、自分はいいパスを供給しなきゃいけないですし、そのためにできるだけフリーで受けたいというのも常に心掛けています。貴子の長所を活かすためにも、自分は最大限の準備をして、試合に臨みたいですね」

GWでの1試合目です。どのような試合をしたいですか
「連戦は勢いが大事です。その最初で波に乗ること。失点をせずに、しっかりと勝ち切ることがポイントですし、できるだけ点を取って無失点に抑えるスタートが切れたら、いい流れで戦えると思うので、勝利を目指してがんばります」



最後にファン・サポーターの皆さんにメッセージをお願いします
「GWのスタートです。みなさんにとっての連休のスタートを彩りたいと思いますので、ぜひ、スタジアムやDAZN配信で温かい応援をよろしくお願いします」



みなさん、こんにちは。2021-22 Yogibo WEリーグも終盤戦に入り、三菱重工浦和レッズレディースもGWの連戦を迎えました。対するのはアルビレックス新潟レディース、H&Aでの連戦です。第11節の延期にともなう珍しい形での日程になりましたが「やっと対戦ができる」という楽しみもあり、ポジティブに受け止めています。
その中でも、特に今節、ホーム浦和駒場スタジアムでの1試合目はとても重要な一戦です。まずはしっかりと勝利をして、波に乗って敵地に行くこと、そのためには、先制点を取ることも大事ですが、チーム全体の守備面が鍵を握るでしょう。ゲームスタートは攻守の切り替えも早く、ボールもよく動いています。ですが、ある時間帯にスキができる場面がある。そうした部分を修復して、連戦に挑みたいと考えています。
同時に、同一カードで2試合を戦うことになりましたが、サッカーはナマモノです。同じチームと言っても、短い期間に変わることもあります。スタートから相手としっかりと向き合って探っていく時間を持つことは重要です。試合が進むにつれてだんだんと状況が分かり、どうしたら相手が動くのか、スペースができていくのか、流れをつくりながら、選手たちが判断していく、もちろん、それは個々が好きに動くということではなく、チームとして大きなベクトルを決めた中での判断です。サッカーの試合は霧の中をみんなで歩いていくようなもの、誰かが音頭をとっていかないと、みんながバラバラになってしまいます。だからこそ、チームとしてどういう方向性で進んでいくのかを日々のトレーニングで積み重ねて構築しています。
その中で、生まれてきたものに対してどう反応して、どう決断していくかは、選手たちに委ねるのです。もちろん、戦況を見てベンチからコントロールしていくこともありますが、やはり、相手と対峙するのはピッチに立つ選手たち、相手や時間帯、戦況によって選手が自分たちで判断していかないといけないのがサッカーでもあります。何もないところから絵を描いていくスポーツだからこそ主体性は大事なことです。その上で、誰かがやることに対してみんなが認めてあげること、サポートをすること、それをチームとして、もっともっとできるようにしていきたい、レッズレディースにはその力がある、改めて、そう思っています。
そして、各チームがどんどん力をつけているリーグ戦です。レッズレディースも、自分たちのストロングである攻撃力の高さをもっと発揮できるように、チーム一丸となって自主性と互いを思う気持ちを高めて、残りのゲームに挑んでいきたいと思います。
今節は、アルビレックス新潟レディースとの対戦です。非常に力のある選手がそろっているチームですが、決して油断をせずに、まずは連戦の一試合目に勝利をして勢いに乗りたいです。ホーム浦和駒場スタジアムで最後まで諦めずにレッズレディースらしいサッカーを貫き、いいゲームをして勝ち点3を取りにいきますので、応援をよろしくお願いいたします。

2021-22 Yogibo WEリーグ第18節ハイライト

<




REDS LADIES WONDERLAND WITH ALL OUR HEARTS



POLUS

NIKE

三菱重工

MITSUBISHI MOTORS

EneCle

Shimachu HOME'S

DHL

アイルグループ

EY

CORSO

彩懐石うらわ高砂

エコ計画

エルシーワークス

花蔵

キリンビバレッジ

サイデン化学

埼玉縣信用金庫

J:COM

CO-OP deli

大成ラミック

太陽

TOHSHIN PARTNERS

日本郵船

ピーエス三菱

ビタブリッドジャパン

RHYTHM