Match Day Information
MDI 2025/26 SOMPO WEリーグ 第16節 vs AC長野パルセイロ・レディース

「小さい積み重ね、一つひとつの勝負で勝つことが優勝につながる
AC長野戦はいいサッカーをしたい、ではなく、絶対に勝利を届けたい」
◆熱量高く、お互いにより求め合うチームに◆
――リーグ再開初戦は悔しい結果になってしまいました。
今シーズン、負けた試合の後には、特に試合に出ている選手はこれまでも『何かを変えなきゃいけない』と思っていました。
負けから学ぶのは本当に嫌だというところはありますけど、それでも負けたことは取り返せません。やっぱりスポーツなので絶対に勝てるわけではないとは言え、同じことを繰り返さないようにやってきた中で、優勝を目指すチームである以上、サンフレッチェ広島レジーナ戦は絶対に負けてはいけなかった試合でした。どの試合も大事なのは変わらないですけど、特に大事だと考えていた試合を落としてしまって本当に悔しかったですし、立ち直るのも難しかったです。
でも、すぐに試合があるというところで、オフ明けの練習では全員が切り替えていて、次のAC長野パルセイロ・レディース戦に勝つために、優勝するためにと、すごく熱量を持った練習ができたと思います。
試合に出ていた選手はもちろん、出られなかった選手はそのこと自体への悔しさもあるでしょうし、そういう選手たちも巻き込んで、チーム全体として熱量を高くしていければと思っています。
――後藤選手は今シーズンから副キャプテンに就任されました。チームの熱量を高めていく中で、他の選手への働きかけなどで変わった部分はありますか。
昨シーズンは堀(孝史)監督になってからコンスタントに試合に出してもらえるようになりましたけど、なかなか出られなかったころはついていくのに必死な中で『どうにかしてこのチームで試合に出てやろう、このチームのためになろう』という気持ちを持って練習していました。
一方で、そういうときに試合に出ている選手たちがかけてくれたひと言には本当に救われましたし、そういう選手が試合に出ている姿を心の底から応援したいとも思っていました。
三菱重工浦和レッズレディースはそういう素晴らしいチームだと感じていましたし、今試合に出られていることも当たり前ではなく、同じポジションで日々切磋琢磨している仲間がいるので、試合に出る以上は自分のプレーを100パーセント、120パーセントでやるのは当たり前として、そこにプラスして他の選手への声掛けやコミュニケーションについても、自分の意見を伝えるだけでは一方通行の会話になってしまうので、相手の意見も引き出せるような質問の仕方など、日々の練習から意識しています。
今の若い選手たちは一人ひとりが本当に素晴らしいものを持っていると思っているので、みんなの若さ溢れるエネルギッシュなプレーを引き出してあげたいと思っています。
ただ、その反面として少し優しすぎた部分もあったと感じました。
私がこのチームに入ったころは、ふだんの練習からチームメートがお互いに求め合う声がもっと飛び交っていた気がします。
厳しくなりすぎてもいけないですけど、ここからはより勝利にこだわらなければいけない中で、そういうバランスも見ながらやっていければと思っています。

◆堀監督体制で積み上げてきたこと◆
――今シーズンはここまで、リーグの全試合でフル出場しています。その中で、成長や課題を感じる部分についてはいかがでしょうか。
まず、(高橋)はなさんとサッコさん(池田咲紀子)とフル出場を続けられているという点で、最後の要がしっかりしているのはプラスだと思いますし、私自身もそこで使い続けてもらえているのはポジティブに捉えています。
失点についても、前半戦はリーグ最少に抑えられていましたし、それが自分の自信にもつながっていました。
課題としては状況判断のところで、堀監督体制になってからは自分のミスが失点に絡んでしまうことが多かったんですけど、そこもポイントになる部分は合わせていけるようになっていると感じています。
あと、自分としてはビルドアップは得意とまでは言わないですけど、私のひとつのパスからどんどんつながっていくようなシーンが生まれたときは、サッカーをしていてすごく楽しいと感じますし、それも自分自身の成長だと感じています。
そして、試合に出続けるプレッシャーは感じていますけど、ピッチに立てるのは自分が勝ち取ったものなので、試合に出ることを楽しもうという気持ちでいられているのも、自分のメンタル面の成長を感じる部分です。
――堀監督になって、ビルドアップについてはこれまで以上に求められるようになったと思います。レベルアップできたと感じるのはどんなところですか。
視野が広がったかな、と思っています。
私はもともと右のセンターバックでプレーすることが多かったんですけど、堀監督になってからは左のセンターバックをやらせてもらうようになっています。
右のときは基本的にピッチの右半分を見ることが多かったのですが、左にまわったことで、ボールの置き所によっていろいろなところが見えて景色が広がる、ということが分かってきました。
左足でも逆のインサイドハーフにつけられるシーンが増えてきましたし、つながれる選手が増えたことで相手を混乱させられるようになる、それによって一番通したかったパスコースが開いてパスを通せる、という駆け引きができているのがすごく楽しいです。
最初はなかなかうまくいかなかった部分もあったんですけど、ミーティングや実戦練習、そしてまた映像を見てと、チームの全員で積み上げ続けて同じ絵を描けているというのがあります。
それが今のチームの強みだと思いますし、これからもっと良くなっていくんじゃないかというワクワク感もありますね。

◆勝つために必要な「機運」◆
――長いシーズンでは、チームとしてどうしてもうまくいかないときが出てくることもあると思います。そういう中で、立て直すにはどんなことが必要だと考えていますか。
人はうまくいかないときって、矢印を外に向けたくなることがあると思うんです。
うまくいっているときは自分にベクトルを向けやすいんですけど、負けたときはそうではないところに逃げたくなるというか。
でも、そこで自分にベクトルを向け続けられるかが、チームとしても成長につながってくると思っています。
たとえば前節負けた広島戦では、もちろんみんな戦っていて、局面局面で勝っていた部分もありましたけど、広島さんのほうが球際の部分や最後まで走るようなところが上回っていたのかなと思う部分もありました。
最後まで走り続けるようなところはこれからも当たり前にやっていかないといけないですし、それは試合だけでなく、練習の中から日々求め続けることが大事だと思います。
そして、仲間に求めるからには絶対に自分がやらなければいけないと思うので、まずは自分が100パーセントでやっていく。
そういう雰囲気が各々に出てくれば本当に強いチームになれると思っています。
――まだまだ優勝のチャンスは残されています。ここから優勝するために、一番必要なことはどんなことでしょうか。
今まで積み上げてきたサッカーは見ている方にとって面白くてワクワクしてもらえると思いますけど、勝つためには最終的に、ゴールを割らせない、どんな形でもゴールを取るということが必要です。
その点について、私たちは「機運」という呼び方をしていますけど、たとえば1対1でボールがこぼれたときに自分のほうに転がってくるかどうかとか、そういう小さい積み重ね、一つひとつの勝負で勝つことが最終的に優勝につながってくると思いますし、そういうことを一人ひとりが日々意識して行動することが大事だと思います。
私がこのチームに来たときには、みんなが一つひとつの細かい部分を怠らずに勝ち続けてきたところを見てきて、これが強いチームの秘訣なんだろうなと思いました。
今は選手も変わっていっていますけど、自分がふだんの練習からそういうところを見せる、そして私が頑張ることでみんなにも頑張ろうと思ってもらえるように、改めて行動から変えていきたいと思っています。

◆勝ってみなさんと喜び合う雰囲気が本当に好き◆
――次戦のAC長野パルセイロ・レディース戦は、リーグ再開後初のホームゲームとなります。AC長野さんの印象はいかがでしょうか。
AC長野さんはチーム全体が若い中で、前半戦でも一人ひとりがアグレッシブに戦ってきていると感じていました。
後半は押されることも多かったですし、気持ちの部分で受けて立ったらいけないと思います。
そして今回は久しぶりに浦和駒場スタジアムで戦えますし、広島戦ではファン・サポーターのみなさんにもすごく悔しい思いをさせてしまったので、私個人としてはいいサッカーをしたいとかではなく、絶対に勝利を届けたい、無失点で勝ちたいと思っています。
みんなで勝利に貪欲になって、一人ひとりが戦って、その結果としてみなさんと勝利を分かちあいたいですね。
――最後に、スタジアムに足を運んでくださる方へのメッセージをお願いします。
みなさんの声は、本当に私たちに届いています。
広島戦後にあいさつに行ったときも、遠いアウェイまで駆けつけてくださったファン・サポーターのみなさんから「下向くな」「次、切り替えてやるしかないぞ」と前向きな言葉をかけていただき、私自身も下を向いている暇なんてないと思わせていただきました。
そしてやっぱり、浦和駒場スタジアムで勝った後にみなさんと喜び合う雰囲気が本当に好きなので、最後にリーグ優勝して喜べるよう、一戦一戦を本当に大切に戦っていきたいと思っています。

2025/26 SOMPO WEリーグ 第16節 vs AC長野パルセイロ・レディース
■試合情報
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